山じゅうの昆虫を呼び寄せる巨大な光【初マレーシア体験記⑥】

from 師範代Shinya(マレーシアのホテルから)

(→前回のつづき)(このシリーズを最初から読む場合はこちら

バタフライパークでの昆虫交流が終わった後は、さらに山の上の方に登りました。

標高が高いので、空気がひんやりして気持ちいいです。

蚊に刺されないように長袖を着てきましたが、全然暑く感じません。

一番上に登ると、そこにはライトトラップの装置がありました。

ライトトラップというのは、文字通り光を使った罠です。

昆虫の多くは、光に吸い寄せられてきます。

カブトムシやクワガタなどの夜行性の昆虫はもちろん、バッタやセミなどの昼に活動する虫たちも、夜に光に寄ってくるのです。

強い光を、大きな白い布に当てて、その布に昆虫が止まるように誘導します。

ライトトラップは、エサが必要ないので、とても効率よくたくさんの昆虫を集められます。

ただし、昆虫を引きつけるためには、相当多くの光を発する装置が必要です。

山の中の遠くの位置からでも見えるほどの、光の強さと広さが必要だからです。

ライトトラップは、なかなか素人が手を出せる装置ではありません。

装置は高額だし、山の中に運ぶのも大変です。

YouTubeなどではライトトラップを見たことがありましたが、実際に目の前で見るのは、今回が初めてでした。

初めて見るライトトラップの迫力

初めて見るライトトラップは、かなりの迫力でした。

おそらく、ここのやつは普通のライトトラップと違います。

なぜなら、ここは常設ライトトラップだからです。

普通のライトトラップは、山の中に車や徒歩で運んで、野原に設置します。

つまり、その場で組み立てる即席の装置なのです。

でも、このボルネオ島のライトトラップは違います。

このエリア全体が昆虫ツアー用に作られているので、ライトトラップの装置もガッチリ固定されていて、とても大きな布が貼られています。

しかも、ライトトラップの周辺はしっかりコンクリートで固められて、広い足場があります。

布に昆虫が飛んできやすいように、前面は木や草などの障害物がありません。

ちょうど切り立った崖の上に設置していような構造です。

もちろん、崖の前には鉄製の大きな柵が作られています。

子どもが落ちることはないけど、高すぎて昆虫の飛来をジャマする高さでもありません。

計算された、ちょうど良い高さです。

ガイドさんによると、このライトトラップの光が目の前の山全体に見える位置にあり、夜になると、前方に広がる山々から、たくさんの昆虫を引き寄せるそうです。

カンペキに計算された位置と、時間をかけて工事したと思われる足場と安全柵。

僕がYouTubeで見た、野営で設置したライトトラップとは明らかに規模が違いました。

完全に、日本人観光客が快適&安全に昆虫と触れあうために作られたライトトラップなのです。

夜まで待ちきれないワクワク感

まだ時間は夕方で明るかったので、あまり昆虫がいないとガイドさんは言っていましたが、それでも僕と娘は大興奮でした。

なぜなら、すでに今の時点でけっこうな数の昆虫が布に止まっていたからです。

・日本より大きなコメツキムシ

・見たこともないほど巨大な蛾

・コガネムシのような甲虫

・日本のアリの3倍以上の大きさがあるような、巨大なアリ

・とてもカラフルなヘビトンボ

など、現時点でもすでにテンションが上がる珍しい昆虫がたくさんいるのです!

僕は、娘にとって初めてのコメツキムシの動きを見せました。

現地レンジャーさんが協力してくれて、コメツキムシをひっくり返して、地面に起きました。

しばらく待つと、コメツキムシは自分の後頭部で地面をパチン!と頭突きして、身体を1メートル以上飛び上がらせて、ひっくり返って戻りました。

それを見た娘は、「わぁー!飛んだ!」と大声で喜びました。

僕も幼少期にはこのコメツキムシとずいぶん遊んだものです。

そのコメツキムシの大型を、今、マレーシアのボルネオ島で娘に見せているのが不思議な気分でした。

珍しいヘビトンボ

個人的に僕が最もワクワクしたが、ヘビトンボです。

日本にもいるらしいのですが、ホタルと同じようにキレイな水の周辺にしか生息できないらしく、僕は今まで見たことがありませんでした。

ホタルは情緒あふれるので、今の日本でも養殖などを見ることができますが、ヘビトンボは見た目がグロいので、当然養殖はなく、見る機会がありません。

ヘビトンボの見た目は、クワガタとトンボを合体させたような感じです。
大きなアゴを持ち、トンボのように飛び回る羽があります。

見た目はエイリアンみたいで、怖いです。

でも、その攻撃的な見た目に、ロマンがあります。

ボルネオ島のヘビトンボは、日本のと違ってとてもカラフルで、アゴも小さめで、すごくキレイでした。

僕の中でのヘビトンボのイメージが大きく変わりました。

こんな珍しい昆虫を昼間のうちからライトトラップで見れるなら、夜になったらどうなるんだろう?

というワクワクする期待感が、心の底からこみ上げてきました。

・・・つづく

P.S.
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【5歳の娘とボルネオ島へ。初日からいきなり大波乱でした:初マレーシア体験記①】

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