【少年時代の「バック転ができるようになりたい夢」を31才になって叶えた話⑨】

From  師範代Shinya(新村真也)
 
(→前回のつづき)
 
※僕が子供の頃から夢見ていた「バック転ができるようになりたい!」という願望を叶えた時の体験談のつづきです。
 
 
31才の時、僕の中で「バック転ができるようになりたい!」というする熱が再燃することになりました。
 
 
理由は「時間」です。
 
 
①時間に余裕ができたこと。
 
②時間は有限だと、改めて気付いたこと。
 
 
この2つが僕の中でバック転熱を再燃させました。
 
 
 

時間の余裕

当時、カナダでの3ヶ月留学から日本に帰ってきた僕は、就職活動をしていました。
 
 
4月下旬に帰ってきて、英会話スクール講師の職をゲットできたのは7月下旬でした。
 
 
トータル3ヶ月間は求職活動中だったわけです。
 
 
帰国後の最初の1週間は時差ボケで体調不良でしたが、2週目からは調子が戻って、エネルギーが出てきました。
 
 
求職活動を始めてからは、職安に行ったり、英語を使う職を探して色んな会社に履歴書を送ったりしていました。
 
 
履歴書を送った後は、「待ちの時間」です。その間に何もしないのはもったいないと思いました。
 
 
僕は今、この自由な時間で何をしたいのか?をじっくり考えてみました。
 
 
自己資金での留学から帰ってきたばかりで収入もない今、できるだけお金をかけずに充実した時間を過ごすにはどうしたらいいか?
 
 
考えているうちに、「そうだ!!バック転を練習しよう!」と思いつきました。
 
 
10代後半で体操教室で教えてもらった時には、翌日から身体の前面がモーレツに筋肉痛になりました。
 
 
その状態でさらに悪化させたら仕事に差し支えるので、ムリな練習ができませんでした。
 
 
でも今なら、思い切り練習して全身筋肉痛になっても問題ありません。
 
 
明日の仕事がないのだから、多少のムチャができるのです。
 
 
ちゃんと練習してバック転をしっかり身につけるとしたら、今しかない!
 
 
と気付きました。
 
 

時間は有限

もう一つの理由は、「時間は有限だなぁ」と改めて気付いたことです。
 
 
僕は当時31才になって間もない頃でしたが、30才になってからの1年間で明らかに「体調の変化」を感じていました。
 
 
30才になった年に、スタミナがガクッと落ちるのを感じたのです。
 
 
20代の頃と比べて、明らかにムリがききづらい身体になっているのを感じました。
 
 
僕は18才の頃から空手、殺陣、ダンスなど、習い事を通してずっと運動をしてきたので、運動をしない人に比べると身体の変化に気付きやすい環境にありました。
 
同じ運動量でも、20代の頃に比べて「息切れするまでの時間」や「筋肉痛になった時の回復スピード」が、明らかにダウンしているのが分かりました。
 
 
ということは、おそらく今後、年齢と共に体力が落ちることはあっても、上がることはなさそうです。
 
 
バック転を一度習得したら何才までできるのか?は分かりませんが、「ちゃんと練習するなら今だ!」と思いました。
 
 
そして、練習してちゃんとしたバック転ができるようになったら、動画に撮っておこうと思いました。
 
 
動画に残しておけば、「自分がバック転している姿」をいつでも見返すことができます。
 
 
この先40代、50代、60代になって激しい運動ができなくなっても、「30代の頃にバック転を身につけた思い出動画」を後から見返して楽しむことができます。
 
 
子供や孫に動画を見せて、「おじいちゃんの若い頃はなぁ、けっこう動けたんじゃよ!」と言うこともできます。
 
 
有限な時間を無限にするツールが「動画」だと僕は思いました。
 
 

カナダ留学で気付いた動画のメリット

僕が動画のメリットに気付いた理由は、カナダ留学でした。
 
 
僕はカナダに行く時に、父から借りたビデオカメラを持って行きました。
 
 
そして、あらゆるところで動画を撮影していました。
 
 
今のようにYouTubeなどもない時代だったので、単に思い出作りのためだけに撮影していました。
 
 
当時のビデオカメラは今のような「手ぶれ補正機能」はないので、手に持って歩くとブレブレの映像になってしまいますが、それでも色んなシーンでカメラを回していました。
 
 
そして日本に帰ってきてからビデオカメラの映像を見返すと、すごい懐かしさがこみ上げてきました。
 
 
まだ帰ってきたばかりなのに、こうして住み慣れた日本で元の環境にいると、カナダでの思い出が夢だったのではないか?とさえ思えてきます。
 
 
でも、動画で見返すことで、確かに自分はカナダにいたんだという実感を思い出すことができました。
 
 
そこで僕は、色んな経験をビデオに収めることに決めました。
 
 
日本に帰ってきてからの最初のビデオ素材が、バック転だったのです。
 
 
・・・つづく。
 
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