From 師範代Shinya(新村真也)
前回に引き続き、オンライン英語テストCASECの受験テクニックをお伝えします。
CASECは、TOEICと違って、問題ひとつひとつに制限時間が設けられてます。
問題文によって変わりますが、1問あたり60秒~90秒の制限時間です。
TOEICでは、1問30秒の問題を5秒で解いた場合、節約できた25秒を次の問題の回答時間に割り当てることができます。
次の問題も5秒で解けた場合、「時間貯金」は50秒になります。
それを繰り返しながら貯めた時間貯金を、最後の長文問題に割り当てることで、点数アップを狙うことができます。
CASECは「時間貯金」ができない
でも、CASECでは時間貯金はできません。
その代わり、1問あたり60秒という、比較的ゆとりのある回答時間が与えられています。
この問題を5秒で解いた場合と、30秒いっぱい使って解いた場合とで、点数の差はありません。
1問1問を制限時間いっぱいまで使って解き続けた場合、トータル試験時間が伸びるだけで、点数自体に差は出ません。
だったら、ゆっくり時間をかけた方がトクな気がしませんか?
ゆとりをキープする
試験時間のゆとりは、そのまま気持ちのゆとりにつながります。
明らかに「正解はこれだ!」と分かっている問題まで60秒考え続ける必要はありませんが、微妙な内容であれば、60秒いっぱい使って回答した方が点数が伸びる確率は高くなります。
ちなみに僕は、問題によってメリハリをつけています。
明らかに正解が分かる問題には、あまり時間をかけません。1問あたり5秒~10秒で解きます。
でも、正解が微妙な問題は、制限時間をいっぱいまで使ってじっくり考えます。
そんな感じで進んでいくと、トータル試験時間は30分~40分前後になります。
時間のかけ過ぎはNG
カンタンで正解が分かっている問題まで何度も見直したりして、時間をかけ過ぎると、逆効果になることがあります。
意思の力を消耗して、後半のパート4で集中力がなくなる危険があるからです。
せっかく試験時間の短いCASECなのに、すべての問題に60秒~90秒ギリギリまでかけていると、トータル1時間くらいになってしまいます。
それでもTOEICの半分の時間なので、まあラクと言えばラクなのですが、後半のパート4では、細かいリスニングの聞き取り問題が出てきます。
TOEICでは正解を選ぶだけでOKですが、CASECではタイピングまで要求されます。
聞き取りに集中することに加えて、
・正しいスペルで書けているか?
・大文字or小文字の間違いはないか?
などをチェックしていると、短時間でも意思の力をかなり消耗します。
だからこそ、前半でムダに時間をかけて後半に疲れを残してはいけないのです。
パート4は3回聞く
前半ではムダに時間をかけない方がいいのですが、リスニング問題の最後のパート4では、時間をかけることをオススメします。
パート4は最後のセクションなので、ここで力を100%使い果たしても大丈夫です。もう後はありません。
パート4では、細かい聞き取り&タイピングが必要になります。「3回まで同じ内容を聞ける」のが嬉しい点です。
TOEICでは、基本的に一発勝負です。
一度聞き逃したら、2度目はありません。このプレッシャーはかなりのものです。
上級者でも、ちょっとボーッとしただけで聞き逃してしまうことがあります。
でも、CASECでは3回まで同じ英文を聞けます。
この特典はフル活用すべきです。
「これは分かった!」
と思って一回目で全部タイピングまで終わった場合でも、念のため3回全部聞くようにしましょう。
その間に、スペルミスにも気付けます。
ヘッドホンは必須!
最後に、ヘッドホンは必ず付けましょう!
これは必須です!!
もし、あなたがまだヘッドホンを持っていなかったら、買いましょう。
ここはケチるべきではありません。
あなたのパソコンのスピーカーがよほど高音質をウリにしているモデルでない限りは、ヘッドホンで聞いた方が圧倒的によく聞こえます。
また、外部の音がシャットダウンされるので、CASECの世界に入り込んで集中することができます。
外部スピーカーに注意!
最近は、パソコンに外部スピーカーをつなげて良い音を出すこともできますが、これも危険です。
なぜなら、高音質をウリにしているスピーカーの多くは、「音楽を聴くため」にあるからです。
音楽を聴くためのスピーカーと、英語の音声を聞くためのスピーカーは別物です。
僕が前にYouTubeにアップした動画でもお伝えしていますが、SONYの高いスピーカーよりも、安い海外製のスピーカーの方が、英語の音声が聞き取りやすい、なんてことがよくあります。
なので、CASECの試験中に外部スピーカーを使うことはあまりオススメできません。
もし、どうしても外部スピーカーを使いたいのであれば、この商品が僕の知る限り一番英語が聞き取りやすいモデルです。
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※僕はこれをメチャクチャ気に入っているので、まったく同じものを2台持っています。
一番の点数アップ対策は・・・
以上、数回にわたってCASEC対策をお届けしてきました。
いかがだったでしょうか?
CASECは、TOEICや英検に比べると、まだまだマイナーな存在です。
書店にCASEC対策本などがなく、どうやって点数を上げるべきか?迷うこともあると思います。
ここまでお伝えしてきた攻略法を使えば、少し点数アップが狙えるはずです。
でも、一番の点数アップ法は、「あなたの英語力そのものをアップさせること」です。
そんなこと言ったら、元も子もないじゃないか!
と思われるかも知れませんが、英語力を上げることが、一番遠回りなようで一番の近道です。
英語力を上げるには、「英語を声に出す」音読トレーニングが効果的です。
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