From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
※僕が24才の時にHIPHOPダンススクールに通い始めた頃の体験談の続きです。
発表会に向けての練習が始まってからは、僕はダンススクールの仲間と会うことが生きがいになりました。
当時、僕は仕事を変えたばかりで、仕事ライフの方は全然うまくいっていませんでした。
ジーンズショップでの仕事でしたが、転職して早々に人間関係が悪くなりました。
その直前のイトーヨーカードーでの職場の人間関係が良すぎて、まるで天国みたいな状態が2年半も続いていたので、あまりのギャップに驚きました。
慣れない仕事に加えて、人間関係が悪化したことで、僕の心はカラカラに渇いていきました。
自分で選んだ道とはいえ、ゼロから再スタートの転職はキツい環境でした。
そんな時に、ダンススクールの仲間の存在が、僕の癒やしになっていきました。
中高生の友達
ふつう社会人になると、中高生の友達ができるなんてことはないと思います。
僕も高校を卒業してからは、中高生と接する機会はゼロになりました。
でも、ダンススクールでは僕以外は中高生しかいませんでした。
中高生はまだ社会に出る前で、大学生と違ってバイトを経験している人も少ないです。
そんな人達の中にいると、僕は仕事のことをすっかり忘れることができました。
なんだか別世界に感じるのです。
もし、これが同じ社会人同士の趣味のサークルなどだった場合は、おそらくお互いの仕事の愚痴なども飛び出す可能性があるでしょう。
でも、中高生を相手に僕が仕事の愚痴をこぼしても、意味がありません。
向こうもリアクションに困ってしまうでしょう。
それに僕は、「大人はツラいぜアピール」はしたくありませんでした。
僕は、ダンス仲間には一切、仕事の話はしませんでした。向こうから聞かれることもありませんでした。
ただ、お互いに情熱のあるダンスについて熱く語り合う時間が楽しく感じました。
ダンス仲間がいたおかげで、僕は仕事モードのオン&オフの切り替えがうまく保てていました。
もし休みの日に一人で家にいたら、仕事での出来事を何度も思い出しては、くよくよしていたに違いありません。
仕事や日常生活とまったく関係の無い、第3の空間が持てたことは、僕にとっては救いになりました。
英会話スクールでも同じ感覚を味わえる
ちなみに、それから数年後、英会話スクールに通い始めた時にも、同じ感覚を味わえました。
英会話スクールのレッスンでは、英語しか使えませんでした。
当時まったくの初心者からのスタートだった僕には、仕事の愚痴を英語で言うほどの力はありませんでした。
せいぜい自己紹介の時に、
I am a store manager.
(私は店長をしています)
ぐらいの文章を言うのが精一杯でした。
英語を話しているときは頭がいっぱいいっぱいになり、他のことを考える余裕がありませんでした。
さらに、英会話スクールではふつう、生徒の自分の名前は下の名前で呼ばれます。
いつも仕事で「新村店長」と呼ばれている自分が、英会話スクールでは「Shinya」と呼ばれるのは、不思議でした。
まるで別の自分になったような気分で、英会話スクールでは仕事や他のことを完全に忘れることができました。
外国人バーでも同じ
僕は当時、英会話スクール以外でも、外国人バーに週3回通いました。
そこでも、まったく同じ感覚を味わいました。
本当は、バーカウンターに座って、外国人バーテンダーを相手に、仕事の愚痴をこぼすぐらいできたらカッコいいと思っていましたが、当時の僕には、
I’m tired.
(疲れてるんだ)
ぐらいの英文が限界でした。
しかも、そんなことを言ったら、
Why? What happened?
(なぜだい?何があったんだい?)
みたいに聞き返されて答えられなくなるのがオチなので、ネガティブフレーズを英語で言うことはありませんでした。
毎回聞かれる
How are you?
に対しては、お決まりのフレーズ、
Not bad, thank you.
で毎回乗り切っていました。
今思い返すと、ダンススクールで中高生と会話するのと、英会話スクールやバーで外国人と英会話するのとは、僕にとっては似た感覚でした。
・・・つづく。
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