From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
指さすだけで英単語の発音&意味が分かる「Yiidaスキャン式電子辞書」のレビューの続きです。
前回に引き続き、「ここがこうなったら良いのにな」と感じた改善点の最後の3つ目をお伝えしていきます。
実はこの3つ目は、「便利な使い方をした場合のあと一歩!」という、惜しい点でもあります。
まずはその便利な使い方からお伝えします。
iPadでオール・イン・ワン!
この電子辞書でスキャンできるのは、紙の本だけではありません。
iPadに表示させた文字も読み取ることができます。
僕は最近iPadを買って以来、手持ちの本を電子データ化して持ち歩いています。
すべての本がiPadひとつに集まっているので、探すのがラクです。
久しぶりに読みたい本を思い出したときに、本棚や押し入れから探す手間も省けます。
そんな便利さから、「紙の本を広げて読む」機会が以前に比べるとだいぶ減りました。
英語テキストもほとんどすべて電子データ化してiPad内に入れてあります。
そんな状況の僕にとっては、この「Yiidaスキャン式電子辞書」を使う時には、iPadの画面を本代わりに使うことの方が多くなります。
英文を画面に映した状態のiPadをテーブルに置いて、その横に辞書画面を映したスマホを並べて使うこともできます。
でもせっかくなら、iPad一台ですべて完結した方がラクです。
「英語学習ツールを全部1つにまとめてオール・イン・ワンにする」
のがiPadの真骨頂だからです。
そこで、iPad本体に「Yiidaスキャン式電子辞書」の専用アプリをインストールして使ってみました。
2つのアプリ画面を1画面に表示
iPadは画面を2分割表示して、別々のアプリを同時に使うことができます。
iPadと電子辞書本体(カメラ)を連携させて、辞書アプリと文書データ表示アプリを同時に起動させることで、すごく便利に使えます。
「iPadの片側に表示させた英単語を指さすことで、もう片側の辞書アプリが発音して意味を表示する」
というのは、かなり効率が良くて便利です。
ただ、ここで改善点が見えてきました。
改善点③iPadの「画面分割機能」に対応していない
iPadの分割表示には、主に2種類の方法があります。
①スライド・オーバー
②スプリット・ビュー
です。
①のスライド・オーバーは、メインアプリの画面の上に、全体の4分の1ぐらいのサイズの細長いサブ画面を表示させる方式です。
2つ目のアプリはあくまでサブなので、表示できる範囲は狭いです。
一方で②のスプリット・ビューは、2つのアプリの画面の広さを変えることができます。
5:5の半々の比率か、7:3を選ぶことができるのです。
さらにどっちのアプリをどっち側に表示するかも任意で選べます。
僕は個人的には②のスプリット・ビューが好きです。
でもすべてのアプリがスプリット・ビューに対応しているわけではありません。
この「Yiidaスキャン式電子辞書」もスプリット・ビューには対応していません。
そもそも、①のスライド・オーバーにも対応していないようです。
現時点でできる方法
現時点で2画面表示させる方法は1つだけです。
①一度電子辞書の画面を開いて、それをメイン画面の扱いにします。
②その上に、スライド・オーバー対応アプリの「PDF Expert」で英語テキスト画面を開きます。すると、
・iPad画面の中の4分の3が辞書アプリの画面
・4分の1が英語テキストの画面
になります。
本当はこの比率を入れ替えて、辞書アプリの画面を小さくして表示させたいのですが、残念ながら現時点ではそれはできません。
僕の理想としては、辞書画面と英文の画面の比率は半々がベストです。
今後のアプリアップデートで、スライド・オーバーに対応してくれたら、すごく使いやすくなると思います。
今回は細かい部分ですが、iPad使いの英語学習者にとっては便利になるポイントなので、お伝えしました。
・・・つづく。
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