From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
※僕が自分の関心を「自分の英語力アップ」から、「生徒さんの英語力アップ」に完全に移してからのストーリーのつづきです。
僕がTOEICの点数アップ戦略レッスンで教える中で、驚いたことがあります。それは、
「ちょっと戦略を伝えただけですぐ伸びるタイプの人」
がたまにいる、ということです。このタイプの人は、僕も教えながら驚くくらいのスピードで伸びていきます。
なんと、レッスンの中だけでハッキリとした実力アップが見えることがあるのです!
これは驚きでした!!最初に何も教える前に問題を解いてもらうとミスを連発するのに、教えてからまた解いてもらうと、こんどは正解を連発するのです!
それはまるで、ボクシングマンガ「はじめの一歩」の中で、一歩と千堂が戦いながら試合の中でお互いにどんどん強くなる「ミックス・アップ」を見ているようで、興奮しました!(マニアックですみません)
もっと伸ばせる!という期待感
僕は以前は、あまり「付け焼き刃」的なTOEIC戦略を教えることに対して、前向きではありませんでした。
でも、こういう「短時間でみるみる上達する姿を見る」体験を何度かすると、教えている僕自身も楽しくなって、もっと見てみたくなってきます。
「この人はどこまで伸びるんだろう?上限を見てみたい!」
と思うようになって、僕自身が今まで培ってきたテクニックや戦略を余すところなく伝えてみたくなるのです。まさに、鴨川会長になった気分です。
そのうち、1ヶ月でTOEIC100点アップ、2ヶ月で200点アップしたりする人も出てきました。
そういう人が出ると、その人が広告塔になって広めてくれるので、また人が集まってきます。
すると、僕にとっての実験の対象者(ちょっと言い方が悪いですが・・・)が増えて、僕自身の研究が進むのです。
そんな感じで色々と実験を繰り返していった結果、
「ちょっと戦略を伝えただけですぐ伸びる人」
の特徴が分かるようになりました。
ちょっと戦略を伝えただけですぐ伸びる人の特徴
その違いとは、英会話力・・・ではありません。
答えは、「文法力」です。TOEICの問題文をパッと見て、「どれが主語で、どれが動詞か?」がすぐに分かる人は、伸びが早いのです。
文法と言っても、大学受験で問われるような高度な文法知識は必要ありません。マニアックな文法用語を知っている必要もありません。中学で習う5文型が使える程度の文法力があれば十分です。
反対に、会話クラスでは流ちょうに話しているけれど、文法に関してはさっぱり!というタイプの人は、TOEICの点数はなかなか伸びづらい傾向にありました。
なぜかというと、英語力の土台になるのは、「文法力」だからです。
TOEICに対する誤解
「TOEICの点数を上げるには、英単語力が一番大事!」
「まずは英会話ができるようになって、TOEICはそれから。」
と思っている人がたくさんいますが、僕の研究結果では、英単語力は文法を先にやった後でないと、効果が薄いことが多いです。
まず先に文法ありき、なのです。
文法力がないと、いくら僕が戦略を伝えても、それを使いこなすことができません。
たとえば、TOEICのパート5の穴埋め問題を解くのに、こんな戦略を教えたとします。
↓↓↓
( )の部分を飛ばして文章全体を読んでみて、欠けた部分がない文章だと思ったら、そこには副詞が入ります。副詞の見分け方は、形容詞にlyが付いているものです。
↑↑↑
この戦略を聞いて、すぐに理解できてすぐに実行できるのは、「文法力の土台がある人」だけです。
「副詞って何だっけ?」
「完全な文章かどうか、どうやって見分けるの?」
と言われてしまうと、もうお手上げです。
この説明を理解してもらうには、基本の5文型と品詞の知識をステップバイステップで伝えていかなければならないからです。
ちなみに、僕は今、超初心者でも基本の5文型と品詞の知識をステップバイステップで7日間で覚えられるオンライン動画セミナーを作りました。
↓↓↓
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一方、文法力の土台がある人は、さっきのような解説がすぐに飲み込めます。そしてレッスン内だけで実行できるようになります。
その結果、後半のテスト問題では面白いように正解をたたき出せるようになるのです。
そして文法力は、単にTOEICの点数を上げるためだけのものではありません。会話でも大きな力を発揮するのです。
・・・つづく。
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