From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
ネオジオミニをプレイしながら僕が学んだことは、次の3つでした。
①敵にやられるたびに、ちょっと戻ってやり直しながらミスを修正していくと、最終的にすごく強いボスでさえも倒せる。
②再起不能になるほど大きなダメージを受けるようなチャレンジはしない。小さく試しながら少しずつ進む。
③同じミスは繰り返さない。うまくいかない方向を覚えておいて、次は違うアクションをする。
このやり方は、英語学習にも当てはまります。
英語学習バージョン
これを英語学習に置き換えてみると・・・
①とりあえずミスを気にせずしゃべる英語をトレーニングを積む。間違えたら言い直す。
②ミスしたら大ダメージを受けるようなシチュエーションで英語をしゃべらない。
③ミスに気付いたら、すぐ修正する。同じミスを繰り返さない。
という感じです。
よく、多くの人が間違ってとらえてしまっているのが、①の部分です。
「ミスを気にせずガンガン話そう!」みたいな風潮が英会話業界にはあります。
でも、僕はこれには疑問を感じます。
とりあえず適当に話して、自分の英語が相手に伝わらなかった時の残念な空気は、何とも気まずいものです。
何度も味わっているうちに、確実に「心理的ダメージ」が蓄積してきます。
すると、「やっぱり自分の英語はダメなんだ・・・」とヘコんで、モチベーションのダウンにつながります。
ミスはひとりで体験しよう
僕の考える①は、「対人練習」ではありません。
①のステップは、あくまで「自主練」です。自分ひとりで英文を作ってしゃべってみる分には、間違えても恥をかくことはありません。
そして、間違えに気付いたら、修正して正しい英文を声に出してみるのです。
それを繰り返すうちに、「正しい英文でしゃべれる状態」にどんどん近づいていきます。
このトレーニング方法は、「瞬間英作文トレーニング」と呼ばれます。
めちゃくちゃな英語はかなりのストレス
話し相手の外国人にとって、めちゃくちゃな英語を話されることは、僕らが思っている以上のストレスです。
これは、逆の立場になってみると分かります。このセリフを見てください。
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「わたし、明日、ディズニーランド行った。楽しみだった。」
このセリフを聞いて、何を言おうとしているのか、伝わりましたか?
「ん?行ったの?まだ行ってないの?どっち?」
と思いませんか?
これは、わざと「時制」をめちゃくちゃにしてあります。「過去」と「現在」と「未来」をごちゃまぜにしてあるのです。
「明日」という、未来を表す言葉と、「楽しみ」という今の感情、そして、「行った」という過去を表す言葉が使われています。
今のはたったの1文だけなので、まだ大丈夫だと思いますが、このレベルの文法ミスが、長い会話の中で連発したら・・・かなり苦しくないですか?聞いている方が。
めちゃくちゃな文法は、聞く相手にストレスを与えます。
お金を払っている英会話スクールの先生なら、ガマンして聞いてくれるかもしれません。でも、対等な関係の友達や、ビジネス上の取引相手だったとしたら、このレベルの会話にずっと付き合ってもらえる確率は低いでしょう。
ミスの少ない会話が大事
外国人を相手に会話をするときには、できるだけミスを減らした状態で話すことが大事です。完璧である必要はありません。ネイティブだってよく文法を間違えます。ミスを気にするのではなく、「できるだけミスを減らした状態にする」のがポイントです。
特に、コミュニケーションに大きな支障の出るミスを減らすように心がけます。
そのためには、「下準備」がモノを言います。ふだんのトレーニングの時に大きなミスを減らしておいて、実際の会話になったら、できるだけ「大きなミス」のない状態で話すことで、「小さな成功体験」を積み重ねていくことができます。
(ちなみに、大きなミスとは、「語順がメチャクチャになること」です。英語では、これが一番通じないパターンです。)
「言いたいことがちゃんと通じた!」という小さな成功体験は、モチベーションアップにつながります。
モチベーションが上がると、さらにトレーニングに精が出ます。
精が出ると、また技が磨かれます。そして、ますます会話が通じるようになっていくのです。
こうやって繰り返してくことで、きっとあなたが今想像もしていないレベルの話題で英会話ができるようになるでしょう。
僕が、ネオジオミニのゲームをワンコインクリアできたように・・・
正しい文法で話すためのトレーニングは、「瞬間英作文トレーニング」が一番です。
もしまだやったことがなければ、ぜひ試してみてください。
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