【1970年代の日本の英語学習①】

From  師範代Shinya(新村真也)
 
以前ご紹介した音読テキストの「音読JAPAN」「英語で日本を話すための音読レッスン」の著者、浦島久先生とフェイスブックで知り合いになることができました。
 
 
きっかけは、僕が1年半前にYouTubeにアップした動画です。
 
 
浦島先生の著作「自己紹介の英語」という本をご紹介したYouTube動画を浦島先生が見て、フェイスブックを通じてお礼のご連絡をいただきました。
 
 
やりとりをしているうちに、浦島先生も僕と同じように「日本にいながら音読で英語力を上げた」経歴の持ち主だということが分かりました。
 
 
そこで僕は「2人で音読トレーニングについてZOOMで熱く対談する様子を録画して、YouTubeにアップする」というプランを考えました。
 
 
浦島先生はこのプランに快くOKしてくれました。(対談動画は10月1日の昼12時に公開予定です)
 
 
現在67才の浦島先生と、現在43才の僕。
 
 
同じ「音読トレーニングで英語力を上げた」と言っても、時代が違います。
 
 
今では「ネイティブ音声CD付きの音読本」が1,500円~2,000円程度で買えます。
 
 
でも、昔はどうだったのか?
 
 
もしかしてカセットテープすらなかった時代なのかもしれません。
 
 
英語学習用ガジェット好きの僕としては気になります。
 
もしカセットテープすらない時代だとしたら、どうやって音読をしたのでしょうか?
 
 
ネイティブのモデル音声がない状態で正しい音読トレーニングができるのでしょうか?
 
 
そんな疑問の答えを知るべく、浦島先生との対談に臨みました。
 
 
浦島先生とは色々お話しましたが、今回の記事では、
 
 
「1970年代前半の日本の英語学習用ガジェット&テキスト」
 
 
という視点で抜粋してお伝えします。
 
 
 

大学の英語クラブで英語力UP!

ちなみに浦島先生は、大学で英語を専攻していたわけではないそうです。
 
 
たまたま入ったサークルの「英語クラブ」で英語にハマッてしまい、そのまま英語トレーニングの道に入りました。
 
 
その結果、大学の4年間で日本にいながら英語力を上げたそうです。
 
 
浦島先生が現在67才なので、20才の頃は今から47年前です。時は1973年。
 
 
この時代はいったいどうやって英語を勉強していたのでしょうか?
 
 
 

カセットテープがなかった時代

浦島先生が大学に入った時にはまだカセットテープはなかったそうです。
 
 
大学に入ってしばらくしてからカセットテープが発明されたものの、すぐに一般の人が手にできる価格ではありませんでした。
 
 
新しいテクノロジーというのは、世に出たばかりの時にはめちゃくちゃ価格が高いのが普通です。
 
 
お金持ちか新しいモノ好きな人にしか買えないことが多いです。
 
 
とても学生には手が出せません。
 
 
 

当時の音読教材の価格

当時出たばかりの音読教材は、「英語テキスト+カセットテープ」というスタイルでした。
 
 
ネイティブの音声を聞きながら音読できる、というのは、当時としては画期的でした。
 
 
まさに「最新型の英語教材」だったわけです。
 
 
価格はなんと、2万円だったそうです!
 
 
今のCD付きテキストの10倍以上の価格ですね。
 
 
しかも、当時はその教材を買ったとしても、カセットテープを再生する機械(ラジカセ)がないと再生できません。
 
 
カセットテープ付き教材が2万円する時代なら、ラジカセはとんでもない価格だったに違いありません。
 
 
では、浦島先生はどうやって英語の音読をしたのでしょうか?
 
 

ネイティブの先生の生音声

浦島先生が当時持っていた唯一の音声再生機材は、「オープンリール」と呼ばれるガジェットだったそうです。
 
 
オープンリールというのは、「大きなテープの巻かれたリールと録音機が一体型になっているようなガジェット」です。
 
 
見た目の割に音はけっこう良いみたいです。
 
ただ、ラジカセよりもずっと重くて大きいものでした。
 
 
浦島先生は趣味で音楽をやっていたので、当時オープンリールを持っていました。
 
 
そのオープンリールを持って、当時の英語クラブの顧問の先生(ネイティブ)のところへ行って、英語のテキストを渡して読み上げてもらい、その声を録音したそうです。
 
 
スゴいですね!
 
 
そうやって手間暇かけて作った自作教材は、おそらく今の時代のカンタンに手に入るCD教材よりも思い入れが強く、音読にも気合いが入ったに違いありません。
 
 
・・・つづく。
 
 
 
 

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