From 師範代Shinya(新村真也)
(今日の記事は、英語学習と関係ありませんので、ご了承ください)
僕が中学生の頃、クラス内にすごく仲の良い友達が2人いました。
僕らはいつも3人で一緒にいて、放課後も一緒に帰っていました。
2人の下の名前はT君とK君で、TKコンビでした。
そこに僕のSが加わって、STKのトリオが誕生しました。
放課後の自由
僕らSTKトリオには、共通点が1つありました。
それは、「放課後の時間が自由だった」ということです。
中学校の頃、クラスメイトのほとんどは、学校が終わると部活に塾に大忙しの毎日でした。
でも僕ら3人は、放課後の時間は自由でした。
僕ら3人は勉強が嫌いで、僕らの親も無理やり勉強させようとはしないタイプでした。
そして、部活もやっていませんでした。
正確には、必ずどこかの部活には所属しなければならないルールがあったので、僕は「帰宅部」と呼ばれる、「1ヶ月に1日くらいしか活動しない部活」に入っていました。
T君はバスケ部、K君はテニス部でしたが、2人とも気合いを入れてひたすらサボり続けることで、徐々にフェードアウトして幽霊部員になっていきました。
中学2年になる頃には、僕ら3人は学校が終わるとソッコーで校舎を飛び出していました。
僕らは学校にいる時間が好きではありませんでしたが、放課後の時間は大好きでした。
いつもの日課
僕ら3人は学校が終わると、真っ先にK君の家に行きました。
K君の家で、3人でファミコンをやって遊びました。
平日の放課後は、僕らはK君の家に入り浸ってファミコンをやっていました。
夕方4時頃にお邪魔して、7時前くらいの夕飯の時間になると、解散するのが、平日の日課でした。
週末になると、こんどはT君の家にある「PCエンジン」というテレビゲームをやりに行きました。
僕の親は子供におもちゃを買い与えるタイプではなく、僕の家にはテレビゲームはありませんでした。
そこで僕は、平日夕方はK君の家、週末は昼間からT君の家に行っていました。
ゲーム好きトリオ
僕らの3人のフリータイムは、「ゲーム漬け」の毎日でした。
今でも、当時やっていたファミコンのゲームのBGMは脳裏に焼き付いていて、たまにラジオやテレビを通して聞こえると、懐かしさがこみ上げてきて、テンションが上がります!
今でこそ、ゲームが子供の脳に良い影響を与えることが科学的に証明されたり、ゲームで培ったスキルを使って大金持ちになるIT起業家が世界中で活躍するようになりましたが、当時は、「ゲームばっかりやってるヤツはダメ人間だ」みたいなレッテルを貼られることもありました。
でも、僕らはゲームを通じて笑ったり怒ったり、泣いたりして、仲を深めていきました。
ホラ吹きT君
僕ら3人の中で、T君はちょっと変わったキャラの持ち主でした。
T君は、「口が達者」でした。しかも、「ビッグマウス」を叩くことで有名でした。
T君はいつもクラスメイトの前でデカいことを言うので、「ホラ吹き」と呼ばれることもありました。
僕らSTKトリオで遊んでいる時も、T君はよく、
「俺は誰にも負けない!」
「俺ほどゲームのうまいヤツはいない!」
と言っていました。
でも僕とK君は、別にT君がデカい口を叩いても気になりませんでした。
なぜなら、僕は家にTVゲームがない素人だったので、ゲームに詳しいT君から攻略法を教わるのが楽しくて仕方ありませんでした。
そしてK君は物静かなキャラで、自我が強いタイプではないので、T君の強気なセリフをさらっと笑顔で流していました。
僕ら3人の人間関係は、そんなバランスでうまくいっていました。
でも、あるとき、僕ら3人の関係を揺るがすような「事件」が起こりました!!
・・・つづく。
コメントを残す