From 師範代Shinya(新村真也)
(※僕がカナダで一人旅していた頃の体験談です)
(→前回のつづき)
トロントのジェフの家の中に無事入れた僕は、大きな達成感を味わっていました。
我ながら、よくひとりでここまでたどり着けたもんだ!
Welcome! Shinya!
というジェフからの歓迎のメッセージが書かれたA4サイズの紙の下に、小さなメモが貼り付けてありました。
そこには、僕が次に行うべき「ミッション」が書かれていました。
僕のミッション
ジェフの指示書には、こう書いてありました。
①そのまま玄関の正面の階段を上る。
②階段を登り切ったところの突き当たりの部屋が、俺のルームメイトのダンの部屋。
③ダンは今、しばらく家にいないから、シンヤの滞在中はダンの部屋を自由に使ってOK。ダン本人も了承済み。
ということでした。
なんと!部屋をひとつ貸してくれるとは!!ありがたい!
静かな空間
僕は、ゆっくりと階段を上っていきました。
それにしても、他人の家に主がいない時に入り、他人の部屋に主がいない時に入っていくのは、初体験です。
家には誰もいないので、シーンと静まりかえっています。
(俺はいま、トロントにいるんだよな?なんだか、すごく静かで別世界にいるようだ・・・)
そんな感覚になりながらも、ダンの部屋の中に入りました。
ダンの部屋
部屋の中は、けっこうゴチャゴチャしていました。いかにも「一人暮らしの若い男の家」といった雰囲気です。
床やベッドが汚れているのは、靴を脱ぐ習慣がないからでしょう。
ちなみに、僕がバンクーバーでホームステイをしていたジョン&フローレンスの家は新築だったので、土足禁止でした。
日本みたく玄関で靴を脱いで、スリッパに履き替えていました。
でも、ダンの部屋は明らかに土足で生活している痕跡があります。
部屋に靴も何足か置いてあります。
部屋のカベには、ホッケーのスター選手っぽい人たちのポスターが貼ってあります。
机の上には、ゴチャゴチャといろんな書類や本や小物が置いてあります。
なんだか、海外映画の中に出てくる大学生の部屋みたいです。
バンクーバーでホームステイしていた家にはなかったものであふれているので、新鮮な光景です。
とりあえず今夜は、僕はこの部屋で寝ることになります。
僕は自分が欧米の大学生になったような気分で、ウキウキしてきました!
実際のダンはどんなヤツなんだろう?
ここにいる間に会う機会はあるんだろうか?
そんなことを思いながら、ベッドに横たわりました。
時差
トロントはバンクーバーとの時差があります。トロントは3時間くらい進んでいます。
ダンの部屋にある時計は夜の9時半を指しているのですが、僕の体内時計はまだ6時半くらいです。
眠れそうにありません。かといって、やることもありません。
部屋の中にあるものに勝手に触るわけにもいかないし、部屋の中にはテレビも見当たりません。
ジェフのメモによると、「明日の早朝には一度帰ってこれるかも?!」的なことが書いてありました。
それにしても、欧米はなんて寛大な文化なんだ!見ず知らずのアジア人の自分をこんなに信用して家に泊めてくれるなんて!
僕は、明日の朝ジェフに会えることを願いながら、眠りにつきました・・・
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(英語の達人養成ジム 師範代)
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