【黄金テンプレ44選:自分のことを英語で話す本③テキスト全体のつくり】

from 師範代Shinya

(→前回のつづき)(→この記事のシリーズを1話目から読む

今回は、「黄金テンプレ三箇条」が詰まった本「自己紹介の英語:改訂版」を詳しくチェックしていきます。

黄金テンプレ三箇条は、

①1つのトピックに対して、色んなバリエーションが用意されている。

②例文がシンプルで覚えやすい。

③ネイティブの読み上げ音声が付いている。

です。

この本の作り

この本は、1つのトピックに対して、3パターンのバリエーションが用意されています。

たとえば、「故郷」というテーマの例文は、

1.生まれ故郷にずっと住み続けている人の例文

2.地方出身で東京に移住している人の自己紹介

3.移住については何も触れないバージョン

というように、3種類に分かれています。

見開きで左ページに英文、右側に日本語訳、というシンプルな構成です。

1つの例文は、読み上げ時間が約30秒程度です。

例文の難易度は、中学英語の範囲内で書かれています。

初心者が読んでも理解できる内容です。

それでいながら、十分に情報が伝わるようになっています。

短い時間で何を言うか?の内容が、すごく練られています。

さらに便利な肉付けパーツが豊富

そして、次の見開きページには、同じトピックの「肉付けパーツ」が乗っています。

メインのテンプレ例文3本には入っていなかったけど、これってどう言うの?と疑問が出てくるような言い回しを、先回りして解説してくれます。

たとえば、メインのテンプレ例文3本では、「私は~の出身です」という言い回しに、

・I’m from ~

・My hometown is ~

・I’ve lived in ~

という言い回しが使われています。

一方で、肉付けパーツページでは「実家は仙台にあります」という言い回しが載っています。

Our family home is in Sendai.

「実家」という表現は、日本人がよく使うけれど、パッと英語に変換しづらい英単語です。

でも、family home と言われてみたら、確かに!納得!という感じですよね。

バリエーション豊かな英単語

他にも、自分の状況に合わせて英単語の入れ替えができるように、バリエーションが用意されています。

たとえば、自分の故郷の雰囲気を説明する文章に、

The pace of life is fast.

(生活のペースは速いです)

という例文があります。

この「速い」の部分は、地域によって変わりますよね?

そのバリエーションが載っているのです。

・あわただしい

・ゆっくりした

・のんびりした

・のんきな

など。

それぞれ、英語で何て表現すると思いますか?

思い当たる英単語を声に出してみてください。





はい!答えは、

↓↓↓

・hectic (あわただしい)

・slow (ゆっくりした)

・relaxed (のんびりした)

・easygoing (のんきな)

です。

いかがでしょうか?

難しいのは hectic ぐらいで、後の英単語は、あぁ!知ってる!というものが多いと思います。

でも、いざ自分が英会話で使おうとすると、すぐに出て来ない英単語ばかりだと思います。

しかも、これらの単語を辞書やネットで調べると、候補の英単語がたくさん出てきて、どれを選べばいいのか分からなくなることもあります。

また、自分の知らない難しい英単語を選んでしまうこともあります。

この本の中から選べば、中学英語の範囲内で自分の言いたいことが見つかります。

1トピックで3パターンのバリエーションが44種類

こんな感じで、1つのトピックにつき3パターンのバリエーションが、44トピック分用意されています。

大きなカテゴリー分けとしては4つ。

①自分・家族・友人

②日常生活

③趣味

④仕事

それぞれのカテゴリーの中に、細かく分かれています。

たとえば、

④仕事の中に、

・仕事1(会社員)

・仕事2(フリーランス・専門職)

・会社

・景気

・上司&同僚

・退職

などが入っています。

トピックは日常的なものばかりなので、覚えたら色んな場面で使えそうです。

 

細かい文法解説や英単語の解説は一切なし

この本はあくまでテンプレ集なので、文法の解説や、英単語の細かいニュアンスの違いなどは載っていません。

そこがまた良いのです。

テンプレ集を使うときには、あまり細かいことを考えすぎずに、とりあえず素早く文章を書き上げることが優先されます。

また、本をパラパラめくりながら、自分が言いたいことのテンプレを探している時にも、文字が詰まっていないので探しやすいです。

もし、この本に文法解説や英単語の細かいニュアンスの違いなどを埋め込んでしまったら、そっちの方がメインみたくなってしまうでしょう。

余計な説明は一切なし!説明が必要なほど複雑な構文もなし!

という潔さが、この本の最大の特徴です。

そして、この本を読んでいると、「言いたいことを英語で言うのは、実はそんなに難しくない。案外、知っている英単語だけでも言える。」ということが分かってきます。

「自分のことを英語で話す」ことに対するハードルを下げてくれる本なのです。

次回は、この本の収録音声(ネイティブ発音)を、詳しく分析&解説します。

 

・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む

自己紹介の英語:改訂版


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