from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
前回の記事では、松本茂先生の講演会で学んだ「背伸び英語学習法」を元に、僕の体験談をお伝えしました。
「自分にはまだ早い」と思えることをたまにやるのは、良い刺激になります。
僕が最初に背伸びしたのは、「外国人バーに行って英会話してみる」ことでした。
自分の英語が上達したらやりたいと思っていること(当時の僕の場合は外国人との英会話)を、あえてすぐにやってみたのです。
そこではたくさんの学びがありました。
次に僕が背伸びしたのは、英語教材です。
今回の記事では、音読と瞬間英作文トレーニングを始めた後の僕の「背伸びテキスト体験談」をお伝えします。
初めてDUO3.0の英単語帳に手を出した時
英会話スクールのクラスメイトのK君に勧められた英単語帳「DUO3.0」が、僕にとって初めての背伸びテキストでした。
当時の僕は、音読トレーニングを初めて1年ぐらいたった頃で、英語ストックが積み上がっている実感があって、少しずつ自信がでてき始めていました。
そこで、K君がさらなるステップアップとして、DUO3.0を僕にお勧めしてくれたのです。
僕とK君は英会話では同じクラスでしたが、リスニングとリーディングの力では、僕よりK君の方がずっと先を行っていました。
TOEICの点数も、当時のK君は700点台でした。
僕は、初めて手に取ったDUO3.0をすぐに音読し始めました。
ところが、ユニット1で撃沈してしまいました。
自分が知らない英単語があまりにも多すぎて、さらに文法的にも意味が取れず、最初の5本の例文を音読した時点で、ギブアップしました。
それまで徐々に積み上げてきた自信が、一瞬で粉々に打ち砕かれました。
K君はこれを1冊仕上げたと言っていたけど、今の自分とはこんなに差があるのか・・・
分かってはいたけど、あまりの大きな差に、ヘコんでしまいました。
背伸びしたテキストをやったら見える世界
僕はDUO3.0を本棚のスミの目につかない位置に置いて、しばらく考えないようにしました。
「自分にはまだ早かった。これをやるとしても、あと1年後ぐらいだな」
と自分に言い聞かせていました。
でも、1週間ぐらいして落ち着いてきたら、急にDUO3.0が気になり始めました。
「確かに、レベルはモーレツに高かった。でも、もし・・・もしこの本を音読で仕上げられたら・・・どんなに英語力が上がるだろうか?きっと自分のボキャブラリーは想像できないほど多くなるに違いない」
そう思ったら、無視できなくなってきました。
「今すぐやらないにしても、とりあえず全体像だけでもつかんでおくのも悪くない。前回はいきなり最初の5文でつまずいて、他のページは一切見なかったけど、念のためちょっと見ておくか。」
そんな思いがわき起こってきて、僕はガマンできずにDUO3.0を再び手に取りました。
前回苦戦したセクション1は飛ばして、そのままセクション2,3,4,とパラパラめくりながら、例文を眺めていきました。
すると、セクション6の例文が目に止まりました。
「あっ!この例文は分かるぞ!読める!!」
セクション6では、レストランやお店でのやりとりの短い会話文が載っていました。
僕が英会話スクールの教材で学んだフレーズも入っています。
「これなら分かるぞ!この本は、先に行くほど難しくなるわけじゃないのか!」
僕は試しに、他のページもパラパラめくりながら、全体像をつかみました。
今の自分にも理解できそうなセクションがいくつかありました。
これらのセクションの例文だけだったら、いけるかも?!
そんな思いがわき起こってきました。
「とりあえず、今の自分に理解できるセクションだけでも音読してみるか・・・それ以降は、ダメそうなら途中でまた本棚に戻せばいいだけだし!」
そう自分に言い聞かせて、おそるおそるDUO3.0の音読を始めました。
一度スタートしたら、後がラク
一度始めてしまったら、割とリズムに乗って進めることができました。
優しい例文が入っているセクションから始めて、完全に順不同で進めたら、いつの間にかDUO3.0にハマってしまいました。
その結果、途中で離脱することなく、全セクションを音読で仕上げることができたのです。
当然、僕のボキャブラリー力は一気に上がりました。
ムリのないペースで進めるために、1週間に1セクションずつコツコツやりました。
DUO3.0は全部で45セクションあるので、最初の1周目を回すのに、トータル1年弱かかりました。
その結果、「もしDUO3.0をやらなかったら1年では絶対に到達できなかったであろうレベル」に行くことができました。
自分のボキャブラリーと文法力が、一気に伸びた感覚を、今でも覚えています。
DUO3.0を始めて1年半後には、僕はK君と同じTOEIC700点台に達することができました。
もし、他のユルいテキストを使っていたら、おそらく同じレベルに行くまでにもっと時間がかかっていたと思います。
このように、たまに痛い思いをしてでも、背伸び体験をすることはメリットがあると思います。
DUO3.0の背伸び体験をきっかけに、僕は「自分の身にふさわしくないハイレベルなテキスト」に定期的に手を出すようになりました。
・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む)
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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Anything else?
That’s it.
For here or to go?
To go.
レストランの会話は、セクション 6です。
丹下さん、教えていただき、ありがとうございます!
さすがですね!
確かに、注文のやりとりはセクション6でした。
編集しました。