From 師範代Shinya(新村真也)
(最近行ってきたカリブ海クールズ10日間の旅での体験談のシェアの続きです。)
(→前回のつづき)
今回のカリブ海クルーズで、僕が痛感したことがあります。
それは、メキシコでは自分の英語があまり役に立たない・・・ということです。
メキシコはスペイン語圏です。
母国語がスペイン語なので、メキシコの観光地のレストランやホテルのスタッフは、みんなスペイン語なまりの英語を話します。
(小さなレストランやスーパーの店員さんは、完全にスペイン語で話してきます。こっちが英語で話しても、英語で返してはくれませんでした。)
スペイン語なまりの英語は、発音が独特なのはもちろん、文法もいいかげんだったりします。
中学レベルの基礎英文法を思い切り無視した順番でしゃべってきたり、めちゃくちゃな英単語の使い方をしてくるのです。
僕は、メキシコに着いてから、会う人たちの英語が理解できず、コミュニケーションにかなり苦労しました。
街の看板もスペイン語で読めないし、話しても通じない・・・という状況は、ある意味、
「英語ができない状態で英語圏の国に行った時の心境」
と同じです。それを今回の旅で疑似体験することができました。
初心者同士の方が意思疎通ができる?!
今回の旅行は新婚旅行でした。妻は日本人で、英語は初心者レベルです。
中学英語の文法の基礎知識はしっかりしていますが、中学英語より上のレベルの英単語やリスニングは苦手です。
なので、アメリカ~カリブ海上のクルーズ船の中では、スタッフとのコミュニケーションは主に僕がメインでやっていました。
でも、メキシコ滞在中には、突然僕の英語は使えなくなりました。
その代わり、逆転現象が起きました!
なぜか、妻の方が相手の英語が聞き取れる、という状態になったのです!!
メキシコ滞在中は、妻が力を発揮して僕をサポートしてくれました。
具体的に言うと、こんな感じです。
メキシコ人:(英語で)○○○?
僕:ん?Sorry?
メキシコ人:(もう一度)○○○?
僕:う~ん・・・聞き取れない・・・Sorry?
妻:(日本語で)○○○って言ってるんじゃない?
僕:あ!そういうことか!なるほど!(英語で返答)○○○。
スタッフ:OK!
みたいな感じです。
リスニングのサポートだけではなく、しゃべって伝えたりもしてくれました。
これはどうやら、妻の方が英語レベルが相手のメキシコ人に近いため、同じレベルで意思疎通ができるのかもしれません。
僕はまなじっか英語ができるために、かえって理解が妨げられているのかもしれません。
メキシコのホテルで、それを決定づけるような出来事がありました。
ホテルのレストランでの出来事
それは、ホテルのレストランで朝食を食べていたときのことでした。
そのレストランは、ビュッフェスタイルでした。
でも、なぜか僕らのテーブルにはウェイターが3人も付きました。
このホテルには、スタッフの数がかなり多いです。
おそらく、アメリカや日本から来る観光客の払う外貨が高いので、従業員をたくさん雇っても経営が成り立つのだと思います。
ビュッフェスタイルの朝食で、自分で好きな料理を取りに行く仕組みにもかかわらず、ウェイターの人が僕らのイスを引いてくれたり、飲み物の注文を取って運んでくれたりします。
僕らは、飲み物を注文した後、階段を1段降りたところにあるビュッフェコーナーに行きました。
そこでメニューをしばらく吟味してから、上に上がろうとしました。
ウェイターさんのセリフ
そのとき、僕らの前に3人のうちのひとりが来て、こう言いました。
ウェイター:Let me have it for you.
僕の聞き違いかもしれませんが、僕の耳にはそう聞こえました。
そこで僕は、もう一度聞き返しました。
Sorry?
ウェイター:Let me have it for you.
え?どういうこと?
Sorry?
ウェイター:Let me have it for you.
ん?
そのとき、妻が言いました。
妻:「お皿を私たちのテーブルに運んでくれるって言ってるんじゃない?」
僕:あっ!そいういうことか!
どうやら妻の翻訳は正しかったようで、ウェイターさんは、僕らのお皿を僕らの席に運んでくれました。
ウェイターさんの話す英語は、スペイン語なまりのきつい発音だったので、本当は違う事を言っていたのかどうかは分かりません。
でも確かに、僕の耳には、
Let me have it for you.
と聞こえました。
この文章の意図が理解できなかったのは、僕がこの文章で使われている英単語を「ネイティブ感覚」で捉えていたからです。
次回は、この英文がなぜおかしいのか?
を解説します。
ぜひ、あなたも答えを見る前に考えてみてくださいね。
・・・つづく。
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