From  師範代Shinya(新村真也)
 
(→前回のつづき)
 
※僕が20才の頃、「アクション俳優になろう!」と思って「俳優養成所」に入った時のストーリーの続きです。
 
 
映画の役を決めるオーディションで、自分の番がやって来ました。
 
 
僕の履歴書をじっと見ていた監督が、ついに顔を上げて口を開きました。
 
 
監督:「まず最初に確認しておきたいことがあります。ご存知のように、これは映画の役を決めるオーディションです。
 
 
受かって採用された場合は、撮影スケジュールを最優先していただくことになります。
 
 
場合によっては、今のお仕事を辞めていただくこともあります。
 
 
その点は大丈夫でしょうか?」
 
 
僕:「はい!大丈夫です!今の職場の人達には僕が役者を目指していることを伝えてあります。もしオーディションに受かったら、撮影スケジュールを優先するつもりだということを、上司も同僚も知っています。」
 
 
監督:「なるほど。じゃあ、大丈夫ですね。」
 
 
そう言いながら、監督はニッコリ微笑みました。
 
 
なんだか優しそうな雰囲気です。しゃべり方にも威圧感がありません。
 
 
これまで僕が受けてきたオーディションは、アクション俳優養成所の入所試験がメインでした。
 
 
そのため、面接が体育会系の雰囲気で、面接官がめちゃくちゃ恐いオーラを放っていて、話し方も威圧感がありました。
 
 
でも、今回の監督はすごく優しい雰囲気です。(本当に監督なのかどうかは分かりませんが)
 
 
それにしても、いきなり「受かった場合のスケジュール」を聞いてくるとは、予想外でした。
 
 
普通は順番が逆で、最初に実技試験的なことをやってから、最後に「もし受かったら・・・」というようなことを言われるのが、これまでのオーディションのパターンでした。
 
 
おそらく仕事の就職試験も同じ順番だと思います。
 
 
でも今回は、いきなり最初からスケジュールについて聞かれました。
 
 
向こうもそれだけ本気だということでしょう。
 
 
あとは、今まで僕が受けたオーディションが「スクールの入学を決める面接」だったことの違いもあると思います。
 
 
スクールの入学オーディションは、受かったら授業料を払い続けなければなりません。
 
 
授業料を払い続けるためには、仕事を辞めるわけにはいきません。
 
 
だから、入学オーディションの最後には「授業料を払い続けられるだけの収入計画があるかどうか?」を聞かれることが多くありました。
 
 
でも今回は、映画の役のオーディションです。受かったら即、プロの役者としてお金をもらって演じることになります。
 
 
お金を払う側としては、撮影スケジュールを人生の最優先にしてもらう、というのが第一条件なのでしょう。
 
また、たとえどんなにルックスが良くて演技の素質がある人を見つけて採用しても、土壇場になって、
 
 
「やっぱり今の仕事はすぐには辞められません。今回の話は辞退させてください。」
 
 
などと言ってくる人が一定数はいると思います。
 
 
そのため、事前にスケジュールを聞いて、どの程度の覚悟があるのか?を見極めてから、その後の実技試験に時間を使うかどうかを決めているのかも知れません。
 
もし今の時点で、
 
 
「多分、大丈夫だと思いますけど・・・今の職場は人手不足なので、少なくとも半年前には伝えないといけなくて・・・職場の人も僕が役者を目指していることは知らないので・・・まだ何とも言えません・・・」
 
 
みたいに歯切れの悪い返事をしていたら、
 
 
「はい、お疲れ様でした!オーディション終了です!」
 
 
となっていたでしょう。
 
 
おそらく一般公募の場合は、採用する側にはそういうリスクがあります。
 
 
「仕事を辞める覚悟はないけど、とりあえず受かるか試してみるか!」
 
 
という軽いノリでオーディションを受けに来る人は、一定数はいると思います。
 
 
そういう人達をふるいにかけるための質問を先にするのが、「本物のオーディション」なんだろうな・・・
 
 
と僕は思いました。
 
 
・・・つづく。
 
 
 
 

※このブログに読者登録をしていただくと、最新の記事を1日1回、メールでお届けします。読者登録はこちらをクリックしてください。
    ↓↓↓

 

 

From  師範代Shinya(新村真也)

英語の達人養成ジム 師範代)

※もくじは、こちら

自己紹介は、こちら

こちらですアップ

 

 

 

 

 

師範代Shinyaの書いた本

↓↓↓