From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
※僕が20才の頃、「アクション俳優になろう!」と決めて、「俳優養成所」に入った時のストーリーの続きです。
初めてレッスン前に原宿に寄ってショッピングツアーに繰り出した時のこと。
え??
Tシャツの値札をチェックした僕の目に、信じられない金額が飛び込んできました。
35,000円
え??さ、三万??五千円??
3,500円じゃなくて??
マジか!!
僕はゆっくりそのTシャツを棚の上に戻しました。
さっきの竹下通りのお店では、Tシャツは2~3千円ぐらいの価格帯でした。
でもここ「裏原(ウラハラ)」のお店の価格は、10倍です!
「こんなペラッペラのTシャツが3万円もするのか・・・」
僕は驚きました。
念のため、他の服も片っ端から値札をチェックしてみました。
シャツは5万円、パンツも5~6万円、ジャケットは10万円~30万円・・・
なんてこった・・・
僕は改めて、持ってきたファッション雑誌をチェックしました。
よく見ると、確かに写真に載っているアイテムの下にはすごく小さい文字で価格が書いてあって、Tシャツ1枚でも数万円でした。
これまでファッションに興味がなかった僕は、この雑誌を買った時には「お店の地図情報」だけを読んでいました。
服を写真で見てもよく分からないと思っていたので、雑誌全体にチラッと目を通しただけで各商品の価格帯までは見ていなかったのです。
しまった・・・来る場所を間違えた!
ファッション業界のことを何も知らない僕の予算は、「上下合わせてトータルコーディネートで1万円以内で済んだらいいな」ぐらいの感覚です。
自分が最近転職したイトーヨーカドーの中の「ヤングカジュアル売り場」の価格帯が自分の中の基準でした。
イトーヨーカドーなら、1万円あれば上下のアイテムが買えます。(オシャレ服ではありませんが)
でも裏原このお店では、1万円の予算ではバンダナ1枚ぐらいしか買えません。
僕は店内を見回しました。僕と同い年ぐらいの大学生っぽい人達が、ふつうにレジの前に並んでお会計しています。
みんな、どういう金銭感覚をしているんだ?
というか、東京ではこれが普通なのか?
ここにいる人達は、みんな親がお金持ちなのか?
僕は衝撃を受けて、そそくさとそのお店から退散しました。
次のお店
もう少し安い価格帯のお店はないものか?
そう思いながら、裏原エリアをしばらく歩いてみました。
なんとなく外から見て派手に見えない雰囲気のお店を見つけて、入ってみました。
さっきの店ほど人が多くありません。
僕が入るとすかさず店員さんが
「いらっしゃいませ!良かったら手にとってみてください!」
と声をかけてきました。
僕は真っ先に値札を確認しました。
Tシャツ=2万円
パンツ=5万円
ジャケット=10万円
あんまりさっきの店と変わりません・・・
このあたりの相場はこんなものなのか?
最後のジャケットの値札をチェックしていたら、さっきの店員さんが僕に声をかけてきました。
店員さん:「ジャケットをお探しですか?今ならセールをやっていますので、この価格から20%引きになります。めちゃくちゃお買い得ですよ!セールは期間限定で今日までなんです。」
僕:「は、はい。そうなんですね・・・」
10万円の20%引きってことは、8万円かぁ・・・それでも僕には信じられないぐらい高いです。
僕は居心地が悪くなって、そのお店からすぐに出ました。
「はぁ・・・」
大きなため息をつきながら、僕はこの裏原エリアから一刻も早く脱出したい気分になりました。
甘かった・・・ファッションの世界をナメていた。
こんなに敷居の高いものだったとは・・・
僕は最後の望みを託して、イッサ先生のオススメしていた「古着屋さん」を探してみることにしました。
・・・つづく。
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