From 師範代Shinya(新村真也)
※僕が英検1級にトライした時のストーリーの続きです。
(→前回のつづき)
英検1級の二次面接試験の最中のこと。
5つあるトピックの中から僕が選んだのは、
「今後の日本の労働力の縮小は、避けられないと思うか?」
でした。僕がこのトピックを選んだのには、理由がありました。それは、
「話を自分の得意分野に引き込める」
からです。
自分のスピーチ内容について細かく突っ込まれた時に、即座に返すためには、自分の土俵で戦う必要があります。
英語力以前の問題として、反論に対処するための「ネタ」の知識が無ければ、話せなくなってしまいます。
そこで、僕は話の流れを自分の「超得意分野」に引き込むために、
「今後の日本の労働力の縮小は、避けられないと思うか?」
というトピックを選びました。
僕が得意なトピック
当時、僕が最も得意にしていたジャンルは、「婚活」でした。
僕は、英会話を始めた頃と同じくらい、婚活の楽しさにハマっていました。
毎週末の婚活パーティーや街コンに参加するのが、趣味のようになっていたのです。
もともと、人がたくさん集まるパーティーのような場が好きだった僕にとっては、婚活パーティーや街コンは、とても相性が良い場所だと感じました。
でも、そういう場に出て行けばすぐに彼女ができるわけではありません。
最初は女性たちからぜんぜん相手にされませんでした。
そこで僕は、婚活をする時に、英語学習とまったく同じアプローチを取ってみました。
英語学習では、
①知識を仕入れる(イメージ英文法)
↓↓↓
②技術に変える(音読トレーニング)
↓↓↓
③試合でためす(英会話)
というサイクルを回すことで、上達しました。
そこで、婚活でもまったく同じアプローチを取ってみたのです。
僕が婚活に対して取ったアプローチ
①知識を仕入れる(婚活用のトークテクニック本を読みながら、3分間トーク台本を考える)
↓↓↓
②技術に変える(自分で書いた台本を丸暗記する)
↓↓↓
③試合でためす(婚活パーティーで女性と会話する)
毎週末のように婚活パーティーに繰り出して実戦経験を積みながら、この①~③のサイクルを回した結果、英会話と同じように、結果が出るようになったのです!
最初はぜんぜん盛り上がらなかった初対面女性との会話も、どんどん盛り上がるようになってきて、パーティー内でカップリングもされるようになってきました。
そして、そういう手応えがあると嬉しくなって、またさらに勉強を重ねるようになりました。
深い知識
そんなことを繰り返しながら、何十冊もの婚活の本を読みあさるうちに、婚活に関する背景知識もかなりの量と深さになっていきました。
いつの間にか僕は、江戸時代~平成までの間の
「日本人の男女関係の価値観の変化」
を、歴史的な背景や経済のサイクル等と絡めて話ができるようになっていました。
婚活パーティーで出会う男女で、僕と同じように婚活の時代背景知識を勉強している人は、ほとんどいませんでした。
なので、たまに日本の歴史や経済と絡めた婚活話を披露すると、男女ともに反応が良く、食いつかれました。
英検にも使えるか?!
僕はネイティブの友達相手にも、日本の婚活事情を英語で話す練習を繰り返していました。
いや、練習というより、単に「みんな興味しんしんで色々と僕に聞いてくるから答えていた」というのが正直なところです。
とにかく、僕は英語で日本の婚活事情を話すことに慣れていました。
だからこそ、どうしてもそっちに会話を持って行きたかったのです。
歴史や経済は、英検1級の2次試験のお題としてはピッタリ!です。
「何とか強引にでも婚活につなげられるトピックはないものか?」
という視点で、渡されたトピックカードを眺めていました。
これならいける!
そこで目にとまったのが、
「今後の日本の労働力の縮小は、避けられないと思うか?」
というテーマでした。
これなら、できそうです!
①労働力現象の理由は、人口の減少
↓↓↓
②人口の減少の理由は、少子高齢化
↓↓↓
③少子高齢化の理由は、晩婚化&未婚化
↓↓↓
④晩婚化&未婚化の原因は、相手がいないこと
↓↓↓
⑤結婚相手を見つける活動は、婚活。
完璧です!!
多少強引ではありますが、まったく違うトピックとは言えないので、自然に持って行くことはできそうです。
僕は思いきって、テーマを「婚活」に絞り、自分の土俵に面接官2人を引き込んで戦う作戦を練り始めました。
・・・つづく。
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