From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
※僕が24才の時にHIPHOPダンススクールに通い始めた頃の体験談の続きです。
ポップダンスのレクチャービデオで解説されていた、
「最初は身体の各パーツを別々で練習して、慣れてきたら融合させる」
というコンセプトは、その後、別のジャンルのダンスを練習するのにも、とても役立ちました。
多くのダンスは、手足を同時に動かします。
でも、初心者がいきなり、それまでやったことのない動きを全身で行うのは、かなり難しいです。
意識がバラバラになって、めちゃくちゃな動きになってしまいます。
でも、それぞれの動きを分解して、身体の一部だけの動きに集中すると、確実に身に付けられるようになりました。
それまで1度に覚えようとしていた動きを、こんな感じで6つのステップに分けて覚えるようにしたのです。
↓↓↓
①足の運び(ステップ)の順番だけに集中して、ゆっくり動く。上半身はダラッとさせておく。
②慣れてきたら、同じ動きでスピードアップ。
③次は上半身の動きの順番だけに集中して、ゆっくり動く。足は動かさず、棒立ち状態。
④慣れてきたら、同じ動きでスピードアップ。
⑤こんどは足と手の動きを同時に合わせながら、ゆっくり動く。
⑥慣れてきたら、同じ動きでスピードアップ。
この6ステップに分けると、かなり練習しやすくなって、動きの正確さが増すことが分かりました。
瞬間英作文トレーニングと同じ
実はこの作業を英語学習に置き換えると、「瞬間英作文トレーニング」と同じコンセプトだということが分かります。
瞬間英作文トレーニングは、最初は
「こんなのカンタン過ぎる!」
と感じるぐらい短くてシンプルな文章を、素早く正確に口から出し続けるトレーニング法です。
そして、シンプルな文章が完璧に作れるようになってから、それらを組み合わせて、長くて複雑な英文を話す練習をしていきます。
2つに分ける
たとえば、こんな英文を話せるようになりたい!と思ったとします。
↓↓↓
I have a friend who grew up in America.
(私には、アメリカ育ちの友人がいます)
この文章は、真ん中にあるwhoという言葉を使って、2つの文章をつないで長くしたものです。
この文章を、初心者がいきなり瞬間英作文で練習しても、難しいと感じるでしょう。
瞬間英作文で言えるだけではなく、実際の英会話の中で単語を入れ替えてアレンジしながら、自分の言葉で話せるようになるのは、かなりハードルが高い作業です。
そこで、この文章を練習する前に、この英文のパーツを2つに分けて、それぞれ1つずつの文章が正確に言えるようになるまで練習します。
① I have a friend.
(私には友達がいます)
② She grew up in America.
(彼女はアメリカで育ちました)
この2つの文章の「型」を、単語を入れ替えながら素早く作れるように練習するのです。
I have a friend.
I have a car.
He has a car.
というような感じです。
同じ要領で、②の文章も「型」で練習します。
この練習法は、ダンスで言えば「上半身の動きだけに集中する」「下半身の動きだけに集中する」というのと同じです。
融合させる
そして、型ごとに動きを完成させてから、初めて2つの文章をつなぐのです。
① I have a friend.
(私には友達がいます)
② She grew up in America.
(彼女はアメリカで育ちました)
この2つの文章の中で、かぶっている言葉「friend と she」を、1つの言葉「who」でつなぎます。
I have a friend who grew up in America.
(私には、アメリカ育ちの友人がいます)
この方法だと、前半の文型と後半の文型をしっかり意識しながら声に出せるので、「文章の丸暗記」にならずに済みます。
そして、状況に応じて単語を入れ替えることができるようになるのです。
たとえば、
I have a friend who has a car.
(私には、車を持っている友人がいます)
というように、haveの構文をダブルでつなげたりといった応用もできるようになるのです。
母国語の日本語だったら、こんな分け方はしなくても使いこなせます。
でも、第2言語として英語を学ぶ場合は、このように「パーツに分けて練習して、後から融合させる」という練習法が有効なのです。
僕は当時、ダンスの世界で、
「手足の動きを別々に動かす練習をして、後から融合させる」
という練習法をたくさん経験しておいたおかげで、その後、初めて瞬間英作文トレーニングに出会ったときに、
「これはダンスの練習法と同じだ!この方法なら英語も絶対身に付く!」
という確信が持てました。
そして、実際にそうなりました。
今でも自分が英語を話すときには、ダンスをしている時のような感覚です。
・・・つづく。
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