From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
前回までの記事では、英語学習8つのステージのうち、「ステージ⑦ブレイク期」までを解説しました。
今回は、いよいよ最後のステージ⑧を解説します。
おそらく、多くの英語学習者にとっての目標になるステージです。
その一方で、「意外な現実」もあります。そこも包み隠さずストレートにお伝えします。
ステージ⑧落ち着き期
この時期になると、英語を使ってコミュニケーションを取ることが、自分の中で特別なことではなくなってきます。
英語を「世界とのコミュニケーションツール」として快適に使いこなし始めるステージが、この「落ち着き期」です。
「静かな自信」が心の奥底にあります。
英語が話せない人を見て優越感を感じることもなく、ニュートラルな心の状態になります。
英検1級ホルダーやTOEIC950点以上の人は、このステージ⑧にある人が多いです。
テスト上で良い点を取るための勉強だけをしただけではなく、しっかりと音読や瞬間英作文などのトレーニングを積んで「アウトプット回路」を切り開いた状態が、ステージ⑧です。
意外な現実
このステージにいる人に、
「英語を話す時も、日本語を話す時と同じ感覚ですか?」
と聞いた場合、ほぼ間違いなく、
「同じではありませんよ。」
という答えが返ってきます。
子供の頃に英語圏で生まれ育った完全なバイリンガルでない限りは、おそらく「英語を話すときに日本語とまったく同じ感覚になる」ということはないと思います。
周りから見るとペラペラ
とはいえ、それはあくまで本人の中での感覚的な部分の話です。
ステージ⑧にいる人がネイティブと話している姿は、周りの日本人から見ると完全に「ペラペラな人」です。
相手が話し終わると同時にすぐ返すことができます。
また、長い文章を言うときには内容を考えながら話していき、最後までしっかり文章を完結することができるので、まるで日本語と同じレベルで英語を使いこなしているように見えます。
そういう意味では、「スゴい!あの人ペラペラだ!」と周りの日本人から思われるという点で、「ドヤ顔」ができます(笑)
ネイティブ同士の会話に混じるのはキツい
このステージ⑧の人からよく聞くのは、「ネイティブ同士の会話の中に放り込まれると、とたんにキツくなる」ということです。
以前、こんなことがありました。僕の友人のアメリカ人男性と結婚した日本人女性がいました。
その日本人女性も僕の知り合いで、英語力はステージ⑧にいる人でした。
結婚後はアメリカに移住して、ニューヨークで共働きを始めました。
その後しばらくして、「そっちの生活はどうですか?」と僕がメールで聞いてみました。すると、こんな答えが返ってきました。
「めっちゃ大変ですよ!何が大変って、英語です!日本人がいない職場に入っちゃったんですが、ネイティブ同士の会話に入っていけないんです。
こっちの人たちは本当に話すスピードが速くて、知らない単語もたくさん飛び交うし、コミュニケーションが取れません。
こんなに英語で苦労するとは思ってもみませんでした・・・」
僕はそれを聞いて、「やっぱりステージ⑧でもまだまだカベはあるんだなぁ・・・」と感じました。
僕がカナダで働いていた時には、なんとか食らいついていけましたが、きっとそれはカナダが移民の多い国だからだと思います。
僕のいた職場でも、色んな人種の人たちが働いていました。
カナダの英語は、「国際共通語としての英語」という色が強いと思います。
一方、ニューヨークの英語は「ネイティブの英語」という色が強いような気がします。(あくまで僕が聞いた話の中での予想ですが)
そして、実はステージ⑧の中にもレベル分けがあります。
次回はそのあたりを詳しくお伝えします。
・・・つづく。
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