From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
※僕が英語学習を本格的に始める前に、初めて外国人と英語で話した時のエピソードの続きです。
僕の働いているジーンズショップに、米軍兵士たちが大勢押し寄せてきてガンガン英語で話しかけられ、まったく答えられず撃沈・・・
という状況を2回連続で体験した僕は、
「もう同じ思いをしたくない!次こそは!」
と気合いを入れました。
そして、次にいつ来るか分からない米軍兵士たちとの英会話に備えて、生まれて初めての「英語テキスト」を本屋さんで買いました。
僕が買ったテキストは、当時すごい勢いで人気を得ていた英会話スクール「NOVA」の出している本でした。
正確なタイトルは忘れてしまいましたが、たしか
「接客英会話フレーズ100」
みたいな感じのタイトルだっと思います。
このテキストの作りは、よくある「フレーズ丸暗記型」です。
日本語のフレーズ → 英語のフレーズ
という感じで、セリフだけが載っています。
いらっしゃいませ → May I help you?
みたいな感じです。
本にはCDが付いていて、ネイティブの女性がフレーズを順番に読み上げるので、その後に続いてリピートするような作りになっていました。
英語の上には、カタカナで読み方が振ってあって、
メイ アイ ヘルプ ユー?
みたいな感じで、そのまま読めばそれっぽく聞こえるように工夫されていました。
文法的な解説や、英単語の意味説明などは一切なく、ただひたすら「音をマネする」ことだけに特化した、ある意味割り切った作りでした。
短いやりとり
この本に書いてあるフレーズは、「質問→返事」の作りになっていて、ちょっとしたやりとりができるようになっていました。
たとえばさっきの、
May I help you?
に対して、
I’m just looking.
(見てるだけです)
Yes, I’m looking for a jacket.
(はい、ジャケットを探しています)
といった感じで、YESとNOの両パターンの返答が書いてあります。
少なくとも、自分が言った英語のセリフに対して、相手がどんな返答をしてくるのか?そのパターンを知れるだけでも、ありがたいと感じました。
業種別のセリフ例
もうひとつ、この本の良いポイントは、
「同じ接客業でも、業種別に分かれている」
ということです。
ホテル、お店、レストランなど、それぞれでよく使うフレーズは違います。
レストランだったら、
Are you ready to order?
(ご注文はお決まりですか?)
I’ll have grilled chicken, please.
(グリルチキンをください。)
とかいうセリフが出てきます。
ホテルだったら、
I have a reservation for 2 nights.
(2泊で予約してあります。)
May I have your name, please?
(お名前をいただけますか?)
みたいなセリフが出てきます。
こういったレストランやホテルでの会話フレーズを覚えても、僕のジーンズショップの仕事には役に立ちません。
そこで僕は、「お店での会話」のみに絞って練習することにしました。
お店での会話は、全体のページの4分の1ぐらいしかありませんでした。
これなら覚えられそうです。
当時の僕は、毎日の労働時間が12時間以上で、さらに通勤に片道1時間以上かかるので、ほとんどプライベートの時間がありませんでした。
でも、このフレーズブックの中のセリフを覚えるぐらいなら、数ヶ月あればできそうです。
僕は、この本のフレーズを武器として身体に染みこませることで、数ヶ月後の米兵襲来に備えることにしました。
・・・つづく。
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