from 師範代Shinya(マレーシアのホテルから)(英語学習のヒントをYouTubeでも発信中)
(→前回のつづき)(このシリーズを最初から読む場合はこちら)
動物園に入ると、思ったよりずっと大きな空間が目の前に広がりました。
山の一部を利用して作っているらしく、ものすごく広大な景色です。
そして、思った通り人がほとんどいません。
僕たちより先に入っていた、ヒジャブを身につけた女性たちのグループ以外には、誰も見えませんでした。
係の人も見えません。
こんな広い空間を、ほぼ独り占め状態です。
入り口で感じた、静かで癒やされる感覚が、中に入っても続いていました。
動物の檻の鉄はかなり年季が入っていて、塗装もはげていて、相当古くからあるように感じます。
そして、動物との距離が近いです。
良い意味で雑というか、無造作に展示されている感じがします。
その分、すぐ目の前で動物を見れるところが良いです。
豪華でエキサイティングな、大人気の動物園!という雰囲気ではなく、のどかで落ち着いた雰囲気で、昔からある地域の動物園、という雰囲気を感じました。
懐かしい気分
僕はここに来て、まっさきに思い出したのが、地元静岡の三島にある「楽寿園」という施設でした。
楽寿園は、僕が子どもの頃からあり、今でも営業している、動物園というか、テーマパークのようなところです。
カピバラ、ポニー、ヤギ、ウサギなどの動物が、めちゃくちゃ近くで見れます。触ろうと思えば触れる距離感です。
乗り物もあって、小さな汽車や、メリーゴーランド、100円を入れると動く乗り物コーナーなど、小さな子どもが楽しめる遊びが満載です。
僕は子どもの頃に、よく家族で楽寿園に来ていた記憶があります。
僕はここ数年、子どもを連れて実家に帰るタイミングで楽寿園に家族で行くことが増えたのですが、ここに入った瞬間、タイムスリップしたような感覚になるのです。
自然に囲まれたのどかな雰囲気の中で、時間の流れがゆっくりになります。
動物の檻や、コインで動く乗り物は、すべて年季が入っていて、昭和の時代の空気を感じます。
まるで、ここだけ時間が止まったかのような感覚です。(本当は進化しているのかもしれませんが、今の自分の目からはそう見えるのです)
その楽寿園と同じ空気を、ここボルネオ島の山の中の動物園で感じました。
「ここ、大規模バージョンの楽寿園じゃん!」
と、思わず叫んでしまいました。
娘も楽寿園に何度か行っているので、
「そうだね。でも、乗り物はないけどね。」
と言ってきました。
昆虫ツアーの夜にも、現地のレンジャーさん一家と一緒に虫取りをしながら、自分の少年時代の思い出すシーンがありましたが、今回もまさかの動物園で、少年時代を思い出しました。
来る前は、「観光地だし、上野動物園なみに混んでいるだろう」と思っていたので、この展開は意外でした。
静かに流れる時間
園内をしばらく歩き続けましたが、本当に人がいません。
お客さんも、係員も、ぜんぜんすれ違わないのです。
まるで、自分たちだけで冒険に来ているような気分になりました。
僕は、けっこうこういう空間が好きです。
自分たちのペースで自由に動物を見れるし、誰にも気を遣わなくて良いので、ワクワクしてきます。
東京に引っ越してきたばかりの頃は、人の多さにワクワクしていました。
でも10年住んだ今は、人の少なさにワクワクします。
特に、子どもと一緒だと周りに人が少ない場所の方が、動きやすいと感じます。
静かでのどかな雰囲気の中、僕は娘と一緒に、自分たちのペースであーだこーだ言いながら、ゆっくり見て回りました。
娘はベビーカーに乗ったまま、もっと右を行けだの、もっと速く押せだのと、指示を出してきます。
暑い中で坂道の上りをベビーカーを押すのは重労働で、汗が吹き出してきて、アゴの先からしたたり落ちました。
自分の流れる汗を見ていると、僕の脳裏に、昔よく見ていたアニメ「北斗の拳」のワンシーンが思い浮かびました。
悪の聖帝サウザーが、奴隷たちの担ぐ大きな山車に乗って移動しているシーンです。
奴隷が疲れて山車のスピードをゆるめると、サウザーが側近に命じてムチでひっぱたいていたような記憶があります。
娘は、サウザー並に僕にキツい要求を出してきました。
ただ、僕にとっては、道中で、
「もう動けない!だっこして!」
と言われるよりも、ベビーカーを押す方が100倍マシです。
動物との距離の近さ
この動物園のもう1つの魅力は、動物との距離の近さでした。(そこもまた、楽寿園と似ています。)
特に、ゾウとの距離が近くて、ビックリしました。
ゾウの水浴び場が、柵のわずか3メートルぐさい先にあって、手を伸ばせば届きそうな位置に、ゾウが来るのです。
しかも、その柵は僕の胸ぐらいの高さまでしかありません。
その気になれば、ゾウは柵を跳び越えられるのではないか?
と思ってしまいます。
しかも、ボルネオ島のゾウたちは、日本のゾウと違って獰猛でした。
オス同士がキバを付き合わせてケンカしたり。
パオォ~!と大きな声を出して走ったり。
水浴びもけっこう豪快で、鼻でバッシンバッシン水をすくい上げながら、自分の身体をひっぱたいていました。
動物園なのに、ゾウに野性味を感じます。
もし、ゾウが柵を乗り越えて襲ってきても、係員は周りにいません。
自力で逃げるしかないでしょう。
この、何とも言えない緊張感が、僕にはたまらなく楽しく感じました。
日本では味わえない感覚です。
・・・つづく。
P.S.今回僕が実際にボルネオ島で使った英語をもとに、「旅行英語フレーズ30選」としてまとめました。「次の海外旅行では、少し英語を使ってみたい」という方は、ぜひチェックしてみてくださ↓↓↓
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