From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
※僕が24才の時に始めたHIPHOPダンススクールでの体験談の続きです。
当時ダンススクールで出会った高校生の頃のウッチーは、とてもシャイでした。
自信がない状態で人前に出て注目されるのは恥ずかしい!という感じだったのです。
その後初めてウッチーと一緒に出たダンス発表会のビデオを見返すと、ウッチーが恥ずかしそうに下を向きながら踊っている姿が残っています。
そんなウッチーが、今大人になって、新しいことにチャレンジしています。
自分のお店の新目黒茶屋で、歌のライブを始めたのです。
今はコロナの影響でライブイベント開催は一時停止していますが、コロナ前には、数ヶ月おきにライブをやっていました。
しかも、最初はまだ歌の練習を始めたばかりの頃に、いきなりライブショーをやったのです。
昔からウッチーの性格を知っている僕としては、これは驚きでした!
人の性格は、そんなにカンタンに変わりません。
「三つ子の魂百まで」
と言います。
高校生の頃にシャイだったウッチーが、大人になってから急に自信に満ちて外交的になるなんてことは、ありません。
これは、「性格が変化した」のではなく、ウッチーが自分で「決断した」結果だと思いました。
1回目のライブショーを目の前で見て、僕はそう感じました。
ライブショーで僕の目の前にいたのは、昔と変わらない、恥ずかしがり屋のウッチーだったからです。
そして、恥ずかしがりながらも、未熟な自分を常連のお客さんたちに見てもらう、という決断をしたことが伝わってきました。
身近な人の方が緊張する
僕の経験上、何かを人前で披露しようとした場合、身近な人達の前の方が緊張します。
たとえば、新しく身に付けたマジックネタを披露する場合、家族や距離の近い友人ほど、緊張します。
全然知らない人達が集まるイベントで、300人の前でマジックショーをする方が、緊張度が低いです。
英会話もそうだと思います。英語の勉強を始める前の自分をよく知る友人や、家族の前で英語をしゃべって見せるのは、めちゃくちゃ緊張します。
対して、英会話スクールで出会った人達と、クラスルームで英語だけで話すのは、そんなに緊張しません。
「新しい自分を見られる」のが一番緊張する
人は、「以前の自分をよく知る人」の前で、「新しい自分」を披露する時が、一番緊張するものです。
「え?あなたそんなキャラじゃないでしょ?」
というリアクションが、一番プレッシャーになるからです。
(実際にそう言われなくても、「そう思われているのでは?」と自分で思うことで、自分にプレッシャーをかけている部分があると思います)
その点で、ウッチーの歌ライブショーは、かなり勇気が必要な決断だったと思います。
僕は、恥ずかしさと戦いながら必死で歌うウッチーを見て、「おぉ!!勇者だ!」と思いました。
真の勇者は、自信のある部分だけを人に見せるのではなく、自信のない部分まで人前に出せる人だと思います。
成長の過程を見せる
その後、ウッチーは歌のライブショーを重ねるたびに、上達していきました。
初回のライブショーを見た僕とサヤは、2回目、3回目と成長&上達しているウッチーを見て、感動してしまいました!
「スゲー!めちゃくちゃうまくなってるじゃん!きっと猛練習をしたに違いない!」
と思わず声を出してしまいました。
すでに完成されたプロの技を見るのも感動しますが、成長の過程を見るのも感動するんだ、ということが分かりました。
これはアイドルのAKB48の戦略と似ています。
僕はあまり詳しくありませんが、以前何かの本で読んだ内容に、こんな一節がありました。
「AKB48は、まだ仕上がっていない新人を、あえてデビューさせる。素人っぽさが残る状態で、ファンの応援を受けながら、成長していく姿を見せる。
成長する姿は、人を感動させる。そして、ファンはアイドルとの強い絆を感じるようになる。」
といような内容でした。
僕は、ウッチーのライブショーは、このAKB48戦略に似ているな、と思いました。
もちろん、ウッチーは戦略なんて考えていたわけではなく、ただ「歌をやりたい!皆に見てもらいたい!」という想いでライブを始めました。
でも、結果的に僕とサヤは感動したのです。
会場にいた他のお客さんも、同じように感動している表情の人達が多くいました。
そして僕は、そんなウッチーの姿を見て、「英語学習も同じではないか?」と思いました。
・・・つづく。
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