From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回の続き)
前回の記事では、最近ソニーが発売して世界中のユーチューバー達から注目を集めた「ブイログ専用カメラZV-1」を僕が予約購入した理由をお伝えしました。
最大の理由は「YouTube動画作りの作業時間の短縮」です。
ZV-1はビデオカメラと一眼カメラの「いいとこ取り」をしたような小型カメラです。
①ビデオカメラのような音の良さ(マイク性能の高さ)
②一眼カメラのような画質の良さ(室内でも明るくてキレイな画質)
③ビデオカメラのように「カメラ任せ」で録画ボタンを押すだけで、それなりにキレイな動画が撮れる(一眼カメラのような細かい設定が必要ない)
④ビデオカメラのように「自動ピント合わせ機能」が優秀なので、撮影しながらピントを気にせずトークだけに集中できる。
⑤本体サイズが小型&軽量なので、卓上ミニ三脚に載せてテーブルの上で使える(大型三脚などの大げさな装備が必要ない)ジーンズの前ポケットに入るので、持ち運びも便利。
⑥動画だけでなく写真もキレイに撮れるので、動画のサムネイル(表紙)写真を撮るために他のカメラを引っ張り出しす必要がない。
という感じです。
まさに「ビデオカメラと一眼カメラのいいとこ取り」を目指したコンセプトだと思います。
海外が注目する日本の「イイトコドリ」文化
余談ですが、日本文化の得意ジャンル「いいとこ取り」は、世界的には珍しいようです。
僕のアメリカ人の友達は日本に来る前から「イイトコドリ」という言葉を知っていました。
彼が大学の頃に「イイトコドリ」の研究をしている教授の講義を受けたそうです。
その講義の中で教授が「日本文化のイイトコドリのスゴさ&未来を変える可能性」を力説していたそうです。
たとえば、日本は西洋の「クリスマス」文化を、キリスト教とは切り離して取り入れました。
チキンを食べる、ケーキを食べる、ツリーを飾る、プレゼント交換をする・・・
といった「楽しくてウキウキする面」を取り入れました。
逆に、敏感な話題になりがちな「神に祈る」といった宗教的な側面は特にマネしていません。
そしてさらに、「恋人同士で過ごす甘い夜」という本来のクリスマスとは違う面を付け加えて、若い男女にとっての一大イベント期間に仕立て上げました。
これが海外となると、「受け入れるか?拒絶するか?」の2択になりがちです。
「俺はキリスト教じゃないから、クリスマスは祝わない!」
「私はユダヤ教だから、私に向かってメリークリスマスなんて言わないで!」
という感じになります。
それがエスカレートすると、宗教戦争に発展することすらあります。
実際、アメリカで知らない人に向かって「メリークリスマス!」と言うのは危険だそうです。
代わりに、「Happy Holidays!」と言うのが一般的です。
日本の柔軟さ
でも、日本文化では「受け入れるか?拒絶か?」というよりも、
「良いところだけマネすればいいじゃん?」
という考え方になりやすいです。(昔は閉鎖的だった時代があったとは思いますが)
世界的に見ても、日本のイイトコドリのスキルは高く評価されているとのことでした。
そのため、海外の大学で日本文化を学んでいる学生たちの間では「イイトコドリ」は共通言語として有名だそうです。
スシ、サムライ、イイトコド~リ
みたいな感じでしょうか。(そこまで一般に浸透しているとは思えませんが)
日本の商品も「イイトコドリ」
日本の商品も既存のアイデア同士を掛け合わせて、イイトコドリしたものが多いです。
僕ら日本人からすると、「長所だけマネしてかけ合わせるだけじゃん?」と思いがちですが、海外の商品は基本「丸パクり or 完全オリジナル」が多いそうです。
すでに売れている商品をそっくりそのままマネた品を出すか、これまでにない画期的なコンセプトの商品を出すか、の2択が多いです。
丸パクり品は多くの場合「安いけど本家に及ばない三流商品」になりがちです。
完全オリジナル品は多くの場合「新し過ぎて受け入れられない大コケ商品」になりがちです。
でも、日本の「イイトコドリ」商品は、すでに多くの人達に受け入れられている商品の「良い面」を掛け合わせて新しく作るので、海外の人達の目にはとても魅力的に映るそうです。
そんな「イイトコドリ」文化を存分に発揮して生まれたのが、今回の「Vlog専用カメラZV-1」なのです。
ZV-1は、まさに日本文化の象徴と言える気がします。
・・・つづく。
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