From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
指さすだけで英単語の発音&意味が分かる「Yiidaスキャン式電子辞書」のレビューの続きです。
この電子辞書の専用アプリには、英和辞典が1冊のみ収録されています。
・英語を指さす→英単語の発音&日本語訳が表示される
という流れのみ対応なので、1冊で十分とも言えます。
このスキャン式電子辞書は「スピード感」が命です。
英単語のスペルをタイピングしなくても、指でさしただけで一瞬で意味を調べられるのがウリなのです。
作業スピードを上げるために、辞書は1種類のみというシンプルさは潔い選択です。
もしこれで何冊も辞書が入っていて、「複数辞書検索」などがあった場合、スマホ操作の手間が増えて普通の電子辞書と作業時間が変わらなくなってしまう可能性があります。
収録辞書はけっこう良い感じ
このスマホアプリに収録されている辞書は、研究社の「新和英中辞典(第七版)」です。
中辞典なので、僕がふだん使っているジーニアス英和大辞典に比べれば収録語数は少ないですが、それでも10万語収録されています。
文字も見やい大きさで、レイアウトもスッキリしていてすぐ馴染めました。
この辞書の紙バージョンのアマゾンのレビューを見ると、かなり評価が高いです。(レビュー42個で平均の星の数4.5個)
実際に使っている人のレビューを見ると専門用語も程よく入っているようです。
よほどマニアックなジャンルの英単語を調べない限り、これで十分だと思います。
例文もたくさん入っているので、理解しやすいです。
ふつうに辞書として使いやすいと感じます。
オフラインでも使える
こういうスマホアプリ辞書は、オンラインでしか使えないことが多い印象ですが、これはオフラインとオンラインを選ぶことができます。
オフラインで使うためには、一度辞書データをスマホ本体にダウンロードする必要があります。
スマホ本体のストレージがいっぱいだとオフラインでは使えません。
自分のスマホで試してみたところ、消費ストレージは約70.8MBでした。
動画データの重さに比べれば、テキストデータは軽いなぁと感じます。
場所によってはWi-Fiが飛んでいないエリアで使うことも考えると、オフラインでも使えるというのは安心感があります。
ここまで良い点をレビューしてきましたが、どんなものにも、長所と短所があります。
特にこの「スキャン式電子辞書」のような攻めたコンセプトの商品であれば、従来型にはないデメリットも見えやすくなります。
ここからは僕が実際に使ってみて感じた改善点もお伝えしていきます。
改善点①辞書アプリのタイピング入力ができない
この辞書アプリは、「Yiidaスキャン式電子辞書」と連動することを前提に作られています。
そのため、本体と接続していない時にアプリを開くと、「本体と接続してください」というメッセージが出るだけで、使えません。
検索履歴などは見ることができるのですが、新しい英単語を調べようと思った場合、「タイピング入力する画面」がないのです。
あくまでスキャンすることでしか英単語検索できない仕様になっているようです。
もし、タイピング入力もできるようになったら、使い勝手が大きくアップすると思います。
たとえば、なかなかスキャンできない英単語が出てきた時に、何度も指さすよりもタイピング入力した方が速い時もあります。
スキャンとタイピングの両方ができるようにすることで、この辞書の使い勝手は一気にアップするはずです。
特にこのアプリの収録辞書「新和英中辞典(第七版)」は辞書としても優秀で使いやすいので、電車で移動中の時などにも使いたくなることがあると思います。
電車の中で本体をセットして使うことはさすがにできないと思います。(たとえ座っていたとしても)
電車で移動中にパッと英単語の意味を調べたい時には、タイピング入力できる辞書アプリがあると便利です。
アプリはアップデートで改善できると思うので、ぜひタイピング入力できるようにすることを検討してもらえたら嬉しいです。
・・・つづく。
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