※僕が20代ダンススクールに通っていた頃の体験談の続きです。ダンス編は毎週日曜日に更新中。
クラブでの夜中の時間帯のダンスイベントに何度か出演してみて、「自分の生活リズムには合わない」と気付いた僕は、別の方法を探し始めました。
昼間のイベントの方が身体がラクです。
今でこそ、HIPHOPダンスのステージイベントは昼間の時間帯で色んな所で開かれています。
デパートのような大型商業施設の集客イベントで、キッズ~大人まで幅広い年齢層の人達が踊れる環境が整っています。
でも当時は、まだそこまでイベントの数は増えていませんでした。
昼間のダンスイベント開催が当たり前になるまでの9ステップ
「昼間にHIPHOPダンスイベントが開かれるのが当たり前」という状態になるまでの流れは、最低でもこの9つものステップが必要になります。
↓↓↓
ステップ①
HIPHOPダンスが日本で市民権を得て、子供から大人まで広く認知される。そのためには、テレビ番組などで頻繁に取り上げられるきっかけが必要。
ステップ②
子供や若者が、「あんな風に踊れるようになりたーい!」と思い始める。
ステップ③
そんな需要を察知したダンススクールの経営者たちが、自分のスクールのカリキュラムの中にHIPHOPダンスのクラスを新しく作る。
ステップ④
HIPHOPクラスに生徒が集まって、練習を重ねる。
ステップ⑤
練習を積んだ生徒達の活躍の場として、「HIPHOPダンスをステージで踊るイベント」という需要が生まれる。
ステップ⑥
ショッピングセンターなどの商業施設のマーケティング担当者が、
「HIPHOPダンスのイベントを開けば、踊りたい子供たちと、それを見に来る両親や祖父母など、家族揃って集客できる!」
ということに気付いて、会議でプレゼンする。
ステップ⑦
ショッピングセンターを管理する偉いオジサン達が、最初は「そんな怪しいダンスのイベントなんて、前例がないからなぁ~」としぶる。(僕の勝手な想像)
若い社員が時間をかけて説得するうちに、何とか折れて承認が下りる。
ステップ⑧
一部の先駆者(イノベーター)の人達がいるショッピングモールでHIPHOPダンスイベントが開かれて、大ヒットする。
ステップ⑨
それを見た他のショッピングモールの責任者たちも、マネしてHIPHOPダンスイベントを開き始める。
以上の9つのステップがあって初めて、HIPHOPダンスの昼間のイベントが開かれるのが当たり前になるのです。
当時の状況
僕が昼間のイベントを探していた当時の状況は、まだステップ①の段階でした。
明らかに、ブレイクのきざしは見えていました。
HIPHOP音楽やダンスが、日本の若者の間でブームになり始めていたのです。
ブームのきっかけは、芸能界の影響が大きかったと思います。
EXILE や、ダパンプなどのストリートダンスをベースにしたパフォーマンスをする歌手が人気になってきました。
ジャニーズのアイドルたちも、こぞってストリートダンスを取り入れるようになってきました。
そうなると、HIPHOPはまたたく間に若者たちの間で広まっていきました。
ただ、まだこの時期は「私&僕も、こんな踊りができるようになりたい!」という勇気あるキッズや大人は多くありませんでした。
イノベーター
これにもまた「イノベーター」と呼ばれる先駆者が必要です。
「クラスの○○ちゃんがHIPHOPダンスのスクールに通って、文化祭で上手に踊ってる姿を見て、私もやりたくなった!」
というような、前例を作る人達が必要になります。
おそらく、当時僕が通っていたダンススクールの高校生達は、ちょうどのこのイノベーターのようなポジションだったようです。
「文化祭でHIPHOPダンスを披露したら、モーレツに盛り上がった!そのダンスは何?超カッコいいね!と言われた!」
と嬉しそうに話していました。
そして、実際に学校の友達をダンススクールの見学に連れてきて、その子達も入学しました。
僕はこの時、「ブームって、こうやって起きていくんだなぁ~」と、興味深く見ていました。
・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む)
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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