From 師範代Shinya(新村真也)
※僕が英検1級にトライした時のストーリーの続きです。
(→前回のつづき)
リーディングの長い戦いが終わると、すぐにリスニング問題が始まりました。
英検1級は、試験時間が長いです。
TOEICはトータル2時間ですが、英検1級はトータル2時間20分もあります。
TOEICが終わった後に、もう20分延長戦をやるようなものです。
しかも、最も集中力を使うリスニングが最後に来るのは、けっこうキツいです。
とはいえ、僕は今回は、リーディングであまりスタミナを消費し過ぎないようにしていました。
特に、作文パートにかかる時間と労力をだいぶ削減できたので、まだ力が余っています。
気持ちを切り替えて、すぐに集中モードに入りました。
リスニングスタート!
リスニング問題が流れ始めました。相変わらず、難しい問題がいくつかあります。
ただ、これも「一字一句聞き取れる」まではいかないものの、「お手上げ状態」というわけではありません。
正解はどれか?と聞かれたら、答えられるくらいの聞き取りレベルです。
なので、まあ良し!としてあまり細かいことを気にせずサクサク進んでいきました。
最後のボス登場!
リスニング問題には、最後のボスがいます。
トータル3分オーバーにもなるロングインタビューです。
ニュース番組のキャスターが、ゲストの著名人にインタビューするようなスタイルの会話が流れるので、その会話を聞き続けます。
全部聞き終わった後、2つの質問に答える、というものです。
問題文が印刷されていないので、記憶力に頼るしかありません。
さらに、質問はたった2つしかないので、1つの配点が高いです。
また、インタビューされる側の人は、アメリカ発音とは限りません。
僕は、北米の発音になれているので、イギリスやオーストラリアの発音は苦手です。
でも、今回のラスボスは、なんとイギリス人でした・・・(どこの国の人かは発音で分かります)
超クセのある発音
英検1級のリスニングのイギリス人は、めちゃくちゃ聞きづらいです。
クセのある発音はもちろん、なんというか、しゃべり方自体もハッキリしません。滑舌があまり良くない気がします。
できるだけ現実の世界に近づけているのでしょうが、受験者側にとっては彼は強敵です!
今回も、モゴモゴ言っていて何だかよく分からない部分がありました。
でも、そのモゴモゴ部分が質問で聞かれなければ、何の問題もないことも分かっているので、焦らずに次のセリフに集中しながら聞き進めました。
そして、最後の設問2つが流れました。それを聞いた瞬間、
「よし!!」
と僕は心の中で叫びました。
さっきのモゴモゴの部分が問われる質問はなかったのです!
ラッキー!!
設問の内容は、僕が聞き取れた部分でした。
おそらく、これは合っている自信があります。
気持ちの良い状態で、終わることができました。
試験終了
試験が終わると、みんなさっさと出て行きました。
僕は、いつもそうなのですが、TOEICや英検が終わると、しばらく瞑想して「無」になります。
実は、始まる前も「無」になっています。
「無」になることで、試験中に必要な集中力を保つことができます。
また、終わった後に「無」になると、疲れた脳を癒やすことができるような気がします。
皆が教室から出終わってから、僕はゆっくり教室を出ました。
前回は、帰り道で他の受験者と話す機会がありましたが、今回は、みんな足早に帰ったようで、僕の前には誰もいませんでした。
とりあえず、今回の戦いは、前回に比べると手応えがありました。
もしかして、今回はいけたんじゃないか?
そんな予感がしました。
答え合わせ
数日後、英検協会から、試験の解答がインターネットで発表されました。
僕は、持ち帰った問題用紙につけてあるマル(自分が選んだ選択肢)と、解答を照らし合わせてみました。
まずまずの正解率です。
一番気になっていた、「将軍のストーリー」の最後の問題をチェックしてみました。
正解でした!!
やったー!!
本文を読まずに、「最も男らしくてカッコいいと思える行動」の選択肢を選んだら、正解できました。
「そんなのインチキのまぐれ当たりじゃん!」
と思われるかも知れません。でも、僕はこれも解法テクニックの1つだと思っています。
「実話」を元に問題文を作成する英検ならではの解法テクニックです。
歴史上に名を残すような武将が、カッコ悪い生き方をするはずがありません(笑)
最後のリスニングのロングインタビューの問題も、2問とも正解でした。
全体の正解数を数えてみると・・・
前回よりも正解率が高いです!
ただ、英検は偏差値制なので、毎回「合格点」が変わります。
もし、前回より問題がカンタンでみんなの正解率が高ければ、合格点は引き上がります。
すると、今回もギリギリ「不合格A」なんてこともあり得ます。
答え合わせをしただけでは、まだ何とも言えません。
しかし、ここから先はもう、運の世界です。
事前にやれるだけのことはやりました。
後は運を天に任せて、しばらく英検のことは忘れよう、と思いました。
・・・つづく。
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