【僕が「習い事」に感じた夢と希望27~演技編24】

From  師範代Shinya(新村真也)

(→前回のつづき)

※僕が20才の頃、「鉄工場の作業員」から、「アクション俳優」に転職しようと決めて、「俳優養成所」に入った時のストーリーの続きです。

僕がタレントスクールに入って最初の3ヶ月で受けた3種類の訓練、

①感情コントロール訓練

②発声法&呼吸法

③滑舌とイントネーション

のうち、前回は①の部分の体験談を詳しくお伝えしました。

今回は、②の体験談をお伝えします。

実は、僕が20才の時に学んだ、この②と③が、8年後に学び始めた英語の発音に大きな影響を与えました。

 

②発声法&呼吸法

クラス内では、とにかく大きな声を出す練習をしました。

大きな声と言っても、怒鳴るわけではなく、「ふつうに聞こえるけど良く通る声」を出す練習です。

日常生活をしていると、「大きな声を出す」というシーンはほとんどありません。特に日本では、学校でプレゼンやディベートの練習をしないので、人前で大きな声で話すことに慣れていません。

特に僕の場合は、鉄工場で旋盤の仕事をしていたので、機械の前に立ち続けて、ひと言もしゃべらずに1日が終わることがよくありました。

唯一、仕事中のコミュニケーションと言えば、「コワモテの親方に怒鳴られる」という状況でした。

親方のお説教の最中に口ごたえすると、怒りの炎に油を注ぐことになります。

僕は口を開かずに、ひたすら黙って聞く、という作業に徹していました。

そんな状況だったので、僕が口を開くシーンはほとんどありませんでした。

そんな日常を過ごしてきた僕にとって、演技のクラスでの発声法は刺激的でした。

発声法の先生は、身体が大きな50代ぐらいの男性で、茶髪というより金髪に近い、パーマのかかった長髪をしていました。

こんなファンキーな外見をした50代男性は、僕は人生で初めて見ました。

「やっぱり、芸能界で生きている人は違うなぁ~!」

と思いました。

先生は声も大きくて良く通るので、クラスに入ってくると、ものすごい存在感を放っていました。

その先生から、「今自分の持てるマックスパワーの声を出してみなさい」と言われるのです。

でも、当然最初は声が出ません。ふだんやっていないことをいきなりやろうとしても、身体がついていかないのです。

それは他のメンバーも同じようでした。

マックスパワー状態に慣れる

そこで先生が言いました。

先生:「ふだんやっていないことをいきなりやろうとしても、できないことが分かったかい?」

みんな苦笑いしながらうなずきました。

先生:「これから毎日、今みたくマックスパワーで声を出す時間を10分間、取るといいよ。だんだん出せる声の上限が上がってくるから。」

僕はそれを聞いて、「あ、空手と一緒だな!」と思いました。

空手も、ふだん家でマックスパワーで練習していないと、いざ道場で組み手練習!となった時に、身体が動かないのです。

「1日の中でマックスパワーを出す時間を作って、それの状態に慣れていく」

というアドバイスは、とてもしっくり来ました。

ドラゴンボールで言えば、悟空と悟飯が「精神と時の部屋」に入って修行した時、「スーパーサイヤ人状態が普通」というところまでもっていったのと同じ感覚です。

腹式呼吸

マックスパワーを引き上げる手段として、そのファンキーな先生が教えてくれたのは、「腹式呼吸」でした。

先生:「日本人は呼吸が浅いから、腹の底から声を出すのが苦手なんだ。今さっきも、途中で息が続かなくなった人は多いでしょ?」

確かに!僕も途中で息が続かなくなりました。

先生:「舞台で大きな声でセリフをしゃべる役者さんは、全員『腹式呼吸』をマスターしているんだ。今から、みんなにも今日から腹式呼吸ができるようになる
方法を教えるよ。」

おぉ!それは嬉しい!!

先生:「まず、全員床の上に仰向けになって寝転んでみて。」

みんな寝転びました。

先生:「その状態で、お腹に手を当ててみて。大きく動いてるでしょ?」

本当だ!たしかに、息を吸うとお腹が大きく盛り上がって、息を吐くとヘコんでいる。

先生:「人間は、寝転がった状態で息をすると、自然に腹式呼吸ができるんだ。だから、まずは寝転がって声を出す練習をするといいよ。じゃあ、そのままさっきと同じように、大きな声を出してみて。まずは大きく息を吸い込んで・・・一気に吐きながら声を出して!」

次の瞬間、40人がいっせいに声を出しました。教室内が揺れるぐらいの大きな声が響き渡りました。

おぉ!!違う!明らかに、さっきよりも大きな声が出ている!!

僕は、腹式呼吸の威力を知って、テンションが上がりました。

・・・つづく。

 

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