【僕が「習い事」に感じた夢と希望:ダンス編49】

 
From  師範代Shinya(新村真也)
 
(→前回のつづき)
 
※僕が24才の時にHIPHOPダンススクールに通い始めた頃の体験談の続きです。
 
 
ダンスの発表会に向けての練習は、今まで味わったことがないくらい、楽しくて充実した時間でした。
 
 
僕は大学のキャンパスライフを経験したことがなく、高校はヤンキー生徒の集まる男子クラスだったので、「これぞ青春!」といったような気分を味わったことがありませんでした。
 
 
18才で社会人になってからは、鉄工場の親方に「学生気分をたたき直してやる!」と毎日言われて、もう青春とは無縁の生活に入ったと思っていました。
 
 
転職してイトーヨーカードーで働き始めた時には、人間関係はとても良く、大学生アルバイトの男女と一緒に働いて青春の雰囲気を味わえました。
 
 
ただ、どことなく「社会人組 VS 大学生組」という雰囲気はありました。
 
 
大学生たちは週1~2回しか来ないので、それ以外の時間は青春ライフを楽しんでいそうなぁ・・・と思っていました。
 
 

年齢バラバラ組

 
でも、今回のダンス発表会でチームになったメンバーは、年齢がバラバラです。
 
 
・小学6年生女子1人
 
・中学2年生男女2人
 
・高校2年生女子1人
 
・僕(24才)
 
 
というメンバー構成です。
 
 
このメンバーとは、レッスン以外の日にも合同練習をするようになりました。
 
 
ダンススタジオのオーナーが練習用に無料でスタジオを使わせてくれたので、よく一緒に集まって練習しました。
 
 
そして練習後は、お好み焼きを食べに行ったりしていました。
 
 
世代が違うので、お互いに学校での出来事を話すことはなく、僕も仕事の話をすることがありませんでした。
 
でも、みんなダンスが大好きなので、ずっとその話題で盛り上がりました。
 
 
世代が違う上に、日常生活での接点がないので、お互いに気を遣う必要がありません。
 
 
僕らの間にはいつもリラックスした雰囲気と、好きなことに打ち込む時の情熱を感じました。
 
 
練習の時間も、終わった後の時間も、僕にとっては日常を忘れる楽しい時間でした。
 
 

グループの楽しさ

 
僕はこの時、初めてグループで行動する楽しさを味わいました。
 
 
それまで僕はやってきた習いごとは、剣道、空手、カラーコーディネーター資格など、割と個人競技的な性質のものがメインでした。
 
 
練習や勉強はみんなで集まってやるけど、本番は一人で戦うような感じです。
 
 
でも、ダンスだけは本番も練習もグループでやる必要がありました。
 
 
一人だけ振りをカンペキにしても、意味がありません。
 
また、僕は先生とも仲良くなりました。
 
 
新しく来たH先生は、ジャズダンスが専門だったので、生徒が大量に離脱する事件が起こりました。
 
 
H先生本人もHIPHOPダンスを教えることができないことに罪悪感があり、泣くほど悩んだそうです。
 
 
でもその分、僕ら残党組はH先生との連帯感を感じるようになりました。
 
 
H先生は前任のY先生の内容を一生懸命引き継いでくれました。
 
 
発表会に向けての練習をしっかり見てくれた上に、新しくもう1つ、発表会用の振りつけをしれくれました。
 
 
専門ではないHIPHOPダンスをムリして教えようとするのではなく、自分の得意分野のジャズダンスを全力で教えることで、僕らの身体能力を上げることに注力してくれました。
 
 
「私は長くここにいることはないと思う。だから、今私ができることをする。今後みんながHIPHOPダンスをする時に役立つように、私が持っているものを全部伝えるから、ついてきて欲しい!」
 
 
という姿勢で教えてくれました。
 
 
そんなH先生の熱意に、僕らは動かされました。
 
 
そして人数が少ない分、クラス全体に一体感が生まれました。
 
 
先生と生徒全体が、仲良くなりました。
 
 
特に僕はH先生と年齢が近かったので、クラスの前後によく雑談をするようになりました。
 
 
 

セルフイメージ

 
僕はこれまで自分が個人競技向きの性格だと思っていました。
 
 
小学校の頃からずっと、通信簿には「協調性」の項目が低く評価されていた記憶があります。
 
 
先生のコメントでも「もっと周りと協力するように」的な文章がありました。
 
 
そんな経験もあって、僕は自分がグループ行動が苦手で、協調性がないタイプだと思っていました。
 
 
それが、僕のセルフイメージでした。
 
 
セルフイメージというのは、「自分はこういう人間だ」と自分で決めているイメージのことです。
 
 
人間はみんなセルフイメージを持っていて、そのイメージに合わない行動や選択を避けることが多いです。
 
 
たとえば、「私はシャイな性格だ」というセルフイメージを持っている人は、パーティーなどの人が集まる場所に行くことはめったにありません。
 
 
誘いが来ても断るでしょう。
 
 
その結果、場慣れする機会が減るので、ますますパーティーがキラいになっていきます。
 
 
ポジティブな例では、
 
 
「○○ちゃんは頭が良い」
 
 
と両親から言われながら育った子供は、「自分は頭が良いんだ」というセルフイメージを持つので、頭が良い人と同じ行動(たくさん本を読んだり勉強時間を増やすなど)を取るようになるそうです。
 
 
すると、セルフイメージに合う結果が出るようになり、「やっぱり自分は頭が良い」というイメージが強くなっていきます。
 
 
良い、悪い、の問題ではなく、人はみんなある程度のセルフイメージを持っていて、無意識にそのイメージに合う行動を取っています。
 
 
 
僕はこれまで「自分はグループ行動が苦手なタイプなんだ」というセルフイメージを持っていました。
 
 
でも、ダンスを通じて、そのセルフイメージが少しずつ変わっていくのを感じました。
 
 
もし、この時点で僕のセルフイメージが変わっていなかったら、その数年後に「究極のコミュニケーションツール」である英会話を趣味で始めようなんて気には、ならなかったでしょう。
 
 
僕にとってこの時期のダンス仲間との出会いは、自分が本当は「人間関係タイプ」であることを教えてくれる出来事でした。
 
 
・・・つづく。
 
 
 
 
 
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