(→前回のつづき)
今回の記事では、英検に続いてCASECのメリットについて深掘りしていきます。
CASECは、英語系テストの中では完全にオンラインに特化したテストです。
元々オンラインテストとして生まれたので、自宅のパソコンで受けることが前提になっています。
試験会場に移動することなく、自分の部屋で、1日24時間、好きな時に受けることができます。
この自由さが、CASECの最大の特徴です。
さらに、オンラインならではの仕組みを活かして、紙のテストにはない、ユニークな仕組みでテストが受けられます。
それは、
①1問ごとに制限時間がある
②正解率によって変わる難易度
③トータル試験時間が短い
です。
①1問ごとに制限時間がある
オンラインテストならではの特徴として、CASECでは、1問ごとに制限時間が設けられています。
1問ごとに画面上に出てくるタイマーがいっぱいになる前に解けばOKです。
今画面上に出ている問題を解いてからでないと、次の問題が見れない仕組みです。
これは、紙のテストでは実現できない時間制限システムです。
②正解率によって変わる難易度
もう一つの特徴として、CASECは正解率によって難易度が変わります。
たとえば、1番最初の問題に正解するかどうか?によって、次に出てくる問題の難易度が変わるのです。
たとえば、
1問目:レベル1→正解
↓↓↓
2問目:レベル2→正解
↓↓↓
3問目:レベル3→不正解
↓↓↓
4問目:レベル2に戻る→正解
↓↓↓
5問目:レベル3の問題→正解
↓↓↓
6問目:レベル4の問題
という感じで、今の問題に正解するかどうか?によって、次の問題のレベルが調整されます。
③トータル試験時間が短い
上記①&②を仕組みがあるおかげで、トータル試験時間が短くなります。
普通の紙のテストの場合、印刷されている問題すべてに解かないと、英語力が測れません。
中には、自分にとってカンタン過ぎる問題や、難しすぎて絶対解けない問題が含まれます。
特にTOEICテストの場合は、初級者~上級者まですべてのレベルの英語学習者が同じ問題を200問解く形式です。
トータル2時間の試験時間のうち、初級者が「これなら分かる!」と実感できる問題は1割に満たないぐらいでしょう。
その他9割は、分からない問題ばかりと向き合うことになり、苦痛の試験時間になります。
一方でCASECは、自分のレベルに合わせて次の問題がカスタマイズされるため、レベルのズレを感じづらくなっています。
自分が分からない問題を解く必要はありません。
カンタン過ぎてつまらない問題を解く必要もありません。
常に自分にとってちょうど良い負荷の問題が出てくるので、その分、トータル試験時間が短くて済みます。
CASECの試験時間は、平均40~50分で済むと言われています。
僕の過去の経験上だと、1問ごとに設けられた制限時間をいっぱいまで使わず、分かったらすぐ次!見直しせずにすぐ次!分からない問題は粘らずに、適当に答えてすぐ次!と進んでいくことで、トータル試験時間は30分程度まで短くすることもできました。
この辺りは個人の性格や、置かれた状況(絶対良い点を取らないとダメな時など)にもよりますが、早く進みたい人にとっては、さっさと終わらせられるのはメリットに感じると思います。
紙の試験戦略は使えない
紙の試験でよくある戦略として、
「分からない問題が出てきたら、とりあえず飛ばして、最後の問題まで行ってから、最後に余った時間でまた戻ってくる。」
というものがあります。
CASECの場合は、この戦略が使えません。
一度次の問題に進んだら、もうさっきの問題には戻れないからです。
そういう意味では、「受験のスキル」があまり使えないテストでもあります。
割り切って、「実力だけで勝負しよう!」という気分にさせられる仕組みが、オンラインテストならではの良い点かもしれません。
ちなみに、自宅で受けられるということは、「試験官の監視の目」がないことになります。
ということは、電子辞書やGoogle翻訳を使ってカンニングできるのでは?
と思いますよね。
でも、これが思ったより難しいのです。
次回は、CASECがカンニングしづらい理由についてお伝えします。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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