from 師範代Shinya
先日、ヤフーニュースでこんなタイトルの記事を見付けました。
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英語力の有無で年収差は1.8倍 働くエリア制限なく 「仕事できるが・・・」は時代遅れ
これは、サラリーマンとして企業で働く場合の給料の差を調査した結果の記事です。
(以下、NIKKEI STYLE 記事より引用)
引用元記事リンク:https://news.yahoo.co.jp/articles/8f70fa94bc8e41f19f01552f66232a58551764f9
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「いくら英語が話せても、仕事ができなければ仕方ない」
「英語ができなくても、仕事ができれば大丈夫」
会社員時代の筆者は英語についてこう考えていました。
同じような方も少なからずいらっしゃるでしょう。
しかし時代とともに状況も変わってきたようです。
この冒頭のフレーズは、僕も実際に聞いたことがあります。
僕が31歳で転職しようとした時には、キャリアコンサルタントの方や英語を仕事で使っている先輩が、このセリフを言っていたのを思い出しました。
「自分がこれまでやってきたキャリアと英語力を合わせる方向で仕事を探しましょう」
「英語力だけじゃ仕事はできないよ。」
みたいな感じです。
当時読んだ転職の本にも、
「英語を勉強する時間があったら、自分の専門分野を勉強して磨いて、その道を極めた方が年収がアップする。」
「自分で英語を話せる人よりも、英語通訳を雇って連れて行く人の方が年収が高い」
というような一節があったのを思い出しました。
当時の僕のキャリアは、製造業と小売業での経験がありましたが、どちらの業界にも戻るつもりはありませんでした。
結局、僕は大手英会話スクールの講師に転職して、英語教育業界に足を踏み入れました。
当時は未経験の仕事で慣れるまでが大変でしたが、英語を教える仕事は今年で15年目に突入し、自分のキャリアの中で最も長いものになりました。今でも天職だと思っています。
31歳当時の僕が転職活動をした時に思ったのは、
「そうか!自身の英語力を高めるよりも、同時通訳者を雇う側にならないと年収がアップしないのか!」
ということでした。
ただ僕は、もともと年収アップのために英語を勉強し始めたわけではなく、
「自分が英語学習のジャンルでどこまで行けるのか?を試してみたい!」
という好奇心からのスタートだったので、今でも途切れることなく英語トレーニングは続けています。
英語を使える人の方が年収が高くなる時代に
そして時代が変わり、今では「自身が英語を使えるが年収1.8倍」になったそうなのです。
記事の中では、実際のデータを引用しながら、解説しています。
(以下、記事より引用)
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20代では英語力の有無は年収にそれほど大きな影響を与えていないものの、年齢が上がるにつれて、英語力が高い人ほど年収も高いという傾向が見られています。
ビジネス会話レベル以上の英語力を持つ50代では、国税庁調査の平均給与と比較すると男性で1.3倍、女性では1.6倍となっています。
単純にTOEICなどの点数を上げれば年収が上がるわけではないでしょう。
ただ、英語が必要な場面が多い職場で働いており、英語を使いつつ自分の専門領域で仕事を進められる、異なる言語を話す人達で構成されたチームをマネジメントできる、といった能力があると考えれば、年収が高いのも納得できます。
同調査でもう1つ注目したいのが、職種別の調査結果です。英語力の違いによる年収差が大きい業界として、「エグゼクティブ / 経営」と並んでトップだったのが、「電機 / 電子 / 半導体」でした。
日常会話レベル以下か、ビジネス会話レベル以上かで、年収は1.8倍の差があったそうです。
(中略)
英語で文化、価値観の違うチームをまとめる力となれば、それぞれに高いレベルが要求されます。それ相応の報酬が支払われるのは当然でしょう。もしかしたら1.8倍では足りないかもしれません。
同時通訳さんに頼る限界
この記事を読んで僕が思ったのは、「たしかに、国をまたいだチームをまとめる時に、日本人のリーダーが常に同時通訳の人に頼ってる姿は、あんなりカッコつかないよなぁ~」ということです。
人をまとめる時には、「言葉の力」が必要です。
人の心を動かすのは、言葉です。
その大事な言葉を、自分の口からダイレクトに伝えるのと、同時通訳の人の口を介して伝えるのとでは、与えるインパクトは変わってくるでしょう。
もし1日中、同時通訳の人を連れ歩いていたとしても、その人がトイレに行っている間に自分のスマホに海外クライアントから電話がかかってきたら、
①着信に気付かないふりをして出ない
②とりあえず出てから、「同時通訳さんが戻るまで、ウェイト・ア・モーメントプリーズ!」と言う。
の2択になってしまいます。
同時通訳さんの業務時間外だったら、①の選択肢しかなくなるでしょう。
緊急の電話は業務時間外のことが多いので、「とっさのトラブルに対応できないリーダー」という烙印を押されてしまうかもしれません。
自分が英語ができない状態で海外チームをまとめる仕事を引き受けるのは、めちゃくちゃ不安だと思います。
昔に比べて、海外が身近になった
これはあくまで僕の個人的な予想ですが、昔はネットがそこまで普及していなかったので、時差がある国とのやりとりは時間差があってもOKだったのかもしれません。
でも今は、誰もがスマホを持ち歩く時代になり、24時間いつでも海外とつながれる環境になりました。
だからこそ、海外と取引のある会社での働き方も変わってきて、それに合わせて「同時通訳がいなくても、自分で英語が話せる人」がリーダーとして求められるようになったのかもしれません。
僕が31歳で転職活動をしていた頃は、まだ周りでスマホを持っている人はいなかったのを覚えています。
転職前にカナダのバンクーバーに3ヶ月間滞在していた時に、通っていたスクールのクラスメイトのスペイン人男性が、初代iPhoneをゲットしてみんなに自慢していました。
彼はその初代iPhoneをゲットするために、カナダから国境を越えて、アメリカのシアトルまで行ったそうです。
僕も目の前で見せてもらったのですが、その時には「ずいぶんデカいケータイだなぁ。」ぐらいにしか思いませんでした。
あの時にはまさか、スマホがこんなに世界的に普及するとは思っていませんでした。
でも、もしかしてスマホの存在が、今回の記事トピックの「英語で仕事ができる日本人」の需要の高まりと年収アップを生み出した可能性もある気がします。
そしてもう一つ、今回の記事の中に面白い一節を見付けました。
次回はその一節の紹介と、僕の感想をお伝えします。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
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