from 師範代Shinya
先日、Zoomセミナーで「英会話の質問力&リアクション力アップセミナー」を開催しました。
ふだん音読や瞬間英作文トレーニングで腕を磨いている猛者の方々が集まり、リアクションと質問力のトレーニングをガッツリやりました。
リアクションは英会話だけでは身に付けにくい
英語のリアクションは、相手が言ったことに対してとっさに反応して出す言葉のことです。
Uh-huh.(アーハー)
Mu-huh.(ンーフー)
などの小さめのリアクションや、
Wow!(ワオ!)
などの大きめリアクションまで、色々な種類があります。
ふだん英会話レッスンを受けている時には、リアクションまで気が回らないのが普通です。
相手の先生の英語を聞き取るのが精一杯で、
「へぇ~!」
「ほぅ!」
などの、日本語のリアクションが出てしまいます。
あるいは、まったくリアクションができないこともあります。
英会話の先生も、英単語や文法のミスは直してくれますが、リアクションまでは直してくれません。
そこまでやっていたら、会話が進まなくなってしまうからです。
それに、文法や英単語に比べたら、リアクションはあまり重要な要素ではありません。
リアクションが日本語っぽくても、別にコミュニケーションには困らないからです。
その一方で、リアクションは会話の自然さを決める大きな要素でもあります。
自然なリアクションができるようになると、会話全体に「こなれた感じ」が出ます。
これはネイティブの人から実際に聞いた話ですが、日本人との英会話でリアクションが自然な人を見ると、「英語圏に住んだ経験があるのかな?」と感じる要素になるそうです。
リアクションはテキストでは学べない要素だからこそ、そう感じるのかもしれません。
リアクションも練習できる
でも実は、リアクションも訓練できます。
ボキャブラリーと同じように、発音と意味を覚えてしまえばいいのです。
リアクションには、ある程度のパターンがあります。無限ではありません。
今回のセミナーで使った「リアクションフレーズ集」は、僕がふだん生徒として受けているDMM英会話の中で、トップクラスの5つ星先生(3,000回以上のレッスンを経験していて、レビュー評価が高い先生)2名と一緒に作りました。
国の違いで偏りが出ないように、イギリス人とアメリカ人の先生にアドバイスをもらいながら、
「年齢、国籍に偏らない、一般的に使えるリアクションフレーズ集」
を作りました。
練習すれば上手くなる!
このリアクションフレーズ台本を使いながら、ペア練習をしました。
話すことはあらかじめ決めてきてもらい、当日は「リアクションだけに集中する」という作業をしました。
Zoom上で2人ペアのブレイクアウトルームを作り、1人は話すことに集中して、もう1人はリアクションだけに集中する、という流れです。
僕はみんなのペアルームをぐるぐる回りながら見学したのですが、みんな回を重ねるごとにだんだん自然にリズム良くなっていきました。
どんどんペアをスイッチしながら、スピーディーに回していきました。
セミナーの時間内だけも、明らかに違いが見えるようになりました。
同じ要領で、質問力の練習も、よく使われる型を集めたテンプレートの「質問力アップシート」を使って、
・話すことだけに集中
・質問することだけに集中
という役割を決めて、ペア練習をしていきました。
その結果、みんなとても良い質問が飛びだして、会話が盛り上がっていました。
1度に1つに集中する
今回のセミナーで皆さんの様子を見学して改めて感じたことは、
「1度に1つのことに集中する練習」
の大切さです。
ふつうの英会話レッスンの中では、
・相手の言うことを聞き取る
・聞かれたことに対して答える
だけで精一杯になります。
リアクションや質問まで気が回りません。
英会話の中では、やるべきことが多すぎるのです。
だからこそ、ふだんの練習では「細分化」が必要になります。
瞬間英作文トレーニングが1つの文型だけに集中して練習するように、リアクションや質問も、「それだけに集中して練習」すると、効果が出やすくなります。
参加者の声
最後に、今回のセミナーに参加してくれた皆さんの声を一部シェアします。
↓↓↓
Yasuさん
普段フリートークでは何をどうやって質問したらいいのか分からなくて、こちらから質問することができず、相手からの質問攻めのシュチュエーションが多かったですが、質問力アップシートのフレーズを使えば簡単に質問できそうです!
壁に貼ってどんどん練習しようと思います!!
Keroさん
順を追って少しずつ負荷の高い練習に進んでいけたので、そんなに慌てず落ち着いて練習できました。
前回の単発セミナーで希望した内容のセミナーをして下さり、嬉しかったです。ありがとうございました。
まあ、言い間違ったり、言いよどんだりしましたが、それも笑いながら楽しむことができました。 今はダイレクトメソッドに集中していて、あまり英会話やっていませんが、基礎力をつけてまた、再開した時には是非習った内容を駆使して話したいと思います。
みのりさん
疑問文を作るにあたり、既に定型文があるのは大きなヒントになることがわかりました。
今回のセミナーで、スラスラできていないのですが、今後の日々の勉強に、取り入れていく方法がわかりました。
相手の人がいなくても、例えば、瞬間英作文の課題に対し、疑問文を作る、という自学でなんせ、数をこなすべき、と思いました。
swさん
今までこれで良いのかなと思いながら使っていた相槌をしっかり教えていただけてよかったです。
また質問力アップシートを見ながらの質問練習は楽しかったです。
Mayumiさん
会話の中で、リアクションや質問力は潤滑油としてとても大切だと思います。
それで話が盛り上がったり、お互いの事を分かり合えたり、楽しい時間を共有できるための欠かせないものだと思います。
Kouさん
WH Questionsがとっても良かったです。自分が思った質問も、反射的に英語にして話すことができると思います。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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