From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
僕が英単語を増やした3つのステップの体験談の続きです。
①音読トレーニング(文の中で意味と使い方を覚える)
②英単語帳(システマチックに覚える)
③多読&多聴(自然に覚える)
の3ステップのうち、②の英単語帳を使い始めた僕は、「キクタンTOEIC Test Score 990」をトータル半年ぐらいで仕上げました。
英単語帳を使ったトレーニング中の半年間は、TOEICテストはお休みしていました。
Before & After で、TOEICテストの見え方がどう変わるか?を体感してみたかったのです。
そしていよいよ、本番テストを久しぶりに受ける日がやってきました。
いよいよ本番!英単語帳効果はいかに??
久しぶりにTOEICテスト用紙を開きました。
最初のリスニングセクションでは、大きな変化は感じませんでした。
もともとリスニングは480点(495点満点中)取れていたので、知らない英単語はほぼ出てきませんでした。
パート3&4の印刷してある問題文&選択肢の文字も、知らない英単語はありませんでした。
リスニング問題は、以前のようにリズムに乗って淡々と解いていきました。
問題は、ここからです。半年前は、後半のリーディングセクションの中に、知らない英単語がまだまだたくさんあったのです。
見える世界が変わる!ボキャビルの威力!!
リーディングセクションに入った瞬間、これまでとの違いをハッキリ感じました。
僕の目には、問題文の見え方が大きく変わっていたのです!!
その違いは、パート5の問題からすぐに感じることが出来ました。
知らない英単語が出てこないのです!!
これまでは、パート5&6の穴埋め問題の多くは、詳しく文章を読まずに文法力を使ってスピード重視で解いてました。
ところが、今ではパート5で使われている英単語がすべて分かります。
分かると楽しいので、どうしても目で追ってしまい、全文読んでしまうのです!
本当はスピード重視で解かなければ後半のパート7で時間がなくなって点が出ないので、パート5&6の文章は読み込んではダメです。
でも、僕は読まずにはいられませんでした。
英単語帳トレーニングの成果を肌で感じたかったのです。
そして何より、自分のスキルアップが嬉しく感じました。
知らない英単語がゼロ!!
すっかり気分が良くなった僕は、そのままの高いテンションでパート7の長文問題に入りました。
パート7も、見える世界が大きく変わっていました。
今までは知らない英単語が出てくるたびに、「気にせず飛ばし読み」をしていました。
でも今は、知らない英単語が出てきません。全部読めます。
これは快感でした!!
本当に、知らない英単語が出てこないのです。
全部読めるので、どうしても細かいところまで読み込んでしまいます。
明らかに問題を解くペースは落ちています。
それは分かっているけど、この「変化した景色」をどうしても楽しみたくて、僕はじっくり文書を読んでいきました。
案の定、時間が足りなくなってしまいました。
そこで僕は、後半10問は捨てることにして、その代わりに、長文の本文を最後まで読み切ることにしました。
つまり、「問題文を読んで答えを探す時間」を捨てて、余った時間を「ひたすら長文を読む」ことに充てたのです。
この作戦は、「点数を上げる」というゴールに特化した場合は、まったくの戦略ミスです。
でも、僕には点数なんかどうでもよく感じました。
とにかく、「読める快感」を試験時間ギリギリまで味わっていたかったのです。
満足の成果
試験時間いっぱいまで使って最後の長文を読み終えた僕は、後半10問を「塗り絵」で終わらせました。
今回の結果は大満足でした!
試験を受けている最中に自分の成長をハッキリと認識できたので、もう点数なんかどうでも良くなっていました。
英単語帳を使ったトレーニングの威力がどれほどのものか?
を僕は初めて実感しました。
初心者レベルで英単語帳を使っても効果はあまり期待できませんが、中上級者になってから英単語帳使うと、大きな成果が出ることを、僕はこの時、身をもって体験できました。
1ヶ月後、スコアが返ってきました。
結果は880点。
前回せっかく越えた900点台を切ってしまいました。
でも、僕は今回の結果に満足していました。
テストの中で知らない英単語がなくなったことは、大きな進歩でした。
あとはリーディングのスピードを上げるだけで、点数は自然に伸びていくことが見えたからです。
・・・つづく。
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