【僕が「習い事」に感じた夢と希望28~演技編25】

From  師範代Shinya(新村真也)

(→前回のつづき)

※僕が20才の頃、「鉄工場の作業員」から、「アクション俳優」に転職しようと決めて、「俳優養成所」に入った時のストーリーの続きです。

僕がタレントスクールに入って最初の3ヶ月で受けた3種類の訓練、

①感情コントロール訓練

②発声法&呼吸法

③滑舌とイントネーション

のうち、前回は②の部分の体験談を詳しくお伝えしました。

今回は、③の体験談をお伝えします。

滑舌のトレーニングは、主に早口言葉のフレーズを言う練習をしました。

口を意識的に大きく開けて、言いにくいフレーズをひたすら声に出していきました。

先生は、発声法のクラスと同じ、長い金髪の50代男性でした。

この先生は身体がとても大きくてプロレスラーみたいなのですが、声も本当に大きくて、迫力がありました。

今思い返すと、ユーチューバーの「シバター」さんのような雰囲気です。

シバターさんがそのまま年を取ってヒゲを剃ったら、あの先生みたくなりそうです。

先生は声が大きいだけではなく、滑舌も良くて、とても聞き取りやすい話し方をしていました。

先生のしゃべりを聞くこと自体が、「滑舌の大切さとパワーを思い知る」感じでした。

日本語の発音は難しい!

滑舌トレーニングをするようになって、僕は日本語の発音の難しさを思い知らされました。

カンタンに見えるフレーズが、うまく言えないのです!

途中で舌がもつれて、詰まってしまいます。

クラスの他のみんなも、同じ感じでした。

僕らはみんな口の開き方が足りないようで、最初はとにかく口を大きくタテと横に開いて、アゴの可動域を広げるトレーニングから始めました。

英語の発音にも役立つ

この口を大きく開けるトレーニングは、後に英語を学ぶときにも役立ちました。

英語は日本語に比べて口の動かし方が大きく、動きのバリエーションも豊かです。

口の可動域を広げる滑舌トレーニングは、英語の発音にも役立ちます。

今思い返せば、英語をキレイに発音するための下地が、この時期に作られた気がします。

家で練習

滑舌のトレーニングは、発声法と合わせて家でのトレーニングが大事な分野でした。

これはスキルなので、レッスン時間内で学んだだけでは、すぐにできるようにはなりません。

教科書に書いてある早口言葉を、毎日家で朝晩20分ずつ音読しました。

最初はうまく言えなかったフレーズも、3日目ぐらいからスムーズに言えるようになってきます。

すると楽しくなり、もっと速く言えるように練習するようになります。

そして、6日目ぐらいには、みんなの前で発表できるぐらいに仕上がっている感じです。

英語の習得と同じ

実はこの時期に学んだ「滑舌トレーニングの流れ」は、音読トレーニングで英語を身体に入れる時にも役立ちました。

今の僕の英語セミナーの流れの原型にもなっています。

僕が五反田で主催している「英語の達人養成ジム」のセミナーでは、セミナー内で発音のコツをお伝えして、文法や英単語の解説などもします。

そして、家に帰ってから毎日20分音読してきていただきます。

すると、最初はスムーズに言えなかった部分が、ある時から急にスムーズに言えるようになります。

これは早口言葉と同じです。

最初は言いにくくてつっかかる場所も、繰り返すことで自然に舌が動くようになってくるのです。

そして、仕上がった文章をみんなの前で音読して発表します。

みんなの前で発表すると、「家ではスムーズに言えてたのに、緊張で言えなくなる」という現象が起こります。

でも、これが良いのです。英語は必ず相手がいる状態で話します。

相手の目を見ながら話すことに慣れて、緊張の中でもしっかり発音できるようになるための下地作りをするのです。

この考え方のベースが、この時期の演技レッスンを受けている時にできました。

・・・つづく。

 

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