From 師範代Shinya(新村真也)
※僕が英検1級に合格した後に、TOEICテストで満点を狙っていた頃のストーリーの続きです。
(→前回のつづき)
自分の気分が落ち込む理由が「朝晩読んでいる英字新聞記事の暗いニュース」だと分かった僕は、困ってしまいました。
英語を読むスピードを上げたい!
読むスピードを上げるのに一番コスパが良いのは英字新聞。
でも、英字新聞は暗いニュースばかり・・・
あぁ!どうしたらいいんだ!!多読用の本のラダーシリーズやペンギンリーダーズは、文字数に対して価格が高いし・・・
なぜ、英字新聞で落ち込むようになったのか?
ところで、なぜ僕は急に英字新聞で落ち込むことが多くなったのでしょうか?
それまで僕は、2年くらいは英字新聞を定期購読していたのです。それまでは、あまりこういうことが起こりませんでした。
僕は、その理由は、「英語レベルから来る情報量の差」にあると気付きました。
僕が英字新聞を使ってトレーニングし始めたばかりの頃は、ゆっくり読んでも理解度は半分あるかないか?ぐらいでした。
また、その頃は記事の中身よりも、どちからというと、記事の中で使われている「英単語」や「構文」などに気が向いていました。
「あ、この言い方知らなかった!」
など、毎回新しい発見があったのです。
①1日で読める記事の数が少ない
②記事の内容よりも、英単語やフレーズが気になる
という理由から、あまりネガティブな情報が脳に入ってこなかったんだと思います。
でもその後、英検1級を取るまでの練習のおかげで、僕の中で英字新聞記事の理解度が格段にアップしました。
さらに、ここへ来てTOEIC満点を狙い始めた影響で、読みのスピードも意識して速くするようになりました。
すると、「正確な情報が大量に脳に入ってくる」ようになったのです。
ニュース記事の8割はネガティブな情報なので、それらがどんどん僕の脳内を支配するようになりました。
日常の中で感じるネガティブ
世界の国々が抱える問題は僕にとって、「自分が解決できない問題」です。それを知ることによって自分のふだんの生活に生かせればいいのですが、ほとんどの場合、役に立ちません。
そして、日常的に世界の大きな問題に目を向けていると、「今、自分の目の前にある小さな幸せ」に気付けなかったりします。
たとえば、
「インドでは○○人が最底辺の生活を強いられていて、年間○○人が栄養失調で死んでいる。」
というニュース記事を読んでから出勤したとします。
その後、「あぁ、自分はこの豊かな国日本で生まれ育って、今日も食べるのに困らない。なんて恵まれているんだ!」と感じることもできます。
でも、どちらかというと、当時の僕の脳内には、こんな声が聞こえてきました。
「あぁ、俺が今、この日本でぬくぬくと美味しいご飯を食べている間にも、インドで○○人が死んでいる・・・俺がもし、インドの底辺の階級に生まれたら、きっと今頃死んでいるに違いない!」
これは、結局、とらえ方の問題だとは思います。
でも、毎日、大量のネガティブニュースを頭の中に入れていると、こういう風に脳が反応してしまうようになってくるのです。(僕の場合だけかもしれませんが)
日本語ニュースとダブルパンチ!
また、この頃僕は英字新聞に加えて、日本語の新聞も読んでいました。
英字新聞を読むスピードを上げるために、先に日本語で情報を仕入れておくためです。
そうすると、「最初に日本語で凄惨な事故や災害のニュースを読んで、次に英語で同じ内容のニュースを読む」というサイクルが1日の中に出来上がります。
これがけっこう僕の脳にダメージを与えるのです!
読んでいる最中は、あまり気付かないのですが、ボディーブローのように後からジワジワ効いてきます。
毎日取っている情報がネガティブなので、当然、昼休みにネイティブの同僚と一緒にご飯に行っても、話題がネガティブになりがちです。
「こないだ、こんなニュースを読んだんだけどさぁ・・・」
みたいな感じで、自分が気になったニュースをシェアしていると、またここで脳内に「刷り込み」が起こります。
すると、どんどん気分が落ち込んでいくのです。
僕は、この「脳に与えるネガティブな影響」は、英字新聞から得られる「英語力アップ」以上の「負のインパクト」があると感じるようになってきました。
そこで、思い切って英字新聞から離れることを決めました。
・・・つづく。
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