From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
※僕がジーンズショップで働いていた頃、初めて英語のテキストを買って外国人のお客さん相手の英会話を経験した時のエピソードの続きです。
初めて米軍兵士以外の外国人のお客さんを相手に、英語でマンツーマン接客をした経験は、僕の心の中に大きな変化を起こしました。
それまでは、自分のなかで「外国人=米軍兵士」という図式が出来上がっていました。
でも、温厚な外国人男性の接客をマンツーマンでしたことで、僕の中にあったイメージが大きく変わりました。
当たり前のことですが、「外国人」というひとくくりはできないほど、色んな性格の人がいるんだな・・・たとえ文化が違っても・・・と気付いたのです。
そして僕は、「また、あの夫婦がお店に来てくれるかも知れない」と思いました。たしか奥さんと話した時に、「この近くに住んでいる」と言っていたからです。
次こそは!あの温厚な旦那さんとフリートークをするぞ!接客用語だけのやりとりはつまらない!
と心に刻みました。
接客英会話以外のフーレズ丸暗記本
それまで僕が持っていた接客英会話フレーズ本では、フリートークはできるようになりません。
僕は、本屋さんに行って、棚にある英語学習本を片っ端から立ち読みしてみました。
どの棚も「英会話フレーズブック」が圧倒的に多いです。
僕がこの1年ぐらい愛用していた「接客英会話」以外のフレーズ集では、
・旅行先で使えるフレーズ集
・日常のこなれた会話で使われるフレーズ集
・ネイティブが使うスラング(俗語)を集めたフレーズ集
などがありました。でも、
・僕の仕事は年中無休のジーンズショップの店長なので、連休なんて取れません。「海外旅行」に行く可能性はゼロです。
・「日常のこなれた会話」をお客さん相手にするのも、ちょっと違う気がします。
・「ネイティブが使うスラング(俗語)」を覚えても使えません。お客さん相手に、「マジで?それ超スゲーじゃん!」なんて言葉遣いはできません。
英語フレーズ本は、僕のように、「外国人のお客さん相手にちょっとしたフリートークをする」というシチュエーションを題材にしたものはないような気がしました。
それに、フレーズ丸暗記本は、あくまで「急場しのぎ」です。即効性はありますが、応用性はありません。
僕はこれまで使ってきた「接客フレーズ丸暗記本」でそのことを痛感していました。
どう勉強すればいいの?
おそらく、フリートークができるようになるには、フレーズ丸暗記以外の方法で勉強しなければならなそうだ、ということは、おぼろげに分かりました。
でも、その具体的な方法が分からないのです。
その時僕が立ち読みした本屋さんにある英語の勉強法の本は、僕の見た限りでは大きく2種類に分かれていました。
①ラクしてペラペラ系
②気合いと根性系
どちらも僕の心には響きませんでした。
「ラクしてペラペラ系」は魅力的なのですが、なんとなくフワッとしていて、具体的な方法論が乗っていないものが多いのです。
「ラクしてペラペラ系」に特に多かったのは、「英語をひたすら聞き流していれば、いつの間にかしゃべれるようになる」とうようなコンセプトでした。
でも、僕はこの数か月間、接客英会話のフレーズ本のCDをクルマの中でかけ続けてきましたが、聞き流すだけでしゃべれるようにはなりませんでした。
実際の接客の時に自分の口から飛び出したフレーズは、「実際に何度も声に出したフレーズ」だけでした。
それに、声に出せるようになったフレーズでも、文法をまったく知らないで丸暗記しているだけなので、応用がまったくできないことを痛感していました。
一方で、「気合いと根性系」は、文法書や英単語帳をガッツリ使って、学生の頃のような勉強をやり直す手法が載っていました。
僕は学生の頃でさえ、そんな勉強をしたことがありませんでした。
机の上で勉強するのがキラいで高卒で働き始めたのに、この年になって机に張り付いて勉強なんて、したくありません。
あぁ!どうすればフリートークができるようになるんだ?
僕は悩みました。
・・・つづく。
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