From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
※5月7日に新しく発売されたばかりの「(語源×図解)くらべて覚える英単語」の本のレビューの続きです。
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それではさっそく、この本に収録されている英単語がどんな種類か?を見ていきましょう。
まず、チャプターは全部で6つに分かれています。
①基本の単語
②考える・話すときの単語選び
③感情を表す単語選び
④ビジネスで使える単語選び
⑤人間関係の単語選び
⑥行為や動作の単語選び
というカテゴリーです。
実際にどんな英単語が収録されているのか?
それぞれのチャプターで一部をご紹介します。
①基本の単語
・話す、言う=talk, speak, say, tell
・行く、来る、持って行く、持って来る=go, come, take, bring
・食べる、飲む=eat, drink, have, take
・教える=tell, show, teach, instruct, educate
などなど。
どれも英会話の中で使えそうなフレーズですよね。
また、僕自身が今まで英語を教える中で、生徒の方々から聞かれることの多かった英単語も多く含まれています。
みんなが間違えやすい英単語
ひとつ例として、深掘りして解説します。
僕が個人的に感じている、日本人にとって使い分けが難しい典型例が、go, come, bring, take だと思います。
これらは、日本語の
・(持って)行く
・(持って)来る
と同じ感覚で翻訳すると、多くの場合間違えます。
言い間違えても通じなくはないのですが、文脈によってはネイティブの耳には混乱することがあるようです。
僕も今までに自分が言い間違えた時に、ネイティブの同僚の先生や友達から、言い直される機会が多かった英単語の1つです。
この本の解説を一部抜粋すると、
go = 起点から離れる
come = 起点に近づく
take = 起点から離れた場所へ持っていく(連れて行く)
bring = 起点に持って来る(連れて来る)
という感じです。言い換えると、
go + 人(モノ)=take
come + 人(モノ)=bring
という図式です。
この「起点」というのがやっかいで、日本語の「行く」「来る」という訳には当てはまらないことが多いのです。
「今行くよ!」はcome?
たとえば、お母さんが「夕食の準備ができたわよ!」と子供に言った場合。
子供は「今行くよ。」と返します。
この時、そのまま直訳で、
I’m going.
と言った場合、お母さんの反応は、
Where are you going?
(どこ行くの?)
と返ってくるかもしれません。
ここではネイティブの子供は、
I’m coming.
と言うのです。
なぜなら、お母さんと子供の会話の中心にあるのは「夕食」だからです。
夕食が起点になって、近づく=come, 離れる=go という図式になります。
だから、もしここで I’m going. と言うと、
夕食から離れる=家を出て行く
という風に聞こえてしまうのです。
同じことが、bring と take にも言えます。
いただき物を家に持って帰る時は、bring?
僕が英会話スクールの講師として働いていたとき、よく生徒さんから出張や海外旅行のおみやげをいただくことがありました。
「スタッフの方々で食べてください」
と、お菓子の箱詰めなどを持ってきてくれる人が毎週のようにいました。
おかげで、スタッフルームには常に国内や海外のお菓子があって、充実したおやつライフを送っていました。
たまに、いただいたお菓子の賞味期限が短くて、
「家で食べたい人は持って帰ろう!」
という状況になることがありました。
その時に僕は、
「あ、俺持って帰るよ!」
と言いたくて、「持って」につられてbringを使ってしまうことがよくありました。
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I’ll bring one home.
(ひとつ持って帰るよ)
でもこの文章は、ネイティブの耳には変に聞こえるらしくて、よく同僚の先生に「ここでは take ね」と直されていました。
僕も言われてから「あ!そうだった!しまった!またやっちゃった!」と気付くことを繰り返していました。
なぜtake?
「いただいたおみやげを持って帰る」という状況では、bringは使えません。
なぜなら、話題の中心は「今、ここにあるおみやげ」で、みんなが集まっているのはスタッフルームだからです。
起点はスタッフルーム。
僕の家はそこから離れた場所にあります。
起点から離れる+アイテム=take
なのです。
だからここでは、
I’ll take one home.
(ひとつ持って帰るよ)
というのが正解です。
そんな使い分け方が、この本には分かりやすいイメージ図で載っています。
ちなみに基本動詞に関しては、語源の解説は多くありません。
語源学習法は、ある程度長さのあるスペルの英単語を学ぶときに威力を発揮するからです。
次回は、語源から違いを学ぶ例をお伝えします。
・・・つづく。
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