【僕が「習い事」に感じた夢と希望:演技編58】

From  師範代Shinya(新村真也)
 
(→前回のつづき)
 
※僕が20才の頃、「アクション俳優になろう!」と決めて、「俳優養成所」に入った時のストーリーの続きです。
 
 
僕らの演技の先生が「実は大根役者だった事件」で大騒ぎしたのは、ふだん家で練習してこない「軟派タイプ」の人たちでした。
 
 
「こっちは高い授業料払ってるんだから、ちゃんとした実力者から習わないとやってられない!」
 
 
と言って、スクールを辞めたり、クラス替えを申し出たりしていました。
 
 
僕を含めた地方在住組メンバーの「硬派グループ」は、あまりこの件に関して騒ぎませんでした。
 
 
なぜなら、その大根役者の先生から教わった演技トレーニング法自体は「本物だ」と感じていたからです。
 
 
大根先生は、プレーヤー(役者)としてはイマイチだったのかもしれません。でも、教えることに関しては長い経験としっかりした知識を持っている人でした。
 
 
実際、僕ら硬派グループは大根先生から教わったトレーニング法を家でガッツリやることで、確かな上達を感じていました。
 
 
だから、家で練習してこない「軟派グループ」の人たちが、突然目くじらを立てて大根先生を批判しているのが、不思議でした。
 
 
 

軟派グループの人たちの気持ち

でも今思い返すと、軟派タイプの人たちは家で練習してこなかったからこそ、先生の「役者としての質」にこだわっていたのかもしれません。
 
 
「スクールでのレッスン時間だけが演技の学びの時間」と考えていれば、当然、レッスンを行う先生の質を求めるようになります。
 
 
そして、軟派グループの人たちにとって大事なのは、
 
 
「自分はすごい先生から習っている」
 
 
「自分は真の実力者から習っている」
 
 
とう実感だったのでしょう。
 
 
ふだん家で練習しないので、入学してからの「上達実感」も得られなかったんだと思います。
 
 
何だから変化を感じないなぁ・・・と感じ始めたタイミングで、自分たちの教わっている先生が大根役者だと知ったので、「自分たちが上達しないのは、この先生のせいだ!」という流れになったんだと思います。
 
 
 

他の習い事でも同じ

この傾向は演技のスクールに限らず、僕がこれまでに経験した他の習い事でも同じでした。
 
 
・空手道場
 
・ダンススクール
 
・資格学校
 
・英会話スクール
 
 
どのジャンルでも、「家で練習(勉強)してこない人ほど、先生の肩書きにこだわる」という現象を目撃しました。
 
 
僕自身、英会話を始めた最初の1年間は「家で練習しない派(軟派グループ)」だったので、気持ちが分かります。
 
 
 

「ネイティブの質」にこだわっていた時期

僕は英会話スクールに通い始めて最初の1年間は、「家で練習してこない派」でした。
 
 
英会話とうのは実戦の会話練習さえしていれば、自然に身に付くと思っていました。
 
 
だからこそ、英会話の「練習相手の質」が大事だと思っていました。
 
 
当時の僕は、話し相手を「ネイティブ限定」にしていました。
 
 
さらに、ネイティブの中でも「日本語を話せないネイティブ」を選んで話しかけていました。
 
 
ネイティブじゃない第2言語の英語話者と話しても意味がない、むしろ向こうの変な英語に引きずられて自分の英語がおかしくなってしまうかもしれない、と思っていたのです。
 
 
また僕は、「日本語が上手なネイティブは日本語っぽい発音に慣れてしまっているので、本場の英語ではない」と思っていました。
 
 
今考えると、まったく根拠のない考え方です(笑)
 
 
日本に長く住んでいるネイティブの話す英語がおかしくなる、なんてことはありません。
 
 
また、英語は世界共通語なので、ノンネイティブと話した方が「リアリティーのある会話」が体験できます。
 
世界へ出たら、英語話者の7割がノンネイティブなのです。
 
 
でも、初心者の頃の僕は「会話の中だけで英語を上達させたい!(それしか方法はない)」と思っていたので、話し相手の質にこだわっていました。
 
 
その結果、1年間ほとんど上達実感を味わえない、という経験をしました。
 
 
その後、「英語はトレーニングで上達させることができる」と知った時には、自分が20歳の頃に通っていた演技スクールで経験した「大根役者事件」を思い出してハッとしました。
 
 
「あれ?これってあの時の軟派グループの人たちと同じ考え方じゃん!」
 
 
と気付いたのです。
 
 
今思い返すと、演技のスクールでの経験は、英会話の習得にもすごく役立ちました。
 
 
・・・つづく。
 
 
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