From 師範代Shinya(新村真也)
※僕が英検1級に合格した後すぐにTOEICテストを受けて200点以上ダウンしたストーリーの続きです。
(→前回のつづき)
まさかの200点ダウンを味わった直後に申し込んだTOEICの本番がやってきました。
今回は、前回のような「絶対満点取ってやる!」みたいな気負いはありませんでした。
一度700点台まで落ちたら、そんな気持ちはどこかへ吹き飛んでいきました。
それよりも、今回の僕のミッションは、「試験中にいかに心を平静に保つか?」でした。また、心を平静に保ち続けた場合に、点数にどのくらい影響が出るのか?ということを試すことでした。
心を平静に保つために僕が使った方法は、これでした。
松竹梅プラン
それは、結果を「松、竹、梅」に分けておく作戦です。
松=最高の状態(理想)
竹=松までいかなくても、達成できたら嬉しい状態
梅=最低ここまでできたら、自分に合格点を与える状態
の3段階で設定します。ポイントは、梅を「超現実的」にすることと、松を「超理想」にすることです。
その中間を、竹にします。
こうすることで、「悲観主義」、「理想主義」、「現実主義」をミックスした、バランスの取れたプランが作れます。
こういう時にはよく、「目標設定」をするように勧められますが、目標設定はだいたいの場合、理想の状態が1つだけです。
そして、それが達成できなかった場合、ヘコみます。心が乱れます。すると、しなくてもいいミスを連発するようになるのです。
そう、前回の僕のTOEICの時のように・・・
結果だけではなく、「ストーリー設定」をする
もうひとつ、この松竹梅プランの特徴があります。それは、結果だけではなく、「ストーリー設定」をする、ということです。
ストーリーというのは、そこに至るまでのプロセスです。
たとえば、今回の僕のTOEICの場合は、こんな結果を想定したプランを立てました。
松:990点(満点)ゲット!!
竹:950点(過去最高記録)ゲット!
梅:とりあえず900点まで戻す
という感じです。これだけだと、最終結果のみです。
ここにストーリー設定を加えます。
すると、こうなります。
松:最後まで集中力を一度も切らすことなく、最高のコンディションで2時間走り切って、リスニング&リーディング共に満点!!
竹:前回のように、前半のリスニングで何問か聞こえない問題が出てくるかもしれない。その場合は、結果に執着せずに、今回のゴールを「リスニングの最後まで集中力を切らさないこと」に切り替える。
梅:万が一、前回のようにリスニングで聞き取れない問題がいくつも出てきて、集中力が途切れることがあるかもしれない。その場合は、リスニングの自己ベスト点数ゲットはあきらめて、リーディング自己ベスを狙う。とりあえず今回、リーディングで自己ベストが出て、900点以上に戻したらOKにする。
という感じです。「集中力が途切れること」を想定して、ストーリーに組み込んでいるのが分かるでしょうか?
「もしこうなったら、こうする」「もしああなったら、これをやる」といった感じで、最悪の事態までを含めてストーリーを設定しておき、対処法まで事前に決めておくのです。
「あからじめ決めておく」は最強の武器!
この「あらかじめ決めておく」ことは、ものすごい安心感を生み出します。
特にTOEICのような「一発本番」の試験の場合は、心が乱れて「あぁ!どうしよう??」とうろたえることが、一番の命取りになります。
人間は、焦ってオロオロしているときには正しい判断ができません。本来の実力も発揮できません。
逆に、たとえ最悪の状況でも冷静さと落ち着きを保つことができれば、最悪の結果になることはまずありません。
「最悪の状態を想定して、梅プランを用意しておく」ことで、「最高の状態である松プランを実現するのに必要な『落ち着いた心の状態』」を保つことができるようになるのです。
この松竹梅プランのストーリー設定は、経営コンサルタントの桑原正守さんの教えです。
経営のための教えを、TOEICに応用したらどうなるか?を実験してみようと思ったのです。
・・・つづく。
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