【僕が「習い事」に感じた夢と希望:カラーコーディネーター編54】

From  師範代Shinya(新村真也)
 
(→前回のつづき)
 
 
※職場の先輩のFさんと一緒に「男2人でお台場ツアー」に出かけた時の話の続きです。
 
 
日本に上陸したばかりのシナモンロールの専門店、「シナボン」の第一号店に、僕らは入りました。
 
 
列に並んでしばらくすると、だんだん進んでお店の中が見え始めました。
 
 
店内は想像以上に小さくて、イートインスペースはすごく小さいです。
 
 
この狭い店内にたくさんの人たちが殺到しているのです。
 
 
「こりゃ長蛇の列になるわけだ・・・」
 
 
そう思いながら、順番が来るのを待ちました。
 
 
平日でこの混雑なら、週末はこの何倍も待たなければならないでしょう。
 
 
店内に入ると、僕は目を疑いました。
 
 
メニューがどれもほとんど同じなのです!
 
 
デカいシナモンロールをメインにして、後はドリンクのセットや単品、持ち帰りなどのバリエーションがあるだけで、基本はまったく同じでした。
 
 
シナモンロールの専門店と聞いたので、シナモンロールだけで何十種類もバリエーションがあると思っていましたが、そうではありませんでした。
 
 
たしかに、何十種類もあったらお客さんも選ぶのに時間がかかるし、店員さんも間違えないように用意するのが大変です。
 
 
一点メニューで勝負するところが、潔さを感じました。
 
 

デカくて甘いシナモンロール

その一番のウリであるシナモンロールは、上に砂糖のような白いコーティングがたっぷりかかっています。超甘そうです。
 
 
サイズは1種類だけで、けっこうなデカさでした。
 
 
値段もけっこうします。
 
 
実は僕は、シナモンの味があまり好きではありません。
 
超甘い食べ物もあまり好きではありません。
 
 
それが問題です。
 
 
こんなにデカいロールを頼んで、食べ切れなかったら悲しいです。
 
 
「でも、これも時代を先取りしてモテ男になるためだ!!」
 
 
と自分に言い聞かせて、気合いで食べることにしました。
 
 

時代先取りの味

時代の最先端のシナモンロールをゲットした僕とFさんは、さっそくフードコートに出て、その場で食べることにしました。
 
 
Fさん:「さあ、おにーちゃん!これでおにーちゃんも時代の最先端を行く男になれるぞ!」
 
 
僕:「ですね!これがモテ男への第一歩ですね!」
 
 
僕らはニヤニヤしながら、同時の最初の一口をほおばりました。
 
 
口の中に、シナモンの香りが広がりました。
 
 
きっと、シナモン好きな人にとっては、これはたまらないんだと思います。
 
 
砂糖コーティングは案の定、かなり甘いです。
 
 
Fさんはモグモグしながら言いました。
 
 
Fさん:「甘いね~!しかもシナモンがけっこうキツい!」
 
 
僕:「ですね!正直、ウマいのかどうか、よく分かりません・・・」
 
 
Fさん:「そうそう!でもおにーちゃん、これが女子ウケする味ってやつだよ。俺ら男にはあんまり分からないけど。」
 
 
僕:「分かりませんね・・・でも、あれだけ長蛇の列ができてるってことは、みんなこれが美味しいと感じているんでしょうね。よく見ると列に並んでるのほとんど女子グループかカップルですもんね。」
 
 
Fさん:「そういうこと!女子はよくカフェに行ってケーキセットとか頼むじゃん?そういうところに一緒に行こうって言える男がモテるんだ。」
 
 
僕:「なるほど!自分が行きたい場所に連れて行くのではなく、相手が行きたい場所に連れて行くってことですね。」
 
 
Fさん:「そう!その通り!とりあえず、ほとんどの女子が好きなのは、ショッピング、カフェでお茶、甘いお菓子、この3点だよ。この3つを回しながら、おしゃべりするのが女子の楽しみなんだよ。」
 
 
僕:「なるほど!僕はこれまで全然できてなかったです。」
 
 
Fさん:「この3つがすべて揃ってるのが、このお台場エリアってわけ。だから、とりあえずここに来てぐるぐる回ってれば、勝手に女子が満足するデートコースになるよ。」
 
 
僕:「なるほど!僕のような初心者にも失敗が少なくて優しいコースですね!」
 
 
Fさん:「そう!ここに来るまでが大変だけど、一度着いたら後はオートマチック!」
 
 
僕:「いいですね!!こんどMさんとのデートで絶対お台場に来ます!」
 
 
Fさん:「応援してるよ!おにーちゃん!」
 
 
 

シナモンロール完食!

そんな話をしながら、僕らはシナモンロールを何とか食べきりました。
 
 
Fさん:「あ~何とか食べ終わったぁ~!超ヘビー!」
 
 
僕:「これ、女子はペロッと食べちゃうもんなんですか?」
 
 
Fさん:「まあ、女子はデザートを食べるためにメインのご飯を減らしたりするからね。中にはご飯を抜いてスイーツのためだけにお腹を減らしておく人もいるし。」
 
 
僕:「そこまでして甘い物が食べたいんですね。やはり男とは全然違いますね。」
 
 
Fさん:「まあ、もちろん全員ってわけじゃなくて、人によると思うけどね。あ~どうしよう。俺、シナモンロールのおみやげ2個も買っちゃったよ!彼女と一緒に俺ももう一回食べようと思ったんだけど、たぶんムリ!」
 
 
僕:「これは1回食べたら十分ですね。僕もMさんをここに連れてきたら、もう一回食べることになるのかぁ~・・・キツいな・・・でも、これも彼女ゲット成功のため!修練だと思って食べるしかないですね!」
 
 
Fさん:「そうそう!そういう努力ができる男が成功するんだよ!おにーちゃん!」
 
 
巨大シナモンロールを完食した僕らは、お腹いっぱいでウプりながら、お台場を後にしました。
 
 
・・・つづく。
 
 
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