From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
※カラーコーディネーターの試験勉強仲間のMさんをお台場デートに誘った時の体験談の続きです。
前回の記事では、僕がMさんとのデートで「暴走機関車」と化し始めていた話をお伝えしました。
一度目のデートでボロボロだったのに、二度目のデートでお台場の雰囲気を利用して一発逆転を狙っていたのです。
うまくいけば今日中に告白して、彼女が笑顔で「はい!」と答えて、帰りは手をつなぎながらラブラブ状態・・・なんてドラマのような展開を想像していました。
男性脳は「目標を決まったら、そこに向かって最短距離で一直線に進む」という傾向があります。
まず目標ありきで、その目標をいかに効率よく、最短で達成できるか?が男性脳にとっての優先事項です。(個人差はありますが)
女性脳の特徴
一方で、女性脳は「過程」を重視します。
彼氏ができるという結果も大事ですが、そこに至るまでのプロセスを味わうことに価値を感じるのが、女性脳の特徴です。
そのため、「好き」という感情もじわじわとゆっくり高まってくることが多いです。
「一目惚れ」という状態になるのは、男性よりも女性の方が少ないと言われています。
女性は男性を見た目で判断する比率が高くありません。
女性は付き合う前に男性の本質的な部分を見抜こうとします。
そのためには時間が必要なのです。
どっちつかずを楽しむ
また、過程を重視する女性脳は、「私は彼が好き?キラい?」というどっちつかずな状態を楽しむ傾向があります。
少女マンガなどでも、よく「美男子2人からアプローチされてしまった!私はどっちが好きなの?」みたいに選択肢で悩む主人公の女性の心境が描かれます。
男性向けのマンガでこういう設定はほとんど見かけません。
女性脳ならではの「過程や選択を楽しむ」という作りが、マンガの中身に反映されているのです。
無知な暴走機関車
Mさんをお台場デートに誘った時の僕は、もちろんそんなことは知りませんでした。
「無知な暴走機関車」と化した僕にとっての最重要事項は、
「いかに結果を早く出すか=今日中にMさんとお付き合いを始める」
ことになっていました。
事前に友人から「観覧車での告白は、失敗した時に気まずいからNGだぞ!」と聞かされていたので、そこだけは守ると決めていました。
一方で、「だったら降りる直前に告白しようか?」と考えていました。
当時ブレイクしていた「イケメン芸能人」は、反町隆史さんと竹野内豊さんでした。
僕が芸能スクールに通っていた頃にドラマ「ビーチボーイズ」が流行して、その後も反町さんと竹野内さんはそれぞれソロでドラマの主人公として出演していました。
僕は反町さんと竹野内さんのドラマの演技をイメージしながら、できるだけ「雰囲気のあるデート」にしようと必死になっていました。
Mさんの方が一枚上手
しかし、Mさんの方が「場のコントロール」が上手でした。
行きの新幹線に乗っている間も、お台場に着いてからも、Mさんは明らかに雰囲気を「友達と遊んでるモード」にしているように感じました。
うまく言えないのですが、話し方とか、目線とかが「いつも通り」というか、特別感がないのです。
お台場に着いても感動する様子を見せることはなく、いつも通りのクールなMさんでした。
Mさん:「お台場は前に友達と来たことあるよ。今はこんな風になってるんだねぇ~」
という感じでした。
僕との話の内容も、カラーの勉強のことやMさんが新しく始める仕事のことがメインで、今まで通りの会話内容に終始していました。
僕が密かに家で練習した「反町風しぐさ」「竹野内風しゃべり方」がまったく出せる雰囲気ではありませんでした。
「ならば身体の距離が近づくミニジェットコースターだ!」
と思って屋内型の遊園地に入ろうとしたら・・・
Mさん:「私、乗り物系苦手だからいいや。シンヤ君行きたかったらひとりで行ってきていいよ。私はこの辺ブラブラしてるし。」
と、あっさり流されました。
作戦失敗
そんな感じで、僕の作戦は連続で失敗していきました。
そして、雰囲気がまったく変わらないまま、時間だけがどんどん過ぎていきました。
(あれ~?おかしいなぁ・・・こんなはずでは・・・)
僕は内心焦りを感じていました。
このままでは、目標が達成できないまま1日が終わってしまいます!
僕に残された最後の切り札は、「観覧車」と「シナボン」の2つだけになっていました。
・・・つづく。
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