From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
※自動翻訳マシンの新型ポケトークWのレビューの続きです。
前回の記事では、ポケトークWの使い道の1位は「海外旅行」ではないか?と予想しました。
そこで今回は、ポケトークWが海外旅行でどこまで使えるのか?
を検証してみることにします。
2つの検証ポイント
こういったガジェット類を検証する時には、
・ハード面
・ソフト面
の2点から見ていく必要があります。
ハード面というのは、「機械としての作りや性能」のことです。ボタンの押しやすさや画面の見やすさ、通信速度などです。
ソフト面というのは、「中身の性能」のことです。翻訳した文章の「文法的な正確さ」や「英単語のチョイスの的確さ」などのことです。
ハード面
まず、新型(ポケトークW)と旧型(ポケトーク)の一番大きな違いは、画面サイズです。
ポケトークWは、かなり大きくなって、見やすくなっています。
これが一番大きな進化ポイントです。実際に翻訳して出てきた文章は、相手に見せて目で確認してもらった方が確実です。
操作ボタンは2つしかないので、とってもシンプルです。
①片側のボタンを押している間に日本語を話します。
②話し終わったら手を離すと、そこまで話した内容が自動翻訳されます。
③自動翻訳された文章が画面に表示されると同時に、機械が読み上げてくれます。
④相手にポケトークを渡して、反対側のボタンを押しながら英語を話してもらいます。
これを繰り返す感じです。他に余計なボタンがないので、初めて使う人でも操作に迷うことはなさそうです。
ボタンの割り当て言語は自由に変えられます。世界の74言語を訳せるそうですが、今回は英語と日本語の翻訳精度だけに絞って検証します。
読み上げ音声のボリュームは、設定でかなり大きくできます。
ボリュームマックスにして、静かな部屋で翻訳させたら、出てきた音にビクッ!と驚くくらいのボリュームが出ます。
これなら、ザワザワした街中でもちゃんと聞こえそうです。
また、こちらの声もしっかり聞き取ってくれます。パンフレットによると、ノイズキャンセリング機能が搭載されていて、ザワザワしている場所でも、しっかり声を認識して聞き取ってくれるらしいです。
ポケトークは、ネット回線で通信しながら翻訳するタイプのマシンです。ネットにつながらない環境では使えません。
ネット回線を使って翻訳するメリットは、2つあります。
・膨大なデータベースにアクセスできるので、翻訳の正確さが増す。
・データベースを進化させることで、同じマシンを使っていても、中身をどんどん進化させることができる。
という感じです。
ポケトークの作りを人間に言い換えると、「脳みそと身体が別々の場所にある状態」です。
よく映画やドラマの中で、「違う人同士の身体と中身が入れ替わる」なんてシーンが出てきますよね?
男女が入れ替わったり、デキる男と怠け者が入れ替わったり。あんな感じです。
外側が一緒でも中身が入れ替わると、別人のようにスゴいパフォーマンスを発揮したりします。
ポケトークもそんな感じです。
とりあえず今回は、Wi-Fiがしっかりつながる環境で試したので、通信速度は影響しません。
ネットの力をフルに活用した場合の検証になります。
ソフト面
ソフト面では、先ほどお伝えしたように「Wi-Fiにしっかりつながった状態」で動かしますので、ポケトークがフルパワーを出せる環境です。
ポケトークが真の実力を発揮できる状態で検証すれば、公正なジャッジができると思います。
まず最初は、旅行英会話です。
海外旅行で使うシーン
海外旅行でポケトークを使う人は、基本的には初心者でまだ自分の英語力に自信がない人だと思います。
現地で困った時のいざという時のお守りとして持っていく感じです。
その用途で考えた場合、初心者にとって心配なのは、
「ホテルでちゃんとチェックインできるだろうか?」
「レストランでちゃんと注文できるだろうか?」
「空港で迷ったら、係員にちゃんと聞けるだろうか?」
ということだと思います。
となると、海外旅行者にとって大切なのは、
「高度な会話内容を翻訳する機能」
ではなく、
「カンタンな日常会話のシーン(特に自分が接客されるシーン)で、こちらのメッセージを正確に伝えてくれる性能」
です。
ここを検証するには、「旅行英会話本」に収録されているフレーズを使って、ポケトークに翻訳させてみるのが一番です。
次回は、「旅行フレーズ」をポケトークにガンガン浴びせかけながら、翻訳させてみたいと思います。
・・・つづく。
ポケトークW
【公式】POCKETALK_W (ポケトーク) 翻訳機 +端末保証(3年) ホワイト
(↑クリックすると、アマゾンの販売ページに行けます)
—————————————
コメントを残す