From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
(※今日の記事は、英語学習とは直接関係ありません)
当時小学校4年生ぐらいだった僕の心を大きく揺さぶる「第2のブーム」がやってきました。
それは、「あぶない刑事」というドラマです。
主演は、舘ひろしさんと柴田恭兵さん。オシャレでクールで破天荒な2人組の刑事の役で、一大ブームを巻き起こしました。
当時小学生だった僕の目には、この2人がものすごくカッコ良く映りました。
舘ひろしさんと柴田恭兵さんはドラマの中で、いつもカッコいいサングラスをかけて、銃を片手に悪党たちと銃撃戦を繰り広げました。
その姿がモーレツにカッコ良くて、小学生の僕は心の底からこの2人に憧れました。
あぶない刑事2人の銃
「あぶない刑事」の2人がドラマの中でいつも使っていた銃は、「リボルバー」と呼ばれる形のハンドガンでした。
リボルバーは、英語で核と、「revolver」です。
revolve = 回転
という意味です。リボルバーを日本語に直訳すると、「回転式拳銃」です。
弾を1発撃つたびに、真ん中にある「シリンダー」と呼ばれる丸いパーツが回転して、次の弾を運んできます。
かなり長い歴史のある銃で、昔のカウボーイ映画なんかでもよく出てくるのがリボルバーです。
こんな形の銃です。
↓↓↓
対して、リボルバーの後から開発された型の銃で、「オート」と呼ばれるジャンルがあります。
オート型の銃は角張った形で、撃つたびに上の「スライド」と呼ばれる部品が後ろに動くのが特徴です。
スライドが後ろに動いた瞬間に、「薬莢(やっきょう)」と呼ばれる部品が外へ飛び出します。
「薬莢(やっきょう)」というのは、弾を飛ばすための火薬を入れておく部分です。
撃ち終わった弾には、空っぽの薬莢が残ります。リボルバー型の場合は、打ち終わったら手で薬莢を取り出す必要があります。
でも、オート型の場合は、1発打つごとにスライドが後ろに動いて薬莢が外へ飛び出すので、ラクチンです。
一度に連射できる弾の数も、オート型の方が多いです。
さらに、オート型の銃から薬莢が飛び出す姿は、「メカっぽさ」を感じさせるので、これが男心に響きました。
「あぶない刑事」のドラマの中では、犯人役の悪党たちは、なぜかみんな「オート型」の銃を使っていました。
性能で上回るオート型の銃を敵がバンバン撃ってくる中で、あぶない刑事の2人は弾丸の嵐の中をかいくぐり、リボルバーで確実に撃ち抜いて仕留めます。
しかも敵を仕留めるときには、決して殺しません。手や足などを撃って、動きを止めるだけです。
これがめちゃくちゃカッコいいのです!
僕はこの「あぶない刑事」のドラマを見るたびに、2人の刑事が使っている「リボルバー型」と、敵が使っている「オート型」の2種類の銃がモーレツに欲しくなりました。
スタイリッシュなイメージ
「あぶない刑事」は、当時の日本のエアーガンブームにさらに火を付けることになりました。
それまでのエアーガンは、ライフルやマシンガン、ショットガンなどの「長モノ」が主流でした。
「長モノ」はなんとなく、「戦争の道具」というイメージがあります。緑色の迷彩服を着て、ヘルメットをかぶり、顔をペイントした兵隊たちが、森の中を進むイメージです。
でも、「あぶない刑事」は、そんな銃のイメージを大きく塗り替えました。
スーツ姿にサングラスを着たイケメン2人が、都会の中を走り回りながら銃をバンバン撃つ姿は、とても「オシャレ」に見えました。
あぶない刑事のドラマは、「銃にファッション性を与える」という新しい価値観を生み出しました。
・・・つづく。
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