From  師範代Shinya(新村真也)
 
(→前回のつづき)
 
※僕が20才の頃、「アクション俳優になろう!」と決めて、「俳優養成所」に入った時のストーリーの続きです。
 
 
いよいよ、ヒゲ先生の前でひとりずつ宿題を発表する時間が始まりました。
 
 
みんな緊張で顔が引きつっています。
 
 
誰が一番最初に行くのか?ドキドキしています。
 
 
ヒゲ先生が言いました。
 
 
ヒゲ先生:「誰が一番最初にやりたいですか?・・・
 
 
なんてことは聞きません。時間のムダですから。
 
 
誰がどういう順番で発表するかは、私が決めます。呼ばれたら速やかに前へ出てきて、すぐに始めてください。」
 
 
(おぉ~さすがヒゲ先生!効率重視だなぁ)
 
 
ヒゲ先生が名簿を見ながら言いました。
 
 
ヒゲ先生:「○○さん。ここへ出てすぐに始めてください。」
 
 
呼ばれたのは、30代ぐらいの質素な雰囲気の女性でした。(ここではAさんと呼びます)
 
 
Aさんは僕も話したことがある人で、たしか栃木から通っていると言っていました。
 
 
栃木には標準語と少し違うなまりがあるそうです。
 
 
Aさん本人はなまりに気付けないので、「自分の話し方が変に聞こえないかどうか気にしている」と僕に言っていたのを思い出しました。
 
 
たしかヒゲ先生は、「なまりも許さない。何度でもやり直させる」みたいなことを言っていたので、僕はドキドキしてきました。
 
 

一人目スタート!

Aさんの音読がスタートしました。
 
 
緊張のせいか、最初に声が裏返った状態からスタートしました。
 
 
すごく大きな声を出そうとしているのが分かります。でも、緊張のせいでノドが詰まっているせいか、苦しそうに見えました。
 
 
こういう姿を見ると、見ているこっちもさらに緊張してしまいます。
 
 
Aさんは家でバッチリ練習してきたようで、文章そのものはつっかえずに、スムーズな滑り出しを見せました。
 
 
(おぉ!スゴい!!やっぱりこのクラスはレベルが高くなりそうだ・・・)
 
 
そう思った矢先、ヒゲ先生がAさんのしゃべりをさえぎって言いました。
 
 
ヒゲ先生:「もう一度!」
 
 
Aさん:「え?・・・」
 
 
ヒゲ先生:「今の文章をもう一度言って。」
 
 
Aさん:「は、はい。・・・○○○○(←文章)」
 
 
ヒゲ先生:「違う。もう一度。」
 
 
僕:(ん?どこが問題なんだ?)
 
 
そう思いながら本を見ると、たしかに言い回しが少しだけ違っていました。
 
 
でも、言いたいことは伝わるし、文法的にも問題ありません。本当にちょっとした違いです。
 
 
でも、ヒゲ先生は何度もやり直しさせました。
 
 
そして、ヒゲ先生は答えを言ってくれません。
 
 
本人が気付くまで何度でもやり直させます。
 
 
5回ぐらいやり直させられたところで、やっとAさんは本の通りの言い回しを思い出しました。
 
 
Aさん:「○○○○(←文章)」
 
 
ヒゲ先生:「・・・・・」
 
 
Aさん:「・・・・・」
 
 
ヒゲ先生は何も言わなくなりました。
 
 
Aさんは合っているのか分からず、ヒゲ先生のリアクションを待っています。
 
 
すると、ヒゲ先生は面倒くさそうな表情で「はぁ~」と大きくため息をつきながら言いました。
 
 
ヒゲ先生:「私が何も言わない時は、そのまま続けてください。」
 
 
Aさん:「は、はい・・・すみません・・・○○○(←文章)」
 
 
このやりとりを見ている僕らの表情も引きつっていました。
 
 
「明日は我が身」
 
 
どころか、
 
 
「3分後は我が身」
 
 
です。
 
 

ついに、なまりが・・・

その後しばらくは何事もなく進んでいきましたが、終盤に差し掛かったあたりで、Aさんの話し方に少しだけなまり(イントネーションの違い)が出ました。
 
 
僕は今までAさんと話していて慣れていたので、そんなに気になりませんでしたが、ヒゲ先生は見逃しませんでした。
 
 
ヒゲ先生:「もう一度。」
 
 
Aさん:「あ・・・・はい。○○○(←文章)」
 
 
ヒゲ先生:「もう一度。」
 
 
Aさん:「は、はい。○○○(←文章)」
 
 
ヒゲ先生:「もう一度。」
 
 
Aさん:「え?は、はい。○○○(←文章)」
 
 
こんなやりとりが10回ほど続きました。
 
 
さっきの言い回しのミスと違って、イントネーションの違いというのは本人には気付けません。
 
 
しかも、何度も同じセリフを繰り返すことで、なおさら混乱してきてわけが分からなくなります。
 
 
Aさんは、完全にハマってしまったようでした。
 
 
ヒゲ先生も、正しいイントネーションを教えてリピートさせればいいだけなのに、本人が自分で直せるまでひたすらやり直させます。
 
 
ついにAさんの目から、涙がこぼれ始めました。
 
 
必死で繰り返しても、また同じイントネーションになってしまいます。
 
 
ヒゲ先生は20回ぐらい繰り返させたところで、また大きなため息をつきながら言いました。
 
 
ヒゲ先生:「もういい。この後発表する人たちを見て訂正するように。以上。」
 
 
そう言いながら、ヒゲ先生はジェスチャーでAさんに席に戻るように指示しました。
 
 
A:「は、はい・・・すみません・・・グスッ」
 
 
Aさんは涙でボロボロになりながら、うなだれてトボトボと自分の席に戻りました。
 
 
(うぉ~!!恐っっっ!!次に行く人のプレッシャーがハンパない!!)
 
 
見ている僕もツラ過ぎて、もらい泣きしそうになりました。
 
 
次の犠牲者は誰だ?
 
 
みんな引きつった表情で、お互いの顔を見合っていました。
 
 
・・・つづく。
 
 
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