from 師範代Shinya
(→前回のつづき)(→この記事のシリーズを1話目から読む)
前回の記事では、英検3級ってどんなレベル?という解説を詳しくお伝えしました。
英検3級で測られる基礎力は、英会話をする上で絶対に必要な、大事な土台の部分です。
そして、土台がグラついている状態で英検3級の問題を解くと、けっこう足下をすくわれてミスします。
想像以上に、英検3級はスゴいのです。
土台がグラついている状態で難しいボキャや文法ルールを頭に入ても、あまり効果がありません。
とはいえ、中学生も受けている英検3級を最終目標にするのも、ちょっと物足りないと思います。
前回お伝えした通り、
目標の級を決めるときの基準は、
「そのレベルになった自分を想像した時に、ワクワクするかどうか?」
です。
もう少し上のレベルを狙うなら、英検準2級レベルです。
英検準2級ってどんなレベル?
今回も英検の公式サイトより引用&抜粋します。
↓↓↓
テーマ:使える英語で世界へ
・高校卒業程度
・教育や科学などを題材
※2次面試験の面接で問われる、細かい描写力(僕の個人的な追加)
【レベルの目安】
①センター試験の問題形式と共通点が多く、入試対策にも最適。
②文部科学省の定めた、高校卒業段階の英語力の達成目標:準2級~2級
と書いてあります。
英検3級が中学英語で、準2級は高校英語です。
そして、文部科学省が「高校を卒業するまでに、最低でも英検準2級レベルの英語力を身に付けておいてね」と言っているわけです。
英文のトピックも、教育や科学など、日常のカジュアルな会話レベルを超え始めます。
ここまでの力を身に付けたら、「一通り学生時代の英語力は取り戻せた」と言えるでしょう。
面接はけっこう難しい
また、これは、僕が個人的に上記に加えた項目ですが、準2級の面接では、「人の動きを描写する問題」が出てきます。
5人の老若男女のキャラが、それぞれ違うことをしている絵が出てきて、1人ずつ何をしているところかを、~ing の現在進行形で描写するのです。
これがけっこう、言えそうで言えないことが多いです。
たとえば、
・女の子が、花に水をあげている
・男性が、台車を押している
・男の子が、カベにポスターを貼っている
といった、日常のちょっとした動きを英語で描写するのです。
いかがでしょうか?
上記の3つの例文を、素早く英語にできますか?
けっこうムズカしいですよね?
英検準2級の面接問題では、このように「日常的に使いそうだけど、パッと出て来ない英文」をアドリブで話さなければならないのです。
面接対策をする過程でも、かなりの力が付くこと間違いなし!です。
次に、英検2級レベルを見てみましょう。
英検2級って、どんなレベル?
テーマ:使える英語で世界へ(準2と同じ)
・大学入試レベル
・海外留学の基準
・履歴書で評価される
【できること】
①海外留学、国内での入試優遇・単位認定など。コミュニケーション力が高く評価される。
②ビジネスシーンでも採用試験の履歴書などで英語力をアピールできる。
と書いてあります。
日本人の英語力が最も高まるのが、大学受験時代と言われています。
その受験レベルにある英検2級は、「英語ができる人であることの証明」とも言えるわけです。
その証拠に、英検2級を持っていると、海外留学先の学校で受け入れてもらえる条件になったり、国内の大学の入試で英語試験が免除になったりするのです。
高校生がやっきになって英検2級を取りたがる理由が分かります。
また、ビジネスシーンでも履歴書に書けば、「おっ!英語ができる人なんですね!」と思われます。
ここまで来ると、周りの人達から「英語ができる人認定」を受けることができます。
僕自身の体験を振り返っても、ちょうど英検2級に合格した頃、周りから「英語ができる人扱い」を受け始めました。
自分でも「ネイティブ相手に英語で深い話ができ始めたぞ!」と感じ始め感動を、今でも覚えています。
英検2級に合格してから数ヶ月後に、仕事をやめてカナダのバンクーバーにビジネス留学しました。
そこではビジネスコースに通って西洋ビジネス文化を学び、英語の履歴書の書き方や採用面接の受け方を教わりました。
仕上げとして、実際に現地の企業に履歴書を送り、面接を受けた後にインターン生として働きました。
僕が配属された部署はマーケティング部門だったので、研究職のような専門的な用語は出て来なくて、何とか仕事はこなすことができました。
インターン期間の最後には、正社員のポジションのオファーもいただけたので、僕の英語力は現地の職場で通用していたと思われます。
僕は当時、どうしても日本に帰らなければならない事情があったので、正社員雇用のオファーはお断りしましたが、お誘いを受けたこと自体が、大きな自信につながりました。
英検2級レベルの英語力を固めてから留学すると、現地に着いてからいきなりコミュニケーションが取れるので、その後の伸びが早いことが分かりました。
これが、英検2級の体感レベルです。
そこからさらに上を目指そうと思った場合、準1級が待っています。
・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む)
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From 師範代Shinya(新村真也)
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