From 師範代Shinya(新村真也)
(※僕がカナダで一人旅していた頃の体験談です)
(→前回のつづき)
レンタルビデオ屋でジェフが中学の同級生と話しているときの内容がまったく聞き取れず、ベコーン!とヘコんだ僕の耳に付いた英単語、「man(マーン!)」
ふたりは何か言うたびに「マーン!」「マーン!」を連発していました。
この言葉の使い方と意味が分からなかった僕は、店を出るとさっそくジェフに聞いてみました。
僕:「さっきのふたりの会話は、まったく聞き取れなかったよ。」
ジェフ:「あ、ゴメン、ゴメン!俺らだけでしゃべっちゃって。」
僕:「いや、それはいいだけどさ、なんか全然聞き取れない自分にヘコんじゃって・・・俺もまだまだだなって。」
ジェフ:「いや、あれはしょうがないよ。だって、俺たちは中学からの同級生で、トピックはほとんど内輪ネタだったからね。」
僕:「そうだったのか!それにしても、ジェフはまるで別人のような口調になったよね。」
ジェフ:「そう?自分じゃ分からないなぁ・・・」
僕:「俺と話すときと全然違ってた。ひとつ気になったんだけど、ジェフもマットも何か言うたびに、最後に、マーン!って言ってたじゃん?あれ、何?どういう意味なの?」
manの意味
ジェフ:「あ、あれね。manはねぇ・・・どういう意味って言われても、俺も分からん(笑)」
僕:「え?分からない?あんなに連発してたのに?」
ジェフ:「う~ん、たしかによく言うけど、とくに意味は無いんだよね。ただ勢いを付けるというか・・・」
僕:「勢いか。なるほど。」
ジェフ:「うん。なくても意味は通じるし、使う場所を選ばないと、悪い印象を与えちゃうから要注意だね。」
僕:「そうなのか!」
使い方に注意!
ジェフ:「けっこうカジュアルな表現だから、俺とマットみたいに仲の良い関係じゃないと、使えないかな。少なくてもビジネスで使ったらアウトだね。」
僕:「へぇ~!」
ジェフ:「正直、シンヤには覚えることを勧めないな。外国語として英語を習っている人が使う価値のある言葉じゃないと思う。」
僕:「なるほど!よく分かったよ!ありがとう!」
manのニュアンス
ジェフの説明で、僕はマーン!のなんとなくの意味が分かりました。
たぶん、日本語の「おまえ」に相当する言葉だと思います。
「おぉー!久しぶり!こんなとこで何やってんだよ、おまえ!」
「いやさ、前働いてた会社が倒産しちゃってさ、そりゃおまえ、大変だったよ!」
みたいに、会話の中に「おまえ」が入り込むことがあります。
この場合、「おまえ」にたいした意味はありません。
なくても通じるし、入れることで親近感が出るものの、使う場所を間違えるとヤバいことになります。
それに、日本語を習っている外国人が会話の中で突然使ってきたら、変な感じがします。
僕はこの時、思いました。
「自分は会話でmanは使わないでおこう!」
と。
manみたいに使う言葉
ジェフは続けて僕に教えてくれました。
ジェフ:「他にも、特に意味がないけどよく使われる言葉があるよ。」
僕:「え?何?教えて!」
ジェフ:「likeって単語。これは、話の途中に差し込んで使う感じ。たとえば、こんな風に。
○○ライク、○○○ライク、○○○○○ライク・・・」
(実際には、ジェフは○の部分に文章を入れてしゃべっていましたが、内容は忘れました)
僕:「えー!!そんなに連発するの?」
ジェフ:「うん。よく使うね。特に若い女子が使う。これは、使いすぎると頭が悪そうな響きがするから、要注意だね。」
likeのニュアンス
ジェフの説明で、僕はlikeのなんとなくの意味が分かりました。
たぶん、日本語の「みたいな」に相当する言葉だと思います。
「おぉー!久しぶり!こんなとこで何やってんだよ、おまえ!」
「いやさ、前働いてた会社が倒産しちゃってさ、そりゃまあ、超~大変!!みたいな。」
こんな感じで会話の中に「みたいな」が入り込むことがあります。
この場合、「みたいな」にたいした意味はありません。
なくても通じるし、入れることで親近感が出るものの、使う場所を間違えるとヤバいことになります。
それに、日本語を習っている外国人が会話の中で突然使ってきたら、変な感じがします。
僕はこの時、思いました。
「自分は会話でlikeは使わないでおこう!」
と。
・・・つづく。
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