From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回の続き)
前回の記事までは、「4つの性格」についてお話ししてきました。
もう一度まとめると、
です。この4つが、英語学習のモチベーションに大きな影響を与えます。
4つの性格ポジションに優劣の差はありません。すべての人が毎日の生活の中で、この4つの性格を行ったりしたりしています。
でも、その人にとって居心地のいい「ホームポジション」というものが存在します。
あなたの「ホームポジション」が、あなたの周りの人たちに与える「あなたの印象」になります。
「あの人はポジティブな性格だ」
「あの人はネガティブな性格だ」
というジャッジは、実はこのホームポジションが影響しています。
ポジションは変わる
さて、ここからが今日の本題です。人によってホームポジションはあるものの、実は僕たちはみんな、この4つの領域を行ったり来たりしていることをお伝えしました。
そして、これら4つのポジションの「センターを取れる先生」が最強の英語の先生だとお伝えしました。
「センターを取る」ということについてわかりやすくするために、まずは僕らが「ふだん、どんな風にポジションを移動しているのか?」の例をお伝えします。
たとえば、ふだん細かいことを気にしないでフワッとしている「④ポジティブ依存」の人でも、自分が大好きでこだわりのある趣味の領域に関しては、「②ネガティブ自立」になって細かいことが気になったり、できない人を批判したい気持ちになります。
いつも明るい「①ポジティブ自立」の人でも、大きな失敗や挫折が続くと、燃え尽きて気持ちが沈んで、反対側の「③ネガティブ依存」に行くことがあります。
これは、周りの環境が影響しています。そして、環境以外にもうひとつ。
僕らのポジションがもっとも影響を受けるのは、「コミュニケーションを取る相手のポジション」です。
ヤクザの人がお店に・・・
僕がジーンズショップの店長だったとき、お店の隣の隣の建物が、ヤクザ屋さんの事務所でした。ちょっと悪ぶっているだけの人とは違います。正真正銘、「本職」の人たちです。
事務所が近いので、よくそこの若頭?的な人が、弟分を引き連れて、ゾロゾロとお店に入ってくることがありました。
彼らの雰囲気は、明らかに「そっち系の人たち」なので、すぐに分かります。来た瞬間、お店のスタッフも緊張します。
彼らは入店すると毎回必ず、大きな声で僕ら店員を呼びつけます。
「おい、ねーちゃん!俺に合うズボンを選んでくれや!」
「おい、あんたが店長か?これ高いなぁ~!ちょっと負けてくれんか?」
という感じのセリフを、店内に響きわたるような大声で言うのです。(たぶん、それがヤクザ屋さんにとってふつうの声量なのかもしれませんが)しかも、所々で「巻き舌」です。
全身の入れ墨
試着の時に服を脱ぐと、全身に「龍」や「雷神」のような入れ墨が見えます。その雰囲気は、外国人がオシャレで入れている「タトゥー」とはまったく違います。「入れ墨」を辞書で訳すと「タトゥー」と出てきますが、僕はこの2つは別物だと思います。
僕は、日本のヤクザ屋さんの「入れ墨」と、外国人の友達の「タトゥー」の両方を数多く見てきました。その結果、「入れ墨」はオシャレ目的ではなく、明らかに「周囲に威圧感を与えるためのデザイン」だと感じました。
そんな「入れ墨」が全身に入っていて、大声で巻き舌で話す本職のヤクザ屋さんと向かい合うと・・・ハッキリ言って、「めちゃくちゃ怖い」です!!
ヤクザの人たちは、4つのポジションで言うと、「②ネガティブ自立」が極端に強くなったパターンです。
こうなると、大きな声で話しかけられた僕らは、対角線上の反対側=「④ポジティブ依存」に飛ばされます。
頭の中が真っ白になって、おどおどするのです。緊張で引きつった顔で作り笑いをしながら、相手が去るまで穏やかにやり過ごすことしかできなくなります。
反対側に飛ばされる
この状態を、4つのポジションの人間関係の力学では、「反対側に飛ばされる」と表現します。
「強いネガティブ自立」の人と向かい合った場合、相手は全員、必ず「ポジティブ依存」に飛ばされます。
この「反対側に飛ばされる」現象は、今回のような「②ネガティブ自立」VS「④ポジティブ依存」の組み合わせだけではありません。
次回は、別のポジション同士が反対側に飛ばされるパターンを見てみましょう。
P.S.
この「4つの性格」の考え方は、本田健さんの「人間関係のマトリックス」をベースにしています。「人間関係のマトリックス」についてもっと詳しく知りたい場合は、こちらの本をぜひお読みください。
この「4つの性格」の考え方は、本田健さんの「人間関係のマトリックス」をベースにしています。「人間関係のマトリックス」についてもっと詳しく知りたい場合は、こちらの本をぜひお読みください。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(英語の達人養成ジム 師範代)
P.P.S.
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