From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
※中学時代に僕が仲の良かったT君とK君との思い出話の続きです。
T君から「夢のミニゲーム機」の話を聞かされていた僕とK君は、そんなゲーム機が本当に存在するのか?を確かめるべく、T君の家にアポ無しで突撃することにしました。
学校帰りにT君の家に着くと、玄関のピンポンを押しました。
すると、残念ながらT君のお母さんはいないようでした。
何度もピンポンを押すと、T君が僕らの存在に気付いて、2階の自分の部屋の窓から顔を出しました。
T君「なんだよ!おまえら、何しに来た?」
K&S「何しにって、さんざん待たされた例のゲーム機を見せてもらいに来たんだよ!」
T君「なんで家まで勝手に来るんだよ!」
K&S「だって、いつまでたっても見せてもらえいないじゃん!親がダメだって言うなら、俺たちから頼んでみるからさ。」
T君「そんな勝手なことするなよ!」
しばらくこんな押し問答が続いた後、K君が上にいるT君に向かって叫びました。
K君「おまえ本当はあの話、全部ウソだったんだろ?本当のこと言っちゃえよ!」
僕は、心の中で祈りました。
(頼むから、この話が本当であってくれ!!俺はあのゲーム機が夢に出てくるほど見たかったんだ!頼むから、現物を見せてくれ!!)
その後、T君は二階から下に降りてきて、玄関を開けて言いました。
その時T君の口から出た言葉は、僕の期待を粉々に打ち砕きました。
T君「もう、いいよ!分かったよ!全部ウソだよ!そんなゲーム機あるわけないじゃん!」
K君「やっぱりな!俺は途中から怪しいと思ってたぞ!いつまでたっても見せてくれないし、あまりにスゴすぎる内容だし!」
T君「ふん!そんなゲーム機が本当にあったら、いくら海外のやつでも、日本で話題になってるはずだろ!」
(ガーン!!・・・・大ショック!!)
K&S「じゃあ、なんでそんなウソついたんだよ!」
T君「おまえらが喜んで色々聞いてくるから、面白くなって話をしちまったんだよ!」
K&S「だからって、俺らをダマしていいのかよ!」
T君「うるせーよ!おまえらが俺にこんな話を作らせたんだ!」
K&S「なんだとぉ~!!おまえがウソついたのは、俺らのせいだってのか!!」
大ショック!!
そんな感じで、しばらく押し問答が続いた後、僕とK君はぷんぷん怒りながら帰りました。
K君「Tの野郎、なんてやつだ!!とんでもないウソつきやがってぇ~!!」
僕「さすがに頭にきたぞ!俺はめちゃくちゃ楽しみにしてたのにぃ~!!」
K君「おいシンヤ、もうTのやつは相手にしないようにしよう!もう学校で会っても無視だ!!」
僕:「おう!!そうだそうだ!!」
僕はその夜、あまりの悲しさと悔しさに、なかなか寝付けませんでした。
今思い返せば、別にT君が僕らからお金を巻き上げたとか、ものすごい不利益を被るようなことをされたわけではありません。
「実在しないゲーム機をでっちあげて、それをプレイさせてやると言う」
なんて、中学生レベルの可愛いウソだと思います。
が、当時中学生だった僕とK君にとっては、大きな落胆でした。
3人じゃないとつまらない
その後、K君と僕は、しばらくT君と距離を置きました。
学校で会っても、声をかけず、目も合わせないようにしていました。
T君も僕らと目を合わせませんでした。
僕は、いつも通り学校帰りにK君の家に寄って、ふたりでK君のファミコンをプレイして遊んでいました。
でも、なんかつまらないのです。
あんなにムカついたはずのT君ですが、僕とK君がゲームで遊ぶ場にT君がいないと、いまいち盛り上がらないのです。
僕とT君は、その後、2週間くらいがんばってT君を無視してみたものの、そろそろ限界が来ました。
「やっぱり、Tがいないとつまんないな!もう、十分に反省しただろうから、そろそろ許してやるか!」
ということで、僕らは久しぶりにT君に声をかけました。T君は、最初こそ強がった態度を見せていましたが、しばらくすると、僕とK君に謝ってきました。
それで僕ら3人トリオは、また元通りの仲に復活しました。
中学卒業後は、僕ら3人はバラバラの高校に行きました。
でも、T君と僕はたまに一緒に遊んだり、同じ店でバイトしたりして、ふつうに仲良くやっていました。
高校2年生くらいの頃に久しぶりにK君に会ったら、あまりの変わりようにビックリしました!
K君は超イケメンに変身していました。
めちゃくちゃ背が伸びて、ぽちゃっとしていたホッペタがヘコんで顔がシュッとして、髪型も今風で、僕とT君とは別次元の高校生になってしまっていました!
でも、変化したのはあくまで外見だけで、K君と話すと、中学の時とまったく変わらない3人組の雰囲気で遊べました。
高校卒業後は、僕ら3人はバラバラになって、特に連絡を取り合うこともなくなりました。
T君の空想が現実になる日
ところが最近、僕はネットである「新商品」の発売発表の写真を見ました。
それを見て、僕は衝撃を受けました!!
中学の頃のあの日、T君が僕らの前で語った、あの空想の世界のゲーム機が、現実の世界に出てくることになったのです!!
28年の歳月を経て、ついにT君が僕らの前で描いて見せた空想の産物が、現実化してやってくることになりました!!
これには本当に驚きました!
・・・つづく。
いつも楽しく読ませてもらってます。
空想が現実になる
これは、まさに英会話そのもの
会話できるようになりたい 最初は会話できないけど、、。
そう思い英語に取り組み少しずつでもカッコ良く話しているという空想
スーパーサイヤ人になるんだ。と思い続ける。
とても楽しい空想に向かって行くバーチャルリアリティのゲーム
そしてそれが、数年後現実になる、これって英会話?そう思いました。
藤田さん
まさに!!その通りですね!
頭の中でリアルに想像できることは、時間差で実現します。
藤田さんは必ずスーパーサイヤ人になる日がやって来ると、僕も感じています。
応援しています!!