From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
僕が23才の頃、服飾系の会社へ転職するために「カラーコーディネーター」の資格を取ることにした話の続きです。
午前中の3級の試験は、思った以上にスラスラ解けました。
服飾系の専門学校生の「超オシャレ学生たち」に混じって、僕は「自分も向こう側に行けるかもしれない」と思い始めていました。
それが、この資格を取ることへのモチベーションをさらにアップさせました。
中学~高校まで服にまったく興味がなくて、オシャレとは程遠い世界で生きてきた僕にとって、ファッション業界への転職はまさに「住む世界の大移動」を意味していました。
その第一歩が、今回のカラーコーディネーターの資格なのです。
僕は超オシャレ学生たちを見回しながら、ひとりで熱く燃え上がっていました。
お昼休憩
3級の試験が終わりました。僕はクラスメイトのKさんとMさんとまた合流しました。
Kさん:「どうだった?」
僕:「なんか思ったより3級はラクだったよ。」
Mさん:「私もそう思った。」
Kさん:「私も!でも、これからが本番よ!2級はグッと難しくなるらしいから。」
僕:「俺、ぜんぜん対策してないんだけど、2人は問題集とか事前にやったの?」
Mさん:「私は1冊だけ問題集買ってやったよ。」
Kさん:「さすが大学生!私も問題集やろうと思ったけど、結局やらずじまいでここまで来ちゃった。」
Mさん:「2人なら大丈夫でしょ。絶対受かるよ。」
僕:「本当?」
Mさん:「うん。確かに3級よりは難しかったけど、おそらくシンヤ君とKさんなら受かると思うよ。」
Kさん:「そうかなぁ~自信ないよ~」
僕:「まあ、ここまで来たらもう、今までの実力を出し切ることしかできないよね。」
その後、僕らは一緒にランチを食べに行きました。
仕事の外の人間関係
僕はKさんとMさんと一緒にご飯を食べながら、不思議な気分になりました。
この2人とは、日常でまったく接点がありません。
Kさんは僕とはまったく違う業界の違う会社で働いているし、Mさんは大学生です。
普通に考えたら、絶対に出会えない人達です。
でも僕らは、こうしてカラーコーディネーターのスクールを通して知り合いました。
そして今、休日に一緒にご飯を食べています。
僕はこういう風に、会社の外の人間関係を作るのが好きだということに気付きました。
日本は文化的に、サラリーマンは会社にどっぷり浸かる生活になりがちです。
特に独身男性の場合、会社の外でも同僚と一緒に飲みに行き、休日も同僚や上司と一緒に出かけるような生活になりがちです。
別にそれが悪いとは思わないし、出世する人はそういう付き合いが得意なんだと思います。
ただ、僕は会社の外で人間関係を広げるのが好きだと気付きました。
日常生活に影響しないので、相手との関係に気を遣う必要もないし、気楽に付き合えます。
それに、情報がもれる心配もないので、本音で話しやすいです。
「ふだんの自分」を知らない人と話している時の方が、逆に「素の自分」を出しやすくなります。
同僚や古い友人などは、僕に対してのイメージが出来上がってしまっています。
「シンヤはこういうやつだよね」
というレッテルが貼られているような感じです。
そのレッテルがない状態で付き合えるのは、とても気楽で楽しいです。
特に今のように、新しい世界に飛び出そうと思っているときには、これまでの人間関係が足かせに感じられることもあります。
新計画のリアクション
たとえば僕のケースで言えば、今の同僚や古い友人に僕の転職計画を話した場合、
「え?シンヤがファッション業界に転職?ウソだろ?そんなキャラじゃないでしょ?」
といったリアクションが来る確率が高いです。
そういうリアクションをされると、ただでさえ少ない自信が、さらになくなってしまうかもしれません。
でも、新しい仲間であるKさんとMさんを相手には、そんな心配なく、
「俺はファッション業界に転職するぞー!!」
と堂々と言えます。
それを聞いた2人も、
「いいね!シンヤ君ならできるよ!」
と言ってくれます。
「これまでの僕」を知らない分、「これからの僕」を見てくれる感覚です。
こういうやりやすさが、僕にとって会社外の人間関係が好きな理由なんだと思います。
そんなことをしみじみ考えながら、僕はKさんとMさんと一緒にランチを食べていました。
・・・つづく。
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