From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
※通学コースの受講生のKさんがスランプを抜け出した体験談の続きです。
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1年間TOEIC600点~700点台を行ったり来たりしながら「TOEIC沼」にハマっていたKさんは、ついに沼を抜け出して、TOEIC800点台に突入しました。
そのきっかけになったのは、「もううんざり!」という気持ちでした。
Kさんは半年間ずっと休み無しで音読トレーニングとTOEIC問題集のコンビ練習を続けていました。
その結果、「練習ではちゃんと聞けていた英語が、なぜかTOEICテスト本番中に聞きづらくなる」という症状に悩まされていました。
これは、「定期的な休みを取らなかったことによるオーバーワーク」と、「結果にこだわり過ぎて精神的に緊張する」ことから来る可能性が高いです。
僕自身もこれまで2回、同じ経験をしたことがあります。
一度沼にハマると、なかなか抜け出すのが難しいです。
頭では分かっていても、心が「休むこと」「結果にこだわること」を拒絶している状態だからです。
人間は感情の生き物
人間は「感情で行動し、理屈でそれを正当化する」と言われています。
感情が先で行動して、後からその行動の理由を頭で考えて正当化しようとするのです。
たとえば、買い物をする時に「この新しいスマホ欲しいな!」と感情が動きます。
すると、そのスマホを買う「理由」を考え始めるのです。
「そういえば、今のスマホはスピーカーが片方聞こえづらくなってるな」
「最近、ネットをやっててスピードが落ちているような気がしてるんだよね」
という感じで、今のスマホではダメな理由を頭で考え始めるのです。
でも、この時点ではもう「欲しい!」という気持ちになっているので、すでに買うことは決まっています。
これが感情のパワーです。
人は冷静に頭で考えたことよりも、感情で行動するのです。
KさんがTOEIC沼から抜け出した理由
TOEIC沼にハマっている時には、感情的になっています。
「ここまでやってきたんだから、何としてでも次回で良い点を取ってやる!」
という気持ちです。
これは、ギャンブルをしていて「これまでの負けを回収するためにも、ここで止めるわけにはいかない!」という心理と似ています。
TOEICの場合は、受験料だけではなく勉強時間とエネルギーも投入してきています。
だから、なかなか沼から抜け出すことができません。
この沼から抜け出すには、この「感情パワー」を逆に利用するしかありません。
それが、「もうイヤだ!」「もうウンザリだ!」という気持ちです。
KさんがTOEIC沼から抜け出せたのは、このネガティブ感情が引き金でした。
「もう疲れた・・・TOEICの点数に振り回されるのはもうイヤだ!俺は英語を楽しみたいんだ!」
という気持ちになった時、KさんはTOEIC沼から抜け出すことができました。
(ちなみに僕が過去2回沼にハマった時には、体調を崩して倒れた時に「もうイヤだ!」という気持ちになりました)
沼から出ると、あっさり目的を達成できる
そして面白いのが、沼から抜け出したとたん、あっさあり自己ベストスコアを叩き出してしまったことです。
1年間ずっと追い求めてきた「TOEIC800点台」を達成してしまいました。
オーバーワークをやめて、結果に執着するのをやめたとたん、これまで望んでいた結果が向こうからやってきたのです。
Kさんは、
「これまでの僕の経験が、僕と同じように苦しんでいる人たちの役に立てば嬉しいです」
と、ご自身の体験談をこのブログでシェアすることに快くOKしてくれました。
もしかしてこの記事を読んでいるあなたも、今まさにTOEIC沼(英検沼もあります)にハマっている最中かもしれません。
あるいは、今はまだ大丈夫でも近い将来沼にハマるかもしれません。
沼にハマった時には、今回のKさんのお話を思い出してもらえたら、早い段階で沼を抜け出せるかもしれません。
英語テストは自分の英語力を社会に証明するのに役立ちますが、結果に依存しすぎずに、程よい距離を取りながら付き合うことをオススメします。
Kさんの体験談(完)
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