From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
ついにドラえもんの「ほんやくコンニャク」が現実化したようなマシン、「ポケトーク」のレビューの続きです。
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「ポケトーク」
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※2018年6月現在、アマゾンで売られているポケトークは「Wi-Fi専用モデル」のみです。Wi-Fiが繋がる場所でしか使えません。いつでもどこでも使うには、1ランク上の「SIMカードモデル」を選ぶ必要があります。
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同時翻訳マシンは、英語がしゃべれない人や、英語学習をしたくない人向けに開発されたように見えます。
でも、実は僕ら英語学習者にも同時通訳マシンは利用価値が高いと思います。
今回は、英語レベル別の利用方法を考えてみましょう。
この記事の中では、「ポケトーク」という商品名を使っていますが、これはすべての同時通訳マシンに当てはまります。スマホの同時通訳アプリもです。
初心者レベルの人の使い方
初心者レベルの人にとっては、ポケトークは英語学習へのモチベーションをキープするのに役立ちます。
日常の中で、「これって英語で何て言うんだろう?」と疑問がわき上がるたびに、日本語でポケトークに話しかけて、それを英語に変換して聞いて学ぶことができます。
(ただし、これはあくまで「一時記憶」なので、時間が経つと忘れてしまいますが)
もうひとつの使い方は、ポケトーク本来の使い方である「外国人とのコミュニケーション」です。
初心者にとって、英会話をするときの最大の恐怖は、「会話が続かない」ことです。
僕も28才で英会話を始めたときには、この心理的なハードルが最も高く感じました。
最初の1年間は、ネイティブ相手に一対一で話す自信も度胸もありませんでした。
人間にとって、「会話が続かなくなる恐怖」は、大きいものです。
会話の中に登場する英単語のうち、「自分が知っている英単語」よりも「自分が知らない英単語」の比率が圧倒的に高いうちは、この恐怖はつきまといます。
そんな時、このポケトークがあれば、強力な助っ人になります。
「いざとなったら、ポケトークに頼ればいいんだから!」
と思っていれば、安心して外国人に声をかけられます。
その結果、場数を増やすことができて、会話をすること自体にだんだん自信がついてきます。
ちなみに僕の場合は、自分が初心者の頃はポケトークのようなマシンがまだなかったので、代わりに「自分より英語力の高い日本人友達」を誘って、外国人の集まるバーに繰り出していました。
ネイティブと話すときには、分からない部分はすべて、横にいる友達に翻訳してもらっていました。
「場慣れ」は大事
これは、ある程度のレベルになると分かるのですが、
「英語力」と「会話力」は必ずしも比例しません。実戦の場の英会話には、独特の「間」や「呼吸」「リズム」があります。
そのリズムに乗るには、ある程度の慣れが必要です。
どんなに英語力が高くても、ある程度の回数の場数を踏まない限り、英会話をする時の緊張感は抜けません。
だから、ポケトークを使って場慣れするチャンスを増やすのは、良いことだと思います。
中級者の使い道
中級者にとっては、「瞬間英作文トレーニング」用に使えると思います。
①まず、言いたいことを自分の頭の中で瞬間英作文してみます。
②次に、ポケトークに向かって日本語で話しかけて、翻訳させます。
③出てきた英文と、自分がさっき瞬間英作文した英文の違いをチェックします。
これをやることで、今までなんとなく「言えた気」になっていた英文が、実は間違いだった?!なんてことに気付くきっかけになるかもしれません。
もちろん、ポケトークの翻訳が間違えることもあります。
でも、それを見て、気になって自分で辞書で調べてみる・・・という作業自体が、中級者のさらなる英語力アップに役立つのです。
また、このレベルの学習者にとっては、「しっかり通じる発音」を意識する必要があります。
そこで、ポケトークを「発音チェックマシン」として使うことができます。
ポケトークの画面には、聞き取った英文がすべて表示されます。
また、履歴が20件まで残るので、後から確認することもできます。
もし、LとRの発音がしっかり区別できていなかったり、イントネーションがおかしかったりすると、ポケトークが上手に認識できずに、とんちんかんな英文が再生されるかもしれません。
上級者の使い方
上級者にとっては、ポケトークは「競争相手」として使えると思います。
たとえば、
①初見の日本語文を読み上げてポケトークに聞かせる
②ポケトークが3秒で翻訳してくるので、それより速く、より正確に瞬間英作文をする
③ポケトークの答えと自分の言った英文を照らし合わせる
という感じです。
いつでもどこでも、ゲーム感覚で競い合うことができそうです。
また、上級者の場合は外国人の人たちに話しかけることに対する恐怖心がほとんどないため、逆に「やってしまう」ことがあります。
何を「やってしまう」かと言うと、
「自信を持って話しかけた相手が、英語圏の人じゃなかった」
というパターンです。
確かに英語は国際共通語ですが、だからといって外国人はみんな英語が喋れるわけではありません。
見た目が金髪で青い目をしているからといって、必ず英語をしゃべるわけではありません。
僕は、お祭りや電車の中、バーや観光地など、チャンスがあるとすぐ外国人に話しかけるのですが、英語が通じなくて撃沈・・・ということがけっこうあります。
僕は英語以外の外国語はしゃべれないので、こういうときにポケトークがあったらラクだろうなぁ・・・と思います。
「英語上級者になれば、世界中の人たちとコミュニケーションが自在に取れる」
と思われがちですが、もし相手が英語をしゃべれなければ、お手上げです(笑)
海外旅行でも、英語圏以外の国に行った時には、僕は途端に自分の「サバイバル戦闘力」がダウンするのが分かります。
僕は新婚旅行でアメリカ経由で南米をクルーズ船で回りました。
アメリカにいた時は僕は生き生きしていましたが、クルーズでメキシコに着いた途端、自分の英語が通じなくなり、「サバイバル戦闘力」が10分の1くらいまで落ちるのを感じました。
あの時に、ポケトークがあったら、もっとスムーズに、色んなコミュニケーションが取れていただろうなぁ、と思います。
英語があまり通じない国に旅行した時に、乗り継ぎ飛行機が遅れたり、何かのトラブルに巻き込まれたり、そういった緊急時には、ポケトークは大活躍しそうです。
買う価値アリ?!
以上、ポケトークの英語学習者にとっての利用価値を考えてみました。
価格は3万円前後と、電子辞書より少し安いくらいなので、英語学習モチベーションのキープのために買うのもアリかもしれません。
これから、こういう自動翻訳マシンがどんどん進化してくると思うと、ワクワクしますね!!
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