From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
※僕自身の英語学習ストーリー&英語を教える体験談のつづきです。
日本生まれの日本育ちで、社会人になってから日本で英語力を上げた、「叩き上げタイプ」の講師として、僕は上級者の英語力アップに貢献してみたくなりました。
だいたい、TOEIC800点台なかば~後半ぐらいで長年とどまっている人は多いです。
僕の経験上、TOEIC900点を超えると「スーパーサイヤ人」の領域に入ります。
スーパーサイヤ人になる直前のベジータと、スーパーサイヤ人に変身した孫悟空の戦闘力の差は大きく違いました。
それに近い状態です。TOEIC800点台なかば~後半は、ベジータレベル、900点オーバーは孫悟空レベルです。
孫悟空レベルになると、英語が今までとは違って見えてくるようになるのです。
TOEICを受けていても、リスニングで飛んでくる攻撃(発音や英単語)が、ほとんどすべて見切れるようになります。この違いは自分でも驚きです!!
その感覚を、ぜひとも味わってもらいたい!という気持ちがメキメキとわき起こってきました。
そこで僕は、初めて自分の英語力に匹敵する力を持った上級者を教えてみることにしました。
ネイティブ講師のクラスの生徒さんに声をかけて、悩みを聞き、その解決策を僕のプライベートレッスン内でお伝えすることを提案してみたのです。
すると、すぐに数名から申し込みがもらえました。
上級者の3つの悩み
その結果、上級者の抱える悩みは、だいたいこの3つだということが分かりました。
①これ以上英語力を伸ばすには、いったい何をしていいのか分からない。
②TOEICの点数を上げたいけど、これ以上どうすればいいかイマイチ分からない。
③英語学習の目標を見失ってしまって、モチベーションが落ちている。
です。
これらは、上級者ならではの悩みです。
僕自身、この3つをすべて経験しました。だからこそ、それを伝えることができる!と思ったのです。
上級者の3つの特徴
上級者には、特徴があります。それは、
①高い文法力
②高い英単語力
③高い読解力
です。
TOEIC800点台なかば~後半が取れる人のほとんどは、確かな文法力の土台があります。
これは、ほぼ100%の確率でそう言えます。僕の経験上、文法の知識やスキルをおそろかにした状態で行ける上限は、TOEIC700点台までです。
なので、TOEIC800点台なかばになっている時点で、すでに文法力が証明されているようなものです。これ以上文法書を読んだり、文法問題を解いたりする必要はありませんが、TOEICの問題の解法のコツを知れば、さらに速く正確に解けるようになります。
ボキャビルに最適なタイミング
また、TOEIC800点台にいる上級者はボキャブラリーもかなりあります。手持ちの英単語レベルは、だいたい7,000語を越えていることが多いです。(英検準1級ぐらいのレベルです)
TOEICで使われている英単語は、8,000語前後と言われています。
なので、上級レベルにいる人に必要なのは、文法の骨組みに肉付けとして、あと1,000語くらいの英単語を足すだけで、かなりの英語力アップになります。
このレベルにいる上級者は、最もボキャビル(ボキャブラリー・ビルディング)の効果が高いのです。
#読解力でリスニングもバッチリ!
また、このレベルの上級者は読解力も高く、それなりのスピードで文章を読めるため、リスニングで聞いている内容も、しっかり聞き取れることが多いです。
よく、リスニングは耳の良さが大事だ、みたいなことを言われることが多いですが、実はそうではありません。
リスニングで一番大事なのは、読解力です。
読んでも分からないことが、聞いたら分かる・・・なんてことは起こりません。
台本に目を通して理解できない文章なら、何度聞いても理解できません。
高いリスニング力は、高い読解力の証明でもあるのです。
・・・つづく。
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